東京都港区元赤坂に位置する、迎賓館赤坂離宮。
日本に海外の国王や大統領などが訪れた際に接遇(おもてなし)を行う施設です。
今回はそんな迎賓館の見どころをご紹介します。
迎賓館赤坂離宮の歴史
元々この建物が建てられた時は迎賓館としてではなく、東宮御所として建設されました。
しかし様々な事情によって皇太子嘉仁親王(後の大正天皇)はほとんど住居として使用する事はなく、天皇に即位した後は離宮として扱われる事になりました。
その後も裕仁親王一家の住居として、そして戦後は皇室から国に移管されて国会図書館、東京オリンピック組織委員会の事務所などに使用されていました。
1967年、国はこれまで迎賓館として使用していた東京都港区芝白金台の旧朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)に代わる新たな迎賓施設として、旧赤坂離宮を改修して迎賓館とする事を決定しました。
そして5年の歳月をかけて工事を完了させ、赤坂迎賓館が誕生したのです。
2009年には明治以降の文化財としてはじめての国宝にも指定されています。
日本にはもう1つ、迎賓館があります。
それは、京都迎賓館。
京都府京都市上京区の京都御苑の中にあり、こちらでも数多くの国賓をもてなしています。
迎賓館赤坂離宮の一般公開
赤坂迎賓館では、2016年から通年一般公開が開始されています。(有料)
- 庭園(主庭及び前庭)
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【#休館日】
9月21日(金)まで #迎賓館 の一般公開はお休みしています。次の公開は9月22日(土)からとなります。皆様のご来館をお待ちしております。https://t.co/jHKX5UNLdz pic.twitter.com/T8SOlKnnMl
— 内閣府迎賓館赤坂離宮 (@cao_Geihinkan) 2018年9月20日
庭園(主庭及び前庭)については事前申込み不要で観る事が可能です。
とても綺麗で広く、移動カフェなどで飲み物販売も行っています。 - 本館
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【放送予定】
10月3日(水)夜7時30分から放送予定の NHK BSプレミアム「ふらっとあの街 旅ラン 10キロ」で、#迎賓館 をご紹介いただきます。 pic.twitter.com/30BlK68k6p— 内閣府迎賓館赤坂離宮 (@cao_Geihinkan) 2018年10月2日
本館内部の見学については、事前予約と当日受付の併用となっています。
絢爛豪華なシャンデリアや美しい装飾が施された花鳥の間、彩鸞の間、羽衣の間など、見どころが数多くあります。
音声ガイド(日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語)を1台200円で借りる事も出来ます。
中にトイレは無いので、入る前に済ましておきましょう。 - 和風別館
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【#迎賓館】
迎賓館には純日本風の接遇を行うための施設として #和風別館 があります。
和風別館の参観は、事前にお申込みいただいた上で抽選を行います。
🉐12:00~13:30の時間帯は、比較的申込みが少なく、ねらい目です❗️
➡️https://t.co/QZHy553Egb pic.twitter.com/GspiIIGx4r— 内閣府迎賓館赤坂離宮 (@cao_Geihinkan) 2017年7月20日
和風別館については、本館のように自由に見て回る形式ではなく、ツアーガイド形式となっています。
こちらは前もって予約をして、決められた時間のツアーに参加する事になります。
小学生以下の子どもは参加出来ません。 - 別館の名前は「游心亭」で、1974年に谷口吉郎の設計で建てられた
- エリザベス女王が植樹した木がある
- 本館に飾る盆栽がみれる
- 和風別館の錦鯉は120匹程いる
- 鯉の池は廊下の天井に反射する光のゆらぎを狙ったもの
- 中には主和室、茶室、即席料理室(カウンター席)、坪庭などがある
参観料金
一般:1,500円
大学生:1,000円
中高生:500円
小学生以下:無料
※支払いは現金のみで、クレジットカードなどは使えません。
※特別企画の実施などにより料金は変更する場合がありますので、ご注意下さい。
申込み方法
本館・主庭、和風別館は事前にインターネットで申し込みが必要です。
(現地で当日券も購入可能の場合あり)
申し込みは迎賓館のHPより行う事が出来ます。
しかしサイトからの申込み画面がちょっとわかりにくい作りになっているので、日時やチケットの入場券の種類を間違えないように注意が必要です。
赤坂迎賓館は国賓の接遇期間などはもちろん公開されませんし、急な接遇が行われる事もあります。
個人で行く方は事前に公式ホームページ等をチェックしてから行きましょう。
公開時間
10:00~17:00(最終受付16:00)
迎賓館赤坂離宮の体験レポート&おすすめ情報
今回は、和風別館のツアーに申し込みました。
このチケットがあればツアーの前後に本館や主庭の見学も可能です。
本館は、早い人なら30分程で回る事も可能ですが、じっくり見たり混雑していたりすると所要時間1時間以上みておいた方が良いでしょう。
再入場は出来ないので、和風別館ツアーに参加する方はツアー後に本館を見学した方が余裕を持って楽しむ事が出来るのでオススメです。
和風別館ツアー
\和風別館「游心亭」/#迎賓館 の和風別館の広縁の天井には、池の水面に反射した光が美しいゆらぎとなって表れます。晴れた日の午前中から昼にかけてが狙い目です。
※#和風別館 は事前申込が必要です。 pic.twitter.com/QR0CwyQaiM— 内閣府迎賓館赤坂離宮 (@cao_Geihinkan) 2017年11月12日
和風別館ツアーの所要時間は、1時間前後となっています。
赤坂迎賓館や和風別館が出来た背景から、この場所にまつわるエピソード等をまじえてガイドの方が説明してくれます。
どんなツアー内容かをほんの一部ご紹介します。
休憩しながら観よう
赤坂迎賓館の敷地はとても広いので、歩いて回ると疲れます。
ところどころに休憩テントも用意されていますし、事務棟には空調の効いた休憩所と売店があります。
大きな荷物は駅のコインロッカー
四ツ谷駅にコインロッカーがあるので、大きなスーツケースなどはここに預けるのが良いでしょう。
四ツ谷駅から迎賓館までも7分程歩きますからね。
ちなみに一番小さく安いロッカーで400円でした。
一応、迎賓館でも手荷物を預ける事が出来ます。
今回は利用していない為料金は不明ですが数に限りもあって、あんまり大きな荷物は厳しいみたいです。
赤坂迎賓館へのアクセス
赤坂迎賓館の最寄り駅は、四ッ谷駅です。
ここから徒歩7分で入り口に到着します。
駐車場や駐輪場もありませんので、公共交通機関を利用して行きましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は迎賓館赤坂離宮についてご紹介しました。
写真や映像で見たことはあるという方でも、実際に行ってみるとその美しさに驚かされると思います。
隅々まで職人さんの美意識が詰め込まれている赤坂迎賓館。
是非一度見に行って下さいね。
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