欄間彫刻で、香川県の伝統的工芸品にも指定されています。
香川県伝統的工芸品資料より引用しますと、
香川県には、高松藩主・松平頼重を慕って来た飛騨の木工職人によって伝えられたと言われます。
木目を活かし、室内に日本の花鳥風月を取り入れた様は、伝統の風格を感じさせます。
となっています。
幼少期から父の姿を見て育った為か、ものを作ったり直したりするのが好きで、高校卒業後に自動車整備士を目指し専門学校へ進みました。
しかし思っていた事とは違った為中退し、家業の彫刻業を見習いから始めました。
10年間、父の元で見習いをして28歳の時に父から代を譲られたものの、彫刻業のみで生計を立てた5年先10年先の自分が想像出来ない状況でありました。
そんな中、ある日の食事中にあたり前のように握っていたお箸に目がとまり、木箸作りを始める事となりました。
それと共に木軸ボールペンなどの小物も作り現在に至ります。
努力、辛抱、仕事が好きである事、好奇心を持つ事、自分と向き合う事。
言葉にするとキリがありませんが、とにかく自分自身と向き合う事だと思います。
1日の流れは、基本的に作業をしながら接客、電話応対、事務等を行います。
1年単位では、不規則ですが県内のイベントや県外百貨店等での実演販売にも周ります。
つらい点は、収入は不安定で、機械も使うので常に大ケガとは隣合わせでヒヤッとする事もあります。
良かった点は、お客様から温かいお言葉を頂けたり、自分がこの世を去った後でも残るものを作らせて頂ける事です。
こまめに発信し、あまり固くならないよう出来るだけコンパクトにまとめた内容にする事を心がけています。
こまめに発信する事により、覚えて貰えているように感じます。
未来については想像も付きませんが、1日1日を大切にし、明るい未来がそこにあるようコツコツとやって行く他ありません。
職人にも様々なジャンルがあり、どのジャンルであれ苦労する事ばかりかも知れませんが、真っ直ぐ真面目に、かと言って固くなり過ぎず、明るい未来が訪れるよう自分を信じて頑張って下さい。
私も生涯努力を続け、頑張ります。
その他の職人インタビュー