全国的には高級い草の敷物として知られている掛川織ござ。
畳のルーツに近い厚みや丈夫さが特徴で、フローリングなどにさらっと敷いてちょっと休憩するのにぴったりなサイズなども販売されています。
今回はそんな夏の風物詩でもある掛川織ござについてご紹介していきます。
掛川織ござの特徴
高級い草で織られたござは通気性がよく熱がこもりにくく、肌触りもひんやりしているため涼感があり「天然のエアコン」とも呼ばれています。
福岡県筑後地方の伝統技法「掛川織」で作れ、折り目の幅が広くふっくらとした弾力が特徴の掛川織。
二重折で厚みがあり丈夫で長持ち、目が細かいため模様が非常に美しく表裏がしっかりしていて反りにくいのも特徴です。
他のござとの違いとは?
掛川織ござ
厚み
厚い(2層構造)
強度
高い
見た目
美しい柄入り
普通のござ
厚み
薄い(1層式)
強度
普通
見た目
無地が多い
畳との違い
厚い
畳より薄い
強度
畳より柔軟
見た目
無地が多い
掛川織ござの歴史と文化的背景
江戸時代から続いている伝統工芸品で、掛川藩によって奨励され農家の副業として広まりました。
明治~昭和初期に最盛期を迎え、全国的にも出荷され知られるようになりました。
現在では海外の方からの注目度も高い日本の伝統工芸品です。
掛川織ござの価格帯
掛川織ござはサイズにより価格が異なりますが目安としては1帖1万円~数万円です。
作り方も手織りか機械織りになるので、作り方によっても変わってきます。
通販や直売所でも手軽に変えて、中には職人さんから直接買えるイベントなども行っているようです。
掛川織ござを長持ちさせる方法
使った後は日陰干しでこもった湿気を逃がしてあげましょう。
水拭きはできないので、汚れがついてしまった場合はできるだけ乾拭きをして、シーズンオフで使わない場合は紙に撒いて直射日光の当たらない場所に保管しましょう。
カビや虫よけに乾燥材や防虫剤を併用しても大丈夫です。
できるだけ折り目が付かないよう、優しく巻いて保管してあげてくださいね!
まとめ
年々気温が上昇し、どこに行くにも危険な暑さで困ってしまいますよね。
そんな時はご自宅のフローリングの一角に、掛川織ござを敷いてごろんとゆったりまったり過ごしてみてはいかがでしょうか?