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甘酒の歴史と効果|夏こそ甘酒で健康に!

甘酒
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甘酒
甘酒は冬の飲み物としてのイメージが強いですが、実は夏の季語。
「飲む点滴」とも呼ばれ、夏バテや疲労回復に効くほか女性に嬉しい効果がいっぱいです。

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1.甘酒の歴史と種類

甘酒の歴史は古く、古墳時代にさかのぼります。

『日本書紀』には天甜酒(あまのたむざけ)という飲み物に関する記述があり、これが甘酒の起源と考えられています。
平安時代には、貴族が冷やした甘酒を好んで夏に飲んでいました。その後一般にも売られるようになり、江戸時代には甘酒売りが登場し、庶民にも親しまれるようになりました。

現在、甘酒には2種類あります。白米に米麹をまぜて発酵させる麹甘酒は、ノンアルコール。
米のミネラル成分が残り、糖分はブドウ糖でカロリーは低めです。

一方、酒粕をお湯で溶かした酒粕甘酒は、アルコール分がありミネラルは少なく、砂糖を加えるのでカロリーは高め。
今回は麹甘酒について詳しく見ていきます。

2.甘酒の効能

甘酒は江戸時代、庶民が安心して飲めるように値段が保護されていました。
弱った体を回復させ、悪酔いも防ぐと考えられ、いわば幕府お墨付きの健康食品だったのです。
甘酒に含まれる成分は

  • 消化酵素
  • ビタミンB群
  • 9種類の必須アミノ酸
  • 葉酸
  • コウジ酸

などで、抗酸化作用が高く、余分な糖分をエネルギーに変え、美肌や美髪、便秘に効くうれしい成分がいっぱいです。
そのうえ、甘酒のブドウ糖は体内に蓄積されにくいので、飲み過ぎなければ太る心配はありません。

ちなみに甘酒の適量は1日200cc以下。100ccで81キロカロリーです。

3.甘酒の作り方


甘酒は炊飯器を使って簡単に作ることができます。

【材料】
米1合 生米麹2合 水 温度計

(1)米1合、水4合でおかゆを炊く。炊飯器のおかゆモードでもOK。
(2)おかゆを50℃以下まで冷ます。
(3)冷めたらほぐしておいた米麹に水を750cc程加える。サラサラがよければ多め、トロトロがよければ少なめに、600~900ccの間で調節する。
(4)炊飯器で6~9時間保温する。蓋は完全に閉まらないようにして、55~60℃を保つ。途中で数回かき混ぜて発酵の様子をチェック。
(5)煮沸消毒した容器に移し、粗熱がとれたら冷蔵庫で保存。冷蔵なら1週間、冷凍なら1ヶ月が消費期限。

麹は生き物なので、温度や時間は目安となります。
お好みの甘味によって保温時間を調節してください。

4.甘酒の名店のご紹介

天野屋糀店
1846年創業。創業当時からあるお店の土室(むろ)で半月かけて甘酒を手作りしています。
柔らかな口当たりと優しい甘み、豊富な栄養が人気の秘密。お店には喫茶スペースもあり、夏は氷甘酒、冬は味噌を添えた温かい甘酒もいただけます。
お土産に人気の「明神甘酒」はオンラインショップでも購入可能。

【天野屋糀店】
東京都千代田区外神田2-18-5
営業時間:10~18時(祭日~17時)
休業日はお店のサイトでご確認ください。
天野屋

とうふの双葉
その名も甘酒横丁にあるお豆腐屋さん。
創業明治40年で、豆腐やがんも、厚揚げのほか、豆乳や甘酒を販売しています。
原料と味にこだわった甘酒は後味がすっきり。
FAXでの注文も可能です。

【とうふの双葉】
東京都中央区日本橋人形町2-4-9
営業時間:月~土 7~19時(日曜10時~18時)年中無休
とうふの双葉

*2016年7月時点での情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。

5.甘酒で健やかな夏を

暑い夏は冷たいものばかり口にしたり、食欲が出なかったりと体調を崩しがちですよね。
江戸時代、庶民に欠かせなかった甘酒は優しい甘味とまろやかな口当たりで私たちの体調を整えてくれます。

デザートや料理にも幅広くアレンジできますので、ぜひ美味しくいただいて、健やかな夏をお過ごしください。

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