国語は、小学校の学習科目の中でも苦手意識を持つ子どもが多いとされています。
しかし国語の教科書には面白い作品が多く掲載されており、実はとっても楽しい教科なのです。
そこで今回は、小学校の国語の教科書に掲載されている有名な作品を一覧でまとめてご紹介したいと思います。
小学校の国語教科書掲載作品リスト
それでは以下に、小学校の国語の教科書に掲載されている主なお話をご紹介していきます。
小学校低学年向け作品
くじらぐも|中川 李枝子
子どもたちが空のくじらに乗って大冒険をする物語です。
おおきなかぶ|ルデミラ・イヴァーノヴナ・トルストイ
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「おおきなかぶ」は、ロシアの民話です。
おじいさんが畑で大きなかぶを育て、抜こうとしますが、一人では無理でした。
おばあさん、孫、犬、猫、ネズミが次々に助けに来て、みんなで力を合わせてようやくかぶを抜くことができます。この話は協力の大切さを教えています。
スーホの白い馬|宮崎 駿
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「スーホの白い馬」はモンゴルの民話です。
スーホという少年が白い馬を大切に育てていましたが、ある日王様がその白い馬を欲しがり、スーホから無理やり奪います。
スーホは必死に取り返そうとしますが、失敗して。。というお話です。
この物語は、少年と馬の深い絆と、失ったものへの思いを描いています。
ミリーのすてきなぼうし|キャサリン・ミルハウス
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ミリーは新しい帽子を買いたいと思っていますが、お金がありません。
そこで、お店のオーナーが彼女に材料を渡し、自分で帽子を作ることを提案します。ミリーは創意工夫を凝らし、素敵な帽子を作り上げます。この話は、創造力と工夫の大切さを教えています。
小学校中学年向け作品
ごんぎつね|新美 南吉
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いたずら好きの子ぎつねのごんは、兵十の家にこっそり栗や松茸を届けますが、その意図を知らない兵十は、ごんを盗人と思い誤解します。
最後に、ごんの正体と善意を知った兵十は、ごんを撃ち殺したことを悔やむ悲しい物語です。
ちいちゃんのかげおくり|岩崎ちひろ
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第二次世界大戦中、ちいちゃんは両親と疎開先へ向かう途中で空襲に遭い、家族とはぐれます。
一人ぼっちになったちいちゃんは、お母さんとの約束を思い出し、空に向かって影を送ります。
最後に、ちいちゃんは再び家族に会えることを信じながら静かに息を引き取ります。
大造じいさんとガン|椋鳩十
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農夫の大造じいさんは、毎年やってくるガンの群れのリーダー「残雪」を捕まえようとしますが、なかなか成功しません。
ある冬、ついに罠にかかった「残雪」を見つけますが、その勇敢な姿に心を打たれ、逃がすことを決意します。これは、自然との共存と尊重を描いた物語です。
一つの花|今西祐行
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戦時中、ある女の子が父親に「一つの花」をねだります。
父親は戦争に行く前に、娘のために花を探しますが、見つけられません。
戦争から戻った父親は娘に再会し、無事を喜びます。この話は、戦争の悲惨さと家族の絆の大切さを描いています。
お手紙|谷川 俊太郎
お手紙を通じて心の交流を描いた谷川俊太郎さんの詩です。
小学校高学年向け作品
少年の日の思い出|ヘルマン・ヘッセ
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ドイツの作家ヘッセが少年時代を回想するエッセイです。
雪渡り|宮沢賢治
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狐の幻燈会に招待された子供たちと子狐たちの交流を描いた物語です。
注文の多い料理店|宮沢賢治
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狩猟のために山奥を訪れた2人の青年紳士が、客に様々な注文を求める不思議な西洋料理店を見つけますが、最終的に山の化け物に襲われてしまうという物語です。
竹取物語|作者不詳
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古典文学の代表作で、かぐや姫の物語です。
たけくらべ|樋口一葉
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吉原を舞台に、13歳程の女の子の思春期の人間関係を描いた物語です。
走れメロス|太宰治
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自分が処刑されることになると承知の上で、なんとか必死に友情を守ったメロスが、人の心を信じられない王に信頼することの尊さを悟らせる物語です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は小学校の国語教科書に掲載されている主な有名作品を一覧でまとめてご紹介しました。
ご参考になれば幸いです。