畳のある生活~畳の歴史やサイズやお手入れの方法について!

畳
日本固有の伝統文化である畳。
最近のマンションは和室がないタイプの物件も売り出されているので、特に若い世代は畳との距離が広がりつつあるのではないでしょうか。
それでも畳の部屋に落ち着きや懐かしさを覚えるのは、日本人ならではの感覚なのかも知れません。ここでは畳の歴史や様々な情報を御紹介します。

【目次】
1.畳の歴史
2.地域によって違いがある!畳のサイズ
3.畳のメリット、デメリット
4.畳のお手入れ
5.畳という文化

1.畳の歴史

畳のルーツは遥か古代に遡ります。
もちろんその当時は畳ではなく、筵や茣蓙や菰などといった薄い敷物の総称でした。

使用しない時はこれらを畳んで置いてことから「畳む」という動詞が→「畳」という名詞に変化したとも考えられています。
平安時代になると畳に厚みが加わり、畳みことなくそのまま据え置いて使用されるようになりました。
階級により大きさや縁の色を定めるといった決まりも作られました。

現在のように畳が部屋に敷き詰められるようになったのは、室町時代のこと。
書院造が登場したことにより畳自体も厚さを増して重くなりました。
また茶道の普及も畳の存在価値をより強固な物にしたと言われています。
江戸時代に入ると庶民の家にも当たり前のように畳が置かれるようになり、日本の住宅には欠かせない物となっていったのです。

現存する畳で最も古いとされる物が、東大寺正倉院の中に眠っています。
正倉院には聖武天皇ゆかりの物や、奈良時代を代表する品々が保管されています。
ここにある畳みは「御床畳」と呼ばれる物。
藁などを編んで作った敷物を3枚に重ね、それを2つ折りにし6層にした物に、イ草を張り、錦の縁が付けられています。
これを木製の台に乗せ、聖武天皇が寝台として使用していたそうです。

2.地域によって違いがある!畳のサイズ

畳の大きさは地域によって違いがあることを御存知ですか?

京間、本間、関西間
1間が6尺3寸の畳割り
畳のサイズは3尺1寸5分×6尺3寸 (955mm×1910mm)
近畿、中国、四国、九州などで使用されている
江戸間、関東間、五八間
1間が6尺の柱割り
畳のサイズは2尺9寸×5尺8寸 (880mm×1760mm)
関東、北海道、三重県伊勢地方、東北地方の一部で使用されている
中京間、三六間
1間が6尺の畳割り
畳のサイズは3尺×6尺 (910mm×1820mm)
愛知や岐阜などの中京地方、福島、山形、岩手などの東北地方や北陸地方の一部、沖縄や奄美大島でも使用されている
昔間、本間
1間が6尺5寸の畳割り
畳のサイズは3尺2分5寸×6尺5寸 (985mm×1970mm)
南河内地方旧家の多くが使用  京間とは区別されていた
団地間、五六間
様々なサイズがあるが2尺8寸×5尺6寸(850mm×1700mm)のサイズが多い
公団住宅、アパート、マンションなどの共同住宅に使用されている

畳の大きさに違いがあるのは何故なのでしょうか。
畳には一間と呼ばれる年貢米(いわゆる税金)を明確にする基準となる寸法がありました。
秀吉の時代である太閤検地の頃はこの一間が6尺3寸と決められていましたが、江戸時代になると一間が6寸とされ、事実上の増税となったのです。
これが原因で畳のサイズに違いが生じたとも言われています。

3.畳のメリット、デメリット

昔ながらの畳は、稲作の副産物として生じる稲藁を強く圧縮して縫い止め、厚さ5cm程度に加工するのが最も伝統的な手法とされています。
この畳みは、

  • 高い保湿性
  • 適度な弾力性
  • 室内の調湿作用
  • 空気の浄化作用

というメリットがある一方で、

  • 近年では材料の入手が困難
  • 製造が難しい
  • 重くて取り扱いにくい
  • カビが生えやすい
  • ダニなどの害虫が繁殖しやすい

といったデメリットもあります。

このようなデメリットを改善するため、最近では安価で軽量、防音効果にも優れた新素材が使われることが多くなっています。

4.畳のお手入れ

普段の畳の掃除は、畳の目に沿って、力を入れ過ぎないようにして掃除機をかけましょう。
力を入れると畳表に傷を付けてしまいます。

【畳の日焼け】
お酢を5倍のお湯で薄めたものを使い、その中に雑巾を浸してから固く絞ります。
畳の目に沿って優しく拭き、更に乾拭きもします。最後に風通しを良くして、早めに乾燥させるようにします。

【こびりついた汚れ】
汚れ部分に塩をまき、畳の目に沿って歯ブラシで汚れを掻き出します。
汚れが粉状になって出てくるので、それを掃除機で吸い取ります。
これを何度か繰り返します。

【それでも落ちない汚れには】
歯ブラシに弱アルカリ性の洗剤を付けて汚れを掻き出します。
固く絞った雑巾で拭き上げ、更に乾拭き、しっかり乾燥させます。

【畳のカビ】
薄めた中性洗剤の中に雑巾を浸し固く絞ります。
その後、消毒用のアルコールで軽く拭き、乾燥後に掃除機をかけます。

「畳の目に沿って」そして「良く乾燥させる」ことが、畳のお手入れの大事なポイントとなっています。

5.畳という文化

近年、改めて畳の良さが見直され、その人気が復活傾向にあります。
日本固有の伝統文化でもある畳みは、海外からの評判も良く、わざわざ取り寄せる人もいるほどだとか…。

畳のにおい、感触、その風情には、日本ならではの美しさと素朴さ、そして温かさや安らぎが上手く融合しているように思えます。
畳という文化をこれからの世代にも受け継ぎ、その素晴らしさが更に広く伝わっていくようにと願っています。

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