海外からの玄関口ともいわれる成田空港や、美しい海が広がる銚子漁港や南房総の海が自慢の千葉県。
そんな千葉県にも伝統的なお祭りや踊りが様々あるのをご存じでしょうか?
今回は千葉県の伝統的なお祭りと踊りについてご紹介していきます。
千葉県に伝わる伝統的なお祭り

佐原の大祭
小江戸とも呼ばれる千葉県香取市・佐原の町で、300年以上の歴史を誇る伝統的な祭りです。
7月の八坂神社祇園祭と10月の諏訪神社秋祭りの年2回行われ、関東三大山車祭りのひとつにも数えられています。
見どころは何といっても、高さ4メートルを超える豪華な山車で、
江戸時代から続く職人の技で作られた山車には、歴史上の英雄や神話の人物の大人形が飾られ、佐原囃子(さわらばやし)の音に合わせて町を練り歩きます。
成田祇園祭
千葉県成田市の成田山新勝寺で毎年7月に行われる、約300年の歴史をもつ夏の風物詩で、成田山のご本尊・不動明王に感謝を捧げ、町の安全と豊作を祈るお祭りです。
最大の見どころは、10台を超える山車や屋台が成田山表参道を練り歩く壮観な行列です。
威勢のいい掛け声と共に、山車を上下左右に激しく揺らす総引きでは、観客から大きな歓声が上がります。
日中は活気に満ちた行列を、夜は提灯の明かりが灯る幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
木更津港まつり
千葉県木更津市で毎年8月に開催される、市民の手で作り上げる夏の一大イベントです。
昭和20年代、戦後復興を願って始まったお祭りで、木更津を元気に、そして人々を笑顔にという想いが今も受け継がれています。
2日間にわたり開催される中でも見逃せないのが、やっさいもっさい踊り大会で、やっさい!もっさい!という掛け声とともに、約2万人が港通りを埋め尽くし、踊りの輪が広がります。
誰でも飛び入り参加できるので、観光客も一緒に楽しめるのが魅力です。
フィナーレには木更津港を彩る花火大会が行われ、水面に映る大輪の花火が夜空を染め上げます。
千葉県に伝わる伝統的な踊り

浦安のお洒落踊り
幕末から明治・大正期にかけて、関東・東北地方で手踊り、おしゃらく、飴屋踊りなどの名前で親しまれた踊りの系統のひとつです。浦安では、漁師町という背景もあって漁に出られない日には皆で集まってお洒落して踊ったという風景があったそうです。
踊り手が着物や襦袢でおしゃれしていたことから、お洒落踊りと呼ばれるようになりました。
加茂の花踊
江戸時代初期頃から少女たちが巫女姿で舞う踊りとして、賀茂神社の祭礼八朔祭りで奉納されてきました。
花踊、手籠踊、手拭踊、手踊、奴踊の5曲が続けて演じられ、いずれも少女たちが列や輪になって踊ります。
歌詞には恋愛にまつわる内容があり、また踊りの動きには室町・近世の座敷踊りの洗練も見られるそうです。
松戸の万作踊り
この踊りは念仏踊りという僧侶が各地で伝えた踊りが元になっており、さらに飴屋・座頭・瞽女(盲女)などの唄や踊りが加わって庶民の娯楽として発展してきたと言われています。
とりで踊るもの、数人で踊るもの、芝居仕立てのものなど、バリエーションが豊富で、名前の「万作」は、飴屋・おしゃらく系の踊りの別名としても使われています。
まとめ
千葉県には全国的に有名で歴史のあるお祭りが沢山あります。
観光のついでに、お時間や時期が合えば是非皆さんで参加されてみてはいかがでしょうか?
