海や山などの大自然を両方とも満喫できる静岡県。
おいしい桜エビや海鮮、美しく雄大な富士山を望むことができ家族旅行などで訪れる方も多い場所です。
今回はそんな静岡県の伝統的なお祭りや踊りについて紹介します。
静岡県に伝わる伝統的なお祭り
静岡まつり
静岡まつりは徳川家康が大名や旗本を引き連れて浅間神社へお花見をしたという故事にならって昭和32年から始まったお祭りです。
「東照大権假名縁起」によると
と当時の華やかなお花見の様子が伝えられています。
また、「駿府政事録」にも満開の桜の下で花見をし、能楽を奉納したことが記されています。
毎年お花見の最盛期である4月に行われるお祭りで、徳川家康役に著名人が参加することでも有名です。
また、大奥の御台所・上臈役もオーディションが行われ選ばれた3名の女性が参加します。
朝比奈大龍勢
埼玉県の秩父龍勢と愛媛県の大洲龍勢と共に日本三大龍勢に数えられている朝比奈大龍勢。
龍勢とは筒に黒色火薬を詰めて、竹竿を結んだ花火のことで朝比奈大龍勢はこの龍勢を打ち上げる朝比奈地区に伝わる伝統行事の一つです。
現在は二年に一度の開催となっている貴重なお祭りです。
午前と午後で印象が全く変わる大龍勢。
昼間に少しだけ見て帰るのはもったいない!朝比奈大龍勢が開催される日はゆっくりと宴会気分で朝から晩まで楽しむのがこのお祭りの醍醐味です。
島田大祭帯祭り
日本三大奇祭に数えられる三年に一度開催されるお祭りです。
現在は「帯まつり」の名で知られているお祭りで、島田宿に嫁いできた女性が安産祈願で大井神社にお参りをした後、宿場町に帯を披露していたものが、いつしかお嫁さんの代わりに大奴が金襴緞子の丸帯を太刀に掛けて練り歩くようになったことに由来しています。
江戸時代の文化が色濃く残る豪華絢爛なお祭りで静岡県の無形民俗文化財にも指定されています。
静岡県に伝わる伝統的な踊り
有東木の盆踊
祖霊を迎え、ともに踊りあかし、最後にご先祖様を送り出すという盆踊りの本来の意義を今日に伝えている踊りです。
平成11年に国指定重要無形民俗文化財に指定され、令和4年にユネスコ無形文化遺産にも登録されました。
例年8月14日と15日の両日の夕方に行われる踊りです。
徳山の盆踊
例年8月15日の浅間神社の例祭で奉納される盆踊りで、約400年前から受け継がれており、1987年に国の重要無形民俗文化財に指定され、2022年にユネスコ無形文化遺産に登録された民俗芸能です。
見どころは鹿野被り物を被って踊る「鹿ん舞」で、昔は20歳の青年たちが踊り手を務めていましたが、現在では中学生が担当するようになりました。
まとめ
静岡県には上記で紹介した以外にもたくさんのお祭りや踊りがあります。
数年に一度しか開催されない貴重なお祭りもあるので時期が合えば是非見に行ってみてくださいね。