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土用の丑の日2024年はいつ?夏に鰻を食べる意味や由来とは|今年のウナギの日

うな重
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土用の丑の日のうなぎ
夏になると、スーパーマーケットの店頭に「土用の丑の日」のキャッチコピーと共にウナギが並びます。
東京だけでもウナギ料理店が900軒もあるくらい、日本人はウナギが大好きです。

でも、そもそも土用の丑の日とは何の日でしょうか。
なぜこの日にウナギを食べるのでしょうか。

今回はそんな疑問に答えるべく、土用の丑の日について紹介したいと思います。

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土用の丑の日とは

まず、「土用」は立夏・立秋・立冬・立春直前の約18日間の「期間」を示す言葉です。
そして、昔の暦では日にちを十二支(子・丑・寅・卯…)で数えていました。

つまり”土用の丑の日”とは、土用の期間におとずれる丑の日の事を指しているのです。

土用は毎年違うので、土用の丑の日も毎年変わります。

さらに、土用の丑の日といえば夏のイメージが強いかもしれませんが、下記にある通り年に何回かやってきます。
立夏・立秋・立冬・立春それぞれに土用があるので、納得ですね。

いずれにしても、土用の丑の日は「季節の変わり目」といえます。
ちなみに、土用の丑の日と土曜日とは関係がありません。

【2020年の土用の丑の日】
1月23日、4月16日、4月28日、7月21日、8月2日、10月25日、11月6日

【2021年の土用の丑の日】
1月17日、1月29日、4月23日、7月28日、10月20日、11月1日

【2022年の土用の丑の日】
1月24日、4月18日、4月30日、7月23日、8月4日、10月27日

【2023年の土用の丑の日】
1月19日、1月31日、4月25日、7月30日、10月22日、11月3日

【2024年の土用の丑の日】
1月26日、4月19日、5月1日、7月24日、8月5日、10月28日

【2025年の土用の丑の日】
1月20日、2月1日、4月26日、7月19日、7月31日、10月23日、11月4日

【2026年の土用の丑の日】
1月27日、4月21日、5月3日、7月26日、10月30日

2021年は夏に土用の丑の日が1回だけで、7月28日が「一の丑」でした。

しかし年によっては夏に土用の丑の日が2回訪れる事があります。
この場合は最初の土用の丑の日を「一の丑」、2回目の土用の丑の日を「二の丑」と呼びます。

このように、1年に何回か土用の丑の日が訪れますが、最近では土用の丑の日といえば夏というイメージではないでしょうか。

土用の丑の日にウナギを食べる意味

7世紀から8世紀に編纂された「万葉集」には、下記のようなウナギを詠んだ歌があります。

石麻呂に吾れもの申す夏痩せに
よしといふものぞむなぎとり召せ

大伴家持

”夏痩せにはむなぎ(ウナギ)を食べると良い”と、石麻呂という人に勧めている歌です。
昔から体調を崩しやすい夏にはウナギを食べて栄養をたっぷり摂ろうという考えがあったのですね。

いま土用の丑の日にウナギを食べるのも、土用の丑の日は季節の変わり目にあたる為に体調を崩しやすいので、合理的と言えます。

実際、ウナギにはビタミンAやビタミンB群など、疲労回復や食欲増進に効果的な成分が多く含まれています。
夏バテ防止にはピッタリの食材と言えるでしょう。

土用の丑の日、誰が決めた?

ウナギを食べる習慣が一般にも広まったのは1700年代後半、江戸時代でした。
一説によれば「夏に売り上げが落ちる」と鰻屋から相談を受けた蘭学者の平賀源内が、店先に

「本日丑の日」

土用の丑の日うなぎの日
食すれば夏負けすることなし

という看板を立てたら大繁盛したことで、ほかのウナギ屋もマネするようになったとか。
この「本日丑の日」は、日本初のコピーライティングともいわれています。

うなぎ以外の食材も良し

うどん
ウナギ以外には「う」のつく食べものがよいといわれています。
「丑(うし)の日」の「う」ですね。
例えば、うどん・ウリ・梅干し・ウサギ・馬肉(ウマ)・牛肉(ウシ)など。

いずれも栄養価が高い、または食欲がなくても食べやすい食材ばかり。
平安時代から室町時代には「めぐり」という水団(すいとん)や小豆、ニンニクを食べていたと伝わっています。
食べて元気をつけよう!というのは、時代に関係なく共通のようです。

食べ物以外の風習

温泉
「栄養がある食べ物」以外にも、土用の丑の日にまつわる風習があります。

新潟 湯田上温泉
さまざまな効能があり「薬師の湯」と称される湯田上温泉。土用の丑の日に「丑湯」を楽しめば、1年無病息災で過ごせるといわれます。
たがみ湯っ旅ガイド|田上町観光協会
薬狩り
幕末の志士、土方歳三の生家が販売していた「石田散薬」では、薬草を摘むのは土用の丑の日のみと決まっていました。「病除け」や「厄除け」のため、土用の丑の日に薬狩りをおこなう地域はほかにもあるそうです。
きゅうり加持
水分豊富なきゅうりにあやかり、暑い夏を乗り切るための祈祷儀式をおこないます。
きゅうりに厄災を封じ込めることで、無事に過ごせるそうです。
きゅうり加持は空海も執り行なった儀式。
現在は小豆島の大観音、愛媛の永徳寺と栴檀寺、京都の神光院のきゅうり加持が知られています。

土用の丑の日には昔もいまも同じ、「元気で夏を越せますように」という願いが込められていますね。
夏はたっぷり栄養と休息をとり、秋の涼風を待ちましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は土用の丑の日の起源などについてご紹介しました。
いまや定番となったイベントも、由来などを知ると面白いですよね。

鰻屋さんに並ぶのもよし、今は国産うなぎのみさら(味更)などで自宅に取り寄せて本格ウナギを楽しむ事も出来るので、良い時代になりました。
今年の夏もウナギを食べて乗り切りましょう!

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おまけ:ウナギの豆知識

ウナギの語源

うなぎはかつて、”武奈伎(むなぎ)”という古称がありました。
そもそもの語源としては、

  • 家屋の棟木(むなぎ)のように丸く細長いから
  • 胸が黄色(胸黄)だから
  • うなぎをさばく際の”むなびらき”に由来している

などの諸説があります。

ちなみに蒲焼きの語源は、”うなぎをそのまま棒に刺して焼いた形が蒲(がま)の穂に似ているから”というのが有力な説となっています

うなぎの生態はとっても不思議

うなぎは、どこで生まれてどこで育つのかが、最近まで全くの謎となっていました。
しかし、1991年の調査で産卵場がマリアナ諸島西方が産卵場であることが特定されました。

産卵場は特定出来たものの、生態には未だ不明な部分も多く、完全養殖に向けた努力が進められています。

関東と関西では調理法が違う

鰻料理は、関東と関西で調理法が異なります。

まずさばく際、”関東は背開き””関西は腹開き”です。
一説には関東は武士の文化が強く切腹を嫌ったこと、関西は商人の文化が強く腹を割って話すのが好まれたとも言われています。

そして関東では一度焼いて、蒸した後にタレをつけて焼き上げるのに対し、関西は蒸さずにそのままタレをつけて焼き上げるという大きな違いがあります。

鰻の蒲焼きの起源

18世紀頃までは、うなぎは焼いたあと塩や味噌をつけて食べられていました。
現在のような蒲焼きの始まりとしては、18世紀の後半に千葉県銚子市にあるヒゲタ醤油が”濃口醤油”を作り、それをうなぎの蒲焼に使ってから広まっていったと言われています。

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