夏にぴったりな工芸品・トンボ玉で暑さを乗り切ろう!

とんぼ玉
年々暑くなる日本の夏。そんな夏を乗り切るために、今年の夏はトンボ玉に大注目です!
小さなガラス玉の中に広がる大きな世界。涼しげで芸術的な色・模様のものがたくさん販売されています。
今の時期にぴったりな工芸品・トンボ玉について知っていきましょう。

【目次】
01.トンボ玉とは
02.名前の由来
03.トンボ玉の歴史
04.トンボ玉の技法
05.トンボ玉の現在
06.まとめ

1.トンボ玉とは

トンボ玉とは、穴のあいたガラスのビーズのことを言います。

トンボ玉と聞いて思い浮かべるのは、一般には「色の付いたガラスでいろいろな模様が入っているもの」ですが、現在では無地のものも含め、手作りのガラス玉は全てトンボ玉と呼ばれています。

2.名前の由来

トンボ玉という名前。ちょっと不思議な名前ですよね。
では、なぜ模様のついたガラスビーズをトンボ玉と呼ぶようになったのでしょうか?

江戸時代にはすでにトンボ玉という名前が使われており、「たくさんの小さな模様がついた丸いガラス玉」がトンボの複眼に似ているため、トンボ玉という名前がつけられたと言われています。

3.トンボ玉の歴史

トンボ玉の歴史は古く、エジプトなどではガラスが発明されて間もない時代から作られていました。
日本でも古くから輸入され、吉野ヶ里遺跡からも発掘されています。
正倉院にはトンボ玉の製法などが記載された書物もあり、奈良時代には日本でも生産していたとされています。

江戸時代になると、中国やヨーロッパの技術が伝わり、それまで作れる人が限られていたトンボ玉が安価で販売されるようになっていきました。
安価になったことで庶民に広まり、根付けやかんざしの装飾品として使われるようになりました。

その後明治時代には奢侈禁止令(贅沢を禁止する令)により一度衰退しましたが、戦後から復活し、現在はたくさんのお店で販売されるまでになりました。

4.トンボ玉の技法

トンボ玉にはさまざまな技法があります。その一部をご紹介していきます。

  • 巻き付け
  • 鉄やステンレスでできた芯棒に離型材を塗り、バーナーで溶かしたガラスを巻き付けていろいろな形や模様を作る技法です。
    現在のトンボ玉製作でメインに使用されている技法です。

  • ロール
  • 熱したガラスを板状にしてから芯棒で巻き取っていきます。ミルフィオリ(金太郎飴のように模様が入っているガラス棒)を作るときに使われている技法です。

  • ホットキャスト
  • 溶かしたガラスを鋳型に流し込み形を作る技法です。

  • パート・ド・ヴェール
  • ガラスの粉を鋳型に敷き詰めて加熱します。キファ(アフリカのガラスビーズ)は主にこの技法が用いられています。

  • 型押し
  • 溶かしたガラスを金属の型に挟んで形を作ります。星型・ハート型などを作るときにはこの技法が使用されています。

  • 管引き
  • 穴の空いたのガラス管を作って、好きな長さに切ったあと断面を研磨します。シードビーズ(手芸用の小さなビーズ)を作る際に使われる技法です。

  • 研磨
  • ガラスの塊を研磨して形を作っていく技法です。

5.トンボ玉の現在

@kiyomizu13が投稿した写真


ガラス細工とトンボ玉は切っても切れない関係です。
現在、和風な柄からモダンなアートのような柄まで、さまざまなトンボ玉がガラス細工店を中心に販売されています。

トンボ玉製作体験をしているお店も多く、簡単なものでは一時間足らずで体験できます。
根付けやかんざしはもちろんのこと、最近では神社のおみくじにトンボ玉が入っていたり、トンボ玉作家が個性的なトンボ玉を販売していたりとトンボ玉の活躍の場も増えています。

安価なものから高価な芸術品までさまざまなので、あなたのお気に入りの一品を見つけてみてはいかがでしょうか。

6.まとめ

最近身近になってきたトンボ玉。
意外と長い歴史がある工芸品でした。ひとつのトンボ玉から昔の日本に思いをはせてみるのもいいですね。

夏にぴったりの涼しげなトンボ玉。この夏大注目のトンボ玉で、ぜひ涼しい夏を過ごしてくださいね。

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