西村政俊
1987年福岡県朝倉市生まれ
服飾の専門学校を卒業後、広島、東京などのアパレル企業に従事。
2015年に福岡へ帰省後、久留米絣のメーカーに就職。
その後に地元、朝倉市の伝統工芸「甘木絞り」と出会い、技術を学ぶ。
2017年「日ノ目スタヂオ」を設立。
甘木絞りは福岡県朝倉市(旧甘木市)にあった絞り染めです。
江戸時代から始まったと言われており、明治初期には年間生産額が日本一になるほど盛んな産業だったと言われております。
服飾の学校を卒業し、広島や東京などでアパレルの企画をやっていたのですが、親が体調を悪くしたことにより福岡に戻ることにしました。
福岡に戻ることになったので、せっかくなら福岡に携わる仕事をしようと思い最初は久留米絣のメーカーで働いておりました。
その時にふと「自分の地元、朝倉市にも久留米絣のような伝統工芸はあるのだろうか?」と思い、調べてみると「甘木絞り」という伝統工芸があることを知りました。
これが甘木絞りと初めて出会ったきっかけです。
地元、朝倉市にも伝統工芸があったことを知り、すぐに甘木絞りを学びに行きました。
その後、独立し現在「日ノ目スタヂオ」を設立し今に至ります。
私はまだまだ一人前とは程遠いのですが、一人前になるためには自分の進むべき目標を明確に決め、そこに向かって日々努力を積み重ねていくことが必要だと思います。
日によって本当にバラバラなのですが、染色をするときは一日ずっと染色をやっていますし、縫製の内職さんに仕事をお願いしたり卸先に商品を持って行ったり一日中外回りをしている時もあります。
また催事出店の時には店頭にずっと立ったりしています。
つらい点は収入が不安定なのと時間が足りないことですね。
また、作業するときは一人でやるので誰とも会わず一言も喋らず作業をしてるときはつらいかもしれないです。
よかった点はやはりお客様に喜んでもらえた時ですね。
自分のやっていることは間違いではなかったんだなと感じます。
テレビや新聞などのメディアから発信してもらえるように心がけています。
産業として大きく発展すること。
産業として成り立たないということは社会から必要とされていないという事だと思うので。
何をやりたいのかをはっきり見定め、そこに突き進む努力を惜しまない人、そして時代の流れをきちんと読める人になれば職人として生きていけるのではないかと思います。
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