富士山の美しさは噴火の歴史。山の日に日本一の霊峰に思いを馳せて

富士山
2016年から8月11日が「山の日」の祝日となりました。
山といえばやはり富士山。
美しい姿を一目見るだけでありがたい気持ちになりますよね。

なぜ私たちはこんなにも富士山に心惹かれるのでしょうか。

[目次]
1.富士山の歴史
2.富士山本宮浅間大社
3.富士山の神 木花咲耶姫
4.富士山に登るには
5.日本の富士から世界のFUJIへ

1.富士山の歴史

富士山の誕生は約70万年前。
現在の富士山周辺で小御岳(こみたけ)と愛鷹山(あしたかやま)が噴火したことに始まります。
8万年前から1万年前の間に両山の間で古富士火山が活発に溶岩や泥流を噴出し、せき止められた堆積物は標高3000メートルにまで達しました。

そして約5000年前の新富士火山時代からは小噴火を繰り返し、多量の溶岩流出で美しい円錐形の姿が形作られました。
現在までにおける最後の噴火は1707年の宝永大噴火ですが、いまでも活火山として地下活動は続いていることから、いずれ噴火する可能性があると考えられています。

2.富士山本宮浅間大社

浅間大社
古来より霊峰といわれ、崇められてきた富士山。
その富士山をご神体と仰ぎ、全国で1300社ある浅間神社の総本宮であるのが富士山本宮浅間大社です。

伝承によると、第7代孝霊天皇の時代に富士山が噴火して国中が荒れてしまったため、第11代垂仁(すいにん)天皇が富士山の御霊である浅間大神を山麓に祀ったのが始まりだそう。
これは紀元前27年のことですから、日本人の富士山信仰は2000年以上の歴史になるのです。

現在の本殿は徳川家康が関ヶ原での勝利を祝って建立したもので、二階建ての本殿は日本でただ一つしかなく、浅間造りと呼ばれています。また、8合目以上を奥宮の境内地としています。

正式名称:富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)
所在地:静岡県富士宮市宮町1-1
http://fuji-hongu.or.jp/sengen/index.html

3.富士山の守り神 木花咲耶姫

浅間大神として祀られている富士山の主祭神は木花咲耶姫(このはなのさくやひめ)と呼ばれる女神さまです。

木花咲耶姫は山を司る神である大山祇神(おおやまつみのみこと)のご息女で、その美しさから天孫邇邇芸命(ににぎのみこと)に見初められて結ばれましたが、一夜で懐妊したため貞節を疑われました。
そこで姫は、邇邇芸命の子ならば無事に生まれるだろうと誓約し、戸のない産屋に火を放って3人の皇子を産み、身の潔白を証明しました。そのことから姫は火(噴火)を制する水の神として祀られるようになったということです。

富士山本宮浅間大社には姫のご神木である桜の木が500本ほどあり、春には桜の開花を祝う神事が執り行われます。

4.富士山に登るには

富士山の朝日
日本人として生まれたからには一生に一度は富士山に登ってみたいですよね。
人々が富士山に登り始めたのは奈良時代のこと。
もともとは巡礼や修行を目的とし、江戸時代には富士講と呼ばれる団体登山も行われていました。
今では年間30万人もの人が富士山頂を目指します。

富士山に登れる期間はルートによって異なり、山梨県側が7月1日~9月10日、静岡県側が7月10日~9月10日となっています。

ルートは4つ。山梨県側の吉田(河口湖)ルート、静岡県側の富士宮ルート、須走ルート、御殿場ルートです。
それぞれ登山距離や難易度、山小屋の数や混み具合が異なりますので、自分に合ったルートを選ぶとよいでしょう。

富士山は標高3776メートルの日本一の高山。登山には入念な準備が必要です。
高山病対策はもちろん、トイレのチップや山小屋の利用方法など、富士山ならではのルールもありますので、事前によく調べてからお出かけくださいね。

5.日本の富士から世界のFUJIに

シンメトリーななだらかな稜線。湖にうつる逆さ富士や金色に染まるご来光。
春は桜や菜の花と、夏は緑まぶしい茶畑と、秋は燃えるような紅葉と、そして冬は頂を染める白い雪と。
世界でも珍しい独立峰の高山であるおかげで、私たちは四季折々さまざまに美しい富士山を楽しむことができます。

その存在は数えきれないほどの文学作品や芸術作品を生み出し、文化的・宗教的価値が大きいことから2013年世界文化遺産に指定され、海外からの登山客も増えています。
美しい富士山の姿を後世に伝えていくためにも、私たちができる範囲で環境保全に努めることが大切なのではないでしょうか。

シェアする

フォロー

Twitterアイコン画像
googleplusアイコン画像
feedlyアイコン画像
follow us in feedly
RSSアイコン画像
RSS