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秩父銘仙の歴史と成り立ち、特徴について|埼玉県の伝統工芸品

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1.秩父銘仙とは?

秩父銘仙とは埼玉県秩父市で主に生産される伝統的工芸品です。
平織りで裏表が無く、鮮やかな色使いが特徴の織物です。

2.歴史と成り立ち

起源

秩父銘仙は、8世紀ごろ、知々夫彦命が養蚕と機織の技術を住民へと伝承した事が起源と言われています。
そして、そこから脈々と受け継がれてきたものが明治中期頃に女性のお洒落な着物として一斉を風靡しました。

現在

秩父銘仙の関連工場は、昭和10年代に320軒あったものが6軒程になっています。
現在、秩父銘仙は経済産業省指定伝統的工芸品(2013年~)に指定されています。

3.製法

経済産業省指定伝統的工芸品に指定されている要件は下記の通りです。

経済産業省指定伝統的工芸品[秩父銘仙]

技術・技法

1. 無地銘仙及び縞銘仙にあっては、次の技術又は技法により製織された織物とすること。
 1-1. 先染めの平織りとすること。
 1-2. 糸の精練及び染色は浸染によること。
 1-3. よこ糸の打ち込みには、「手投杼」若しくは「踏木による飛杼」又は有杼織機を用いること。
2. 模様銘仙にあっては、次の技術又は技法により製織された織物とすること。
 2-1. 平織りとすること。
 2-2. 糸の精練及び染色は浸染によること。
 2-3. たて糸は、仮織りした後、「解し捺染」を行うこと。
 2-4. よこ糸の打ち込みには、「手投杼」若しくは「踏木による飛杼」又は有杼織機を用いること。
 2-5. 製織は、「解し織り」によること。

原材料

使用する糸は、生糸、玉糸若しくは真綿のつむぎ糸又はこれらと同等の材質を有する絹糸とすること。

4.特徴

秩父銘仙は丈夫で着やすく、柄としては植物柄が多く用いられます。
解し捺染技法を用いており、緯糸に補色を使用することで起きる玉虫光沢も特徴の一つです。

【解し捺染とは】
捺染とは、生地に染料を直接擦り付けて染色することで、解し捺染とは生地にする前の糸の状態で捺染を行うことを言います。

5.産地情報

名称 秩父銘仙協同組合
住所 〒368-0032
埼玉県秩父市熊木町28-1
ちちぶ銘仙館内

6.まとめ

いかがでしょうか。
今回は埼玉県の伝統的工芸品、秩父銘仙についてご紹介しました。
その他については下記の関連記事をご覧下さい。

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