樺細工の魅力と歴史について|日本のヤマザクラを使った工芸品

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冬が終わりに近づき、段々春の暖かい日差しを感じられるようになってきました。
春の訪れを視覚的に一番に感じられるのが花々の存在です。

中でも桜の開花はニュースで開花情報として取り上げられるほど春を象徴する植物ですよね。
今回は、そんな桜の木を使った工芸品『樺細工』の魅力とその歴史について紹介します。

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樺細工とは


樺細工は秋田県で作られている木工品で、「樺」とは山桜の樹皮のことを指します。
山桜の樹皮を用いた木工品は、日本国内でも秋田県のみに伝承される日本を代表する貴重な工芸品の1つなのです。

樺細工の歴史

樺細工は天明年間(1781~1789年)にかけて佐竹北家の手判役、藤村彦六によって現在の合川町鎌沢から伝授されたことから始まりました。

当時は下級武士の副業でしたが、佐竹北家により手厚く育まれ、角館の地上産業として根付いていきました。
その頃の主な製品は根付や印籠など身に着けられる小物類で、これらは参勤交代の際にみやげ物に好まれていたという説があります。

昭和前期までは手仕事が生活と密接に結びついていましたが、段々と後継者不足や材料の枯渇、時代の流れに抗えず廃業する手技も少なくない中、現在もしっかりと脈々と受け継がれてきた仕事が樺細工です。

山桜なのになぜ樺細工と呼ばれているのか

樺細工で使っている主な材料はオオヤマザクラ及びカスミザクラの樹皮だけです。
ではなぜ『桜細工』ではなく『樺細工』なのでしょうか。

実はこの由来についてははっきりしたことがわかっていません。
角館でも、昔は「サクラカバ」と呼んでいたのが、今ではカバと言えば桜の樹皮を指すようになりました。
桜の樹皮を使っていることをわかりやすく示すため、「桜皮細工」と記載し表示している場合もあります。

また、樺の語源は紫式部が著した「源氏物語 幻」の一節に山桜を樺とした使用例があり、このことから樺という字には山桜の意味があるとも言われています。

樺細工にはどんなものがあるの?


樺細工には代表的な工法が3つあります。
その3つの工法によって作られる製品が変わってきます。

型もの

木型に合わせて芯を作り、その上に樺を張り付けて筒状の物を作る工法で、仕込みものとも呼ばれます。
昔はこの工法で印籠や胴乱が多く作られ、現在ではその技法を最大限に生かした茶筒が代表的な製品です。

木地もの

下地に木地を使ったもので、箱物が多く作られます。
明治30年代に始まった工法でテーブルなどの大きな作品なども作られます。
現在では必要に応じて、文様を置く職人の技術が光る製品も作られています。

たたみもの

磨いた山桜の樹皮を数十枚も重ね貼りし、厚くしたものを様々な形に彫刻する工法です。
昔は印籠や胴乱の根付、緒締を作る技法でしたが現在ではブローチやペンダント、ループタイ等の装身具を作る技法に応用されています。

樺細工を体験してみよう

日本を代表する伝統工芸品の製作体験をしてみませんか?

・開催日時 通年 午前9時~17時まで ※年末年始を除く
・申込期間 予約日の10日前まで
・お問い合わせ 仙北市交流デザイン課
・TEL 0187-43-3353
・メールアドレス co-de@city.semboku.akita.jp

樺細工壁掛け作り

山桜の皮を使って壁掛けを制作します。
約16×12㎝の板にオリジナル又はデザイン集から図案を選びカッティングしてコテで貼り付けます。

・参加人数 45名まで
・所要時間 2時間
・料金 1名:5000円 2名:2500円 3名:2300円 4名:2000円 5名以上:1800円
・場所 角館樺細工伝承館 他
・参加条件 小学校高学年以上の方

樺細工コースター作り

山桜の皮を使ってコースターを作成します。
直径10㎝の円形または四角の板にオリジナル又はカッティング済みの樺をコテで貼り付けます。

・参加人数 60名まで
・所要時間 2時間
・料金 1名:5000円 2名:2500円 3名:2300円 4名:2000円 5名以上:1800円
・場所 角館樺細工伝承館 他
・参加条件 小学校高学年以上の方

まとめ

日本を代表する桜の花。
そんな桜を使った伝統工芸品があることを皆さんはご存じでしたか?
日本国内では秋田県でのみ伝承されている工芸品のため、もし秋田に旅行する機会があったら是非、樺細工の良さを体感してみてくださいね。

工芸
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