昔懐かしいお正月の遊び~これからの時代にこそ必要な世代間のコミュニケーション

羽子板
子どもの遊びといえば、今はゲーム。

ポータブルゲーム機は1人1台の時代とも言われています。
またスマホでゲームをする子も当たり前になりつつあります。

大人でも、そのゲームの面白さにはまり、電車やバスの中でも夢中になっている姿を良く見かけます。
持ち運びが楽で一人でも遊べるというメリットから、外出時は必ず一緒。

お正月も例外ではなく、祖父母や親戚が集まっていても、ゲームに夢中であまり会話にも入って来ない子も。

ちょっと寂しいような気もしますが、時代が変われば洋服や髪型が変わるように、子どもの遊びも変わるのは仕方ないことなのかも知れません。
そんなゲームなどなかった時代。

子ども達はどんな遊びを楽しんでいたのでしょうか。

【目次】
1.一年の厄をはねる 羽根つきの意味
2.祈りや願いを凧に乗せ…
3.独楽回しの楽しみ方
4.かるたの歴史
5.学んで遊ぶ 百人一首やいろはかるた
6.福笑いやすごろくも~家族みんなで楽しめる遊び
7.こんな時代だからこそ見直したい 昔ながらの日本の遊び

1.一年の厄をはねる 羽根つきの意味

お正月の遊びといえば「羽根つき」。

これは女の子の遊びの代表的なものといってもいいでしょう。

この「羽根つき」には、「一年の厄をはね子どもの健やかな成長を願う」意味が込められています。
また羽根の先に使われているムクジロの実は、「無患子」と記されることから、子どもが病気を患わない縁起の良い物と言われています。

羽根つきは羽子板で羽根を打ち合い、羽根を落としてしまった方の顔に墨を塗るというルールがあります。
これも無意味なことではなく、顔に墨を塗ることは魔除けのおまじないにもなるそうです。

2.祈りや願いを凧に乗せ…


一方で男の子の遊びといえば凧揚げや独楽回し。

凧揚げはもともと男の子の出生を祝って行なわれていたもの。
無事に育っていくことを祈る儀式のようなものでした。

祈りや願いを凧に乗せ天に届けるという縁起の良さから、それが正月の代表的な遊びとして定着したのです。
凧揚げは高く揚げるだけではなく、揚がっている時間を競い合ったり、他の人の凧とぶつけ合ったり、相手の糸を切って落とすという勝負法もあります。

3.独楽回しの楽しみ方

独楽回しの独楽は、その起源が紀元前2000年頃のエジプトと言われ、日本には奈良時代に中国を経て伝わってきました。

その頃は寺社の縁日の余興として行なわれていましたが、それが時間を経て子ども達の遊びへと変わってきました。

独楽回しはその回転の時間の長さを競ったり、独楽同士をぶつけ合って他の人の独楽を弾き飛ばす勝負、また回転の美しさや曲芸的な技を披露する楽しみ方があります。

4.かるたの歴史

小倉百人一首
新年のニュースの中で必ず毎年その様子が放送される百人一首かるた大会。

晴着を着た人達の迫力ある札取りには目を見張るものがあります。
そこまでの技術はなくても、家族みんなで楽しめるかるた。

かるたという名称はポルトガル語でトランプなどのカード型の物を表すCartaがその由来。

室町時代に「うんすんかるた」という物がポルトガル船から伝えられたとされています。
しかし似たような遊び自体は平安時代にもあったとされ、貝覆いや歌合せといった宮中で行なわれていた遊びが、ポルトガルから伝来したかるたと結び付いたという説もあります。

5.学んで遊ぶ 百人一首やいろはかるた

百人一首は古今和歌集や新古今和歌集などから藤原定家が選んだもの。

読み札に上の句、取り札に下の句が記されています。
いろはかるたは「ことわざ」を使っている物が多く、これは子どもが平仮名やことわざなどを覚えることにも一役買っていたようです。

その他にも国内各地の伝統・文化・方言などをテーマにしたかるた、面白い物では世界の国旗かるた、地図記号かるた、四字熟語かるた、日本歴史暗号かるた等々、子どもに人気のキャラクター物もたくさん販売されています。

老若男女が楽しめて、また文字や言葉を覚えるのに役立ち、集中力も養えるというメリットの多いかるた。お正月に限らず、家族のコミュニケーションの一つとしても楽しく遊べそうですよね。

6.福笑いやすごろくも~家族みんなで楽しめる遊び

このほかにもお正月といえば福笑いやすごろくなども懐かしい遊びの代表格。

福笑いは、それこそ誰もが楽しめる単純なルール。
顔の輪郭が描かれた台紙に、目隠しをされた人が手探りで顔のパーツを並べていく遊び。

面白い顔が出来上がる度に笑いが起きることから、福笑いは新年に縁起の良い遊びと言われています。

すごろくはサイコロを振り、出た目の数だけ駒を進めてゴールを目指すボードゲーム。
近年はサイコロの代わりにルーレットを使う人生ゲームなどが大ヒット商品となり、誰もが夢中になりました。

東大寺の正倉院には聖武天皇が遊んだと言われているすごろくが収められているそうで、歴史の長い遊びであることが分かります。
江戸時代では東海道五十三次の道中すごろくや出世すごろくといったものが流行り、現在の人生ゲームに至るまで、すごろくはその時代背景が良く表されている遊びとも言えそうです。

7.こんな時代だからこそ見直したい 昔ながらの日本の遊び

楽しみの中にも、願いや祈り、そして学びや歴史が隠されている日本の伝統的なお正月の遊び。

その意味を改めて知ることによって、ひとつひとつの遊びの楽しみ方も変わってきます。
子ども達が思いっきり外で遊ぶ姿を見かけることが少なくなった現代。異常気象やライフスタイルの変化、そして子どもが犠牲になる悲しい事件などがその原因となっています。
そんな時代だからこそ、子ども達を地域の大人が見守り、そして一緒に楽しみながらコミュニケーションを図れる遊びが必要とされるようになるのかも知れません。

子どもからお年寄りまで楽しめる昔ながらの遊びは、これから改めて注目したい日本の伝統文化のひとつです。


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