艶やかさに視線も心も釘付けに…一度は見たい都踊りと花街の風情


Cherry dance in Kyoto; 京都、 都をどり 5 / Nullumayulife

修学旅行などで京都に行くと、偶然芸妓さんを見かけて一緒に写真を撮ってもらったという人も多いですよね。

その姿に目を奪われ、思わずうっとりしてしまいます。
そんな芸妓さん達の踊りを見られるのは、お座敷だけではありません。

年に1~2度、私達が見に行けるイベントも行なわれています。
ここでは芸妓さん達がいる花街のこと、イベントのことを御紹介します。

【目次】
1.歴史と伝統を絶やさずに現在に至る花街
2.都をどり・東をどり
3.花街をのぞいてみませんか?

1.歴史と伝統を絶やさずに現在に至る花街

そもそも花街って何?という人のために、全国にある主な花街を見ていきましょう。
「花街とは…芸妓さんを呼んで楽しめる地域のこと」です。
花街の数は時代とともに激減してしまいましたが、その歴史と伝統を絶やさずに現在に至る花街もあります。

京都~五花街

有名な京都の五花街。
その場所と流派、行なわれるイベント名は次のようになっています。

祇園甲部
【場所】八坂神社の門前町
【流派】京舞井上流
春…都をどり
 4月1日〜30日にかけて開催
秋…温習会
 10月1日~6日に開催
宮川町
【場所】四条通から五条通までの花街
【流派】若柳流
春…京おどり
 4月初旬〜下旬に開催
秋…みずゑ会
 10月初旬に開催
先斗町
【場所】三条から四条への花街
【流派】尾上流
春…鴨川をどり
 5月1日〜24日に開催
秋…水明会
 10月中旬に開催
上七軒
【場所】北野天満宮
【流派】花柳流
春…北野をどり
 3月25日〜4月7日
秋…寿会
 10月上旬に開催
祇園東
【場所】祇園甲部の北に当たる花街
【流派】藤間流
秋…祇園をどり
 11月1日〜10日に開催
CHECK
年に一度、京都の初夏の風物詩と題された五花街合同公演が行なわれており、そこには芸舞妓約80名が一堂に集い、それぞれの舞を見ることが出来ます。
(詳しくは「おおきに財団 Website」まで)

東京~六花街

  • 新橋
  • 赤坂
  • 神楽坂
  • 芳町
  • 向島
  • 浅草
CHECK
毎年5月に行なわれる新橋演舞場での「東をどり」は有名。
「大江戸寄席と花街のおどり」と題した落語と花街のおどりを組合せて楽しめる公演が平成23年からスタート。
江戸の伝統文化や暮らしを感じさせる催しです。

大阪~四花街

  • 北新地
  • 南地
  • 堀江
  • 新町

以前は浪花踊が有名だったが現在は行なわれていません。

金沢~三茶屋街

  • ひがし茶屋街
  • にし茶屋街
  • 主計町茶屋街
CHECK
毎年9月に行なわれる「金沢おどり」。
金沢三茶屋街の芸妓さん達の総おどり、有名料理屋の特製弁当を食べながら芸妓さん達のお座敷芸、お酌、お茶席を体験することができます。

博多券番

博多の芸妓のマネージメントを引き受ける事務所的存在。
毎年五月に行われる博多どんたくでは芸妓衆全員による踊りの披露や、十二月に行なわれる博多をどりでも様々な技芸を披露しています。

長崎検番

江戸の吉原、京都の島原と並ぶ三大花街と言われた長崎丸山。
その流れを受け継いでいるのが長崎検番。
芸妓のお稽古や芸妓のお座敷などの手配を統括しています。
長崎の秋の大祭であり「長崎くんち」では三味線や踊りを奉納することもあります。

各花街の踊りがスタートした時期は次の通りです。

 

明治5年 都をどり~祇園甲部
鴨川をどり~先斗町
明治15年 浪花踊~大阪曽根先新地
明治21年 芦辺おどり~大阪南地
明治41年 浪花踊~大阪新町
大正3年 木の花踊~大阪堀江
大正14年 東をどり~東京新橋
昭和25年 京おどり~京都宮川町
昭和27年 北野をどり~京都上七軒
祇園をどり~祇園東

戦争などで中断した時期もありましたが、現在に至るまで続いている踊りもあります。
その中で歴史ある「祇園甲部の都をどり」と、この都をどりに倣って始まったと言われる東京新橋の「東をどり」について見ていきましょう。

2.都をどり、東をどり

都をどり

都をどりは総おどり形式で、全国各地の名所の春夏秋冬を長唄や踊りなどで表現する構成の舞台。

公演の時期と場所
毎年4月に祇園甲部歌舞練場にて開催。
1回の公演が1時間程度で、1日に4回の公演があります。
チケット
茶券特等観覧券(指定席~1階椅子席2階椅子席2階左右桟敷席)4800円
壱等観覧券(指定席~2階椅子席2階左右桟敷席)4200円
弐等観覧券(自由席~3階正面長椅子席)

総踊りの衣装展示や芸舞妓の作品展、地元京都の老舗の商品も見ることができます。
(総おどりの衣装…着物は手描き友禅、帯は西陣織と京都伝統の技法で毎年新調されます)

芸妓さんのお点前で抹茶とお菓子を頂く→団子皿は記念品として持ち帰ることが可能。
都をどりの歴代衣装の展示や、オリジナルショップで都をどりの衣装の生地で作られた小物類などのオリジナルグッズを購入することができます。

東をどり

京都の都をどりに倣って、新橋の芸妓達が始めた舞踊。
古典をベースにし、主に長唄と清元からその年の演目が選ばれています。

公演の時期と場所
現在は5月末に4日間の公演が新橋演舞場で行なわれています。
チケット
桟敷席~9000円
一階席~7500円
二階正面席、二階右席~6000円
二階左席、三階~2500円

お茶席券(お菓子付き・1000円)で芸者のお点前で香り高いお茶を堪能することができます。

限定販売の特別鑑賞券「東をどり桟敷膳」(22000円)では、幕間に近くの料亭から風情と華やかさを感じられるお膳が届くほか、料亭の松花堂弁当、鮨折、またお酒類、おみやげ品なども販売されています。

3.花街をのぞいてみませんか?

2016年1月。
おおきに財団の創立20周年を記念して、京都五花街と金沢三茶屋街、東京新橋、博多券番の芸舞妓160人が参加した「八花絢爛」というイベントがロームシアター京都にて行なわれました。

艶やかな舞の競演は観客を魅了し、日本の伝統文化の素晴らしさを改めて実感する機会になったようです。

花街や都踊りといったものは敷居が高いイメージで、何となく自分には遠い存在のように思いがちですが、こういったイベントでその伝統に触れることが出来るのです。

この機会にぜひ一度、花街の世界をのぞいてみませんか?

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