賢く使って夏を涼しく、快適に!簾(すだれ)と葦簀(よしず)の違いって?

すだれ、よしず1
夏になると見かける簾(すだれ)や葦簀(よしず)。
ホームセンターにも「暑さ対策」の用品として並びます。
すでに使っている人も多いのではないでしょうか。

今回は夏の必需品、簾と葦簀を紹介します。
簾と葦簀の違いに着目しながら説明していきましょう。

簾(すだれ)

すだれ、よしず2

素材

簾の主な素材は細く割った竹。葦(よし)が使われることもあります。
細く割った竹とヒモで「編む」のが簾の作り方です。
現在では安価な輸入の竹が出回っています。

用途、使い方

軒に吊るし、室内にさしこむ直射日光を遮ります。
虫よけ、外からの人目を避ける役割も。

窓の内外を問わず吊るせ、夏場はカーテンの代わりに使うことができます。
雨にぬれるとカビが生えやすいため、室内に吊るすのがおすすめです。

カーテンレールからいつも使っているカーテンを外し、代わりに簾を吊るします。
窓や玄関に立てかけて使用する、「立て簾」もあります。
部屋を仕切る、和モダンなインテリアとしても便利です。

長所

カーテンや金属製のブラインドに日差しが当たると熱をもち、室温を上げてしまいます。
簾は熱を吸収しないので、室温が上がりません。
細く割った竹の間にできた空気の層が外気熱を室内に入れず、室内の涼しい空気を外に逃がさない効果もあります。

すだれ、よしず3

歴史

奈良時代のころにはすでに簾があったといわれ、「万葉集」でも簾が歌に詠まれています。
また、昔の公家を描いた絵には、しばしば「御簾(みす)」が登場します。
大名や公家の屋敷では室内と屋外、部屋と部屋を仕切るため、簾に布の縁取りなどをほどこした御簾が活用されていました。
小倉百人一首、清少納言の「香炉峰(こうろほう)の雪は簾をかかげて見る」の逸話にも御簾が出てきます。

葦簀(よしず)

すだれ、よしず4

素材

水辺に生える葦(よし)を使っているので「葦簀(よしず)」といいます。
「葦(よし)」は「あし」とも読みますが、「悪し(あし)」と音が同じで縁起がよくないとして「よし」を使うようになったそうです。
2~3メートルの葦をシュロ糸でつなげると葦簀が完成します。
葦も簾の原料である竹と同じく、輸入物が大半を占めます。

用途、使い方

葦簀は簾よりも大きなものが多く、暑さをしのぐため窓の外に立てかけて使います。
海の家など簡易的な建物の屋根や壁になることも。

北海道など寒冷地では、寒さや雪を防ぐためにも重宝します。
使い方は軒下やベランダの掃き出し窓に葦簀を立てかけるだけ。
斜めに立てかけることを考え、窓の高さよりも2~3割大きな葦簀を選ぶのがポイントです。
強風で飛ばされないよう葦簀の下部にひもを通し、重石で固定することをおすすめします。

長所

遮熱、遮光効果は簾より高く、風をよく通す点が葦簀の長所です。
窓を開けて過ごすなら、葦簀に水を掛けましょう。
葦がたっぷり水を吸い、気化熱の作用で室内に涼風が吹き込みます。
これだけでも体感温度が2℃下がるそうです。

すだれ、よしず5

歴史

葦簀がいつから作られはじめたのか、起源は定かではありません。
ただ、日本書紀にも葦原の様子が出てくるほど、葦は昔から日本人になじみ深い植物です。
葦簀をはじめ、さまざまな形で生活に取り入れられてきたと推察できます。
江戸時代には葦簀を天井材として利用していました。
葦の代表的な産地は淀川水系、琵琶湖、渡良瀬遊水地、北上川など。
周辺では葦簀の生産が盛んでした。現在では輸入の葦に押され、国産の葦は減りつつあります。

まとめ

簾も葦簀も「遮光、遮熱、虫よけ、外からの視線を避ける」効果は同じです。
住まいや気候によって上手に使い分けたいですね。

シェアする

フォロー

Twitterアイコン画像
googleplusアイコン画像
feedlyアイコン画像
follow us in feedly
RSSアイコン画像
RSS