「クラウドファンディング」といえば新たな資金調達方法として注目されていますが、伝統工芸の世界でもこのクラウドファンディングに挑戦する事例が出てきています。
この流れは今後も加速していく事が予想されます。
そこで今回は、そんな時に是非参考にしたい伝統工芸関係のクラウドファンディングをピックアップしてご紹介したいと思います。
鬼瓦の体験工房づくり
大堀相馬焼の震災復興展示会
豪雨災害からの窯元復興
老朽化した機織り機の修復
伝統工芸体験拠点の整備
下積みの時間の壁を超える
伝統×機能性土鍋
老舗扇子屋の新商品開発
陶磁器の原料採掘会社が砥石を販売
刀剣の復元プロジェクト
まとめ
鬼瓦の体験工房づくり
高浜市PRムービーでご一緒させて頂いた、若き女性鬼師・伊達由尋(だてゆひろ)ちゃんが、クラウドファンディングに挑戦中!もっと気軽に瓦や粘土にふれる機会をということで、自身の工房を改修。|愛知の三州瓦を後世へ。瓦を手作りする鬼師の技術を感じる工房を #三州瓦 https://t.co/xki17sqKQN
— 喜邑 雄一 きむにい/Director (@kimunii3) March 14, 2019
瓦の三大産地の一つでもある、愛知県高浜市。
そこでつくられる三州瓦の体験工房をつくるクラウドファンディングプロジェクトです。
返礼品には瓦製品や体験の権利などがあります。
タイトル | 愛知の三州瓦を後世へ。瓦を手作りする鬼師の技術を感じる工房を |
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支援総額 | 1,057,000円 |
目標金額 | 1,000,000円 |
支援者 | 42人 |
募集終了日 | 2019年3月29日 |
プラットフォーム | READYFFOR |
大堀相馬焼の震災復興展示会
いわきnews 大堀相馬焼継承に意欲 いわき「陶吉郎窯」の近藤学さん – 福島民報 / https://t.co/e6cPfFNsa4 #いわき #iwaki pic.twitter.com/i0PRTtSQ5k
— いわき情報 (@iwakijyouhou) January 21, 2019
東日本大震災によって甚大な被害を受けた、福島県の大堀相馬焼。
その大堀相馬焼の陶吉郎窯による、展示会費用を集めるクラウドファンディングです。
返礼品には茶碗や箸置きなどが用意されています。
タイトル | 継承300年。震災後初の父子展を開き大堀相馬焼を伝えていきたい |
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支援総額 | 1,416,000円 |
目標金額 | 1,200,000円 |
支援者 | 81人 |
募集終了日 | 2017年3月16日 |
プラットフォーム | READYFFOR |
豪雨災害からの窯元復興
小石原焼 原彦窯復興へ 九州豪雨災害で泥に埋もれた窯元の挑戦 @ready_forさんから #クラウドファンディング https://t.co/FiHNsQP4yu #東峰村 #九州豪雨
— やのっち(やのひろき)is Withlist (@green0121) July 28, 2017
2017年7月5日、北部九州を豪雨が襲いました。
福岡県朝倉郡東峰村の伝統工芸品、「小石原焼」も大きな被害を受けます。
原彦窯も被害を受けた窯元の一つで、その再建費用を募ったクラウドファンディングです。
タイトル | 小石原焼 窯元復興へ 九州豪雨災害で泥に埋もれた窯元の挑戦 |
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支援総額 | 3,641,000円 |
目標金額 | 3,000,000円 |
支援者 | 221人 |
募集終了日 | 2017年9月26日 |
プラットフォーム | READYFFOR |
老朽化した機織り機の修復
西陣のおび弘さんがクラウドファンディングをスタートさせました。
多くの方に広めたいです、よろしくお願いいたします。
手織りの西陣織を100年先へ残すために。機織り機を修理したい #クラウドファンディング #READYFOR https://t.co/Jrhx7TF9fJ— 仕立の店 藤工房 (@fujikobo) October 31, 2019
昭和24年創業の西陣織のメーカー、「おび弘」では手織りにこだわって帯作りを行ってきました。
需要の減少で新しい機織り機を製造するメーカーがなくなってしまったとの事で、老朽化した機織り機の修復費用を募るクラウドファンディングです。
タイトル | 手織りの西陣織を100年先へ残すために。機織り機を修理したい |
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支援総額 | 1,619,000円 |
目標金額 | 620,000円 |
支援者 | 110人 |
募集終了日 | 2019年11月29日 |
プラットフォーム | READYFFOR |
伝統工芸体験拠点の整備
歌舞伎も!舞妓も!大相撲も!
日本の文化を支える和傘の未来を切り開くクラウドファンディングを始めました!シェアお願いします。
【日本一の和傘産地の逆襲!築100年の町家を伝統工芸体験拠点「CASA」にしたい!】https://t.co/z6tcxqkJpM#CAMPFIREチャレンジ— 長良川おんぱくと和傘CASA@真・八重流 (@n_onpaku) March 28, 2018
提灯や和傘、うちわなど様々な伝統工芸品が作られている岐阜県の長良川流域。
新しいスタイルの体験工房を作る事で、衰退しつつある工芸品を盛り上げようというクラウドファンディングです。
タイトル | 日本一の和傘産地の逆襲!築100年の町家を伝統工芸体験拠点「CASA」にしたい! |
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支援総額 | 3,017,000円 |
目標金額 | 2,000,000円 |
支援者 | 187人 |
募集終了日 | 2018年4月29日 |
プラットフォーム | CAMPFIRE |
下積みの時間の壁を超える
南部鉄瓶「あかいりんご」と共に400年の伝統技法を次世代に受け継ぎたい!|GoodMorning(グッドモーニング) https://t.co/S4N7z9X71z @GoodMorning_Incさんから
— 【四季の美】伝統工芸・和文化情報 (@shikinobi_news) November 29, 2019
職人として一人前になるには長い時間がかかるものです。
ではその修業の期間をより効率的に短縮出来ないか、という挑戦をしたのが、南部鉄器の「あかいりんご」プロジェクトです。
若手の職人は一つの工程だけを担うのが一般的ですが、この「あかいりんご」という鉄瓶は製造における全工程に若手職人が携わる事が出来ます。
タイトル | 南部鉄瓶「あかいりんご」と共に400年の伝統技法を次世代に受け継ぎたい! |
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支援総額 | 1,172,500円 |
目標金額 | 1,000,000円 |
支援者 | 66人 |
募集終了日 | 2019年12月16日 |
プラットフォーム | CAMPFIRE |
伝統×機能性土鍋
中蓋が余分な糖質をすくってカット!からだを気づかう『萬古焼』ごはん土鍋 https://t.co/bMT2RvNn8V #Makuake @makuake_caさんから
— へへ熊 (@kuma_256bit) September 28, 2019
土鍋の国内シェアでなんと8割を占めるのが、三重県四日市市の萬古焼(ばんこやき)です。
土鍋で炊いたご飯が美味しい事は知られていますが、そこに更に糖質をカットするという機能を盛り込んだ土鍋を販売するクラウドファンディングです。
タイトル | 中蓋が余分な糖質をすくってカット!からだを気づかう『萬古焼』ごはん土鍋 |
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支援総額 | 2,378,900円 |
目標金額 | 500,000円 |
支援者 | 245人 |
募集終了日 | 2019年10月25日 |
プラットフォーム | Makuake |
老舗扇子屋の新商品開発
京扇子と香りのコラボレーション‼️
香りは沈香、白檀、檜、沈丁花、桜の5種類があります🌲
日本文化の良さが詰め込まれていると思います。海外の方へのプレゼントにも良いですね✨✨#京扇子#うつし香#大西常商店https://t.co/swMx2UHTyi— fragranstar (@fragranstar) January 31, 2020
京都で100年以上の歴史を持つ京扇子の老舗「大西常商店」。
その大西常商店が新しいプロダクト開発に挑戦するクラウドファンディングです。
タイトル | 気持ちをあげる、一瞬を。扇ぐたびにふわりと香る、香りの扇「うつし香」 |
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支援総額 | 2,079,450円 |
目標金額 | 500,000円 |
支援者 | 352人 |
募集終了日 | 2019年07月30日 |
プラットフォーム | Makuake |
陶磁器の原料採掘会社が砥石を販売
愛媛砥部の砥石は地球生まれ、陶石の採掘業者だからできた焼成砥石「焼磨」! https://t.co/Y3QxZSIDRm #Makuake @makuake_caさんから
— uroboros🌯 (@code_uroboros) February 1, 2019
焼き物の町として知られる愛媛県砥部町にある伊予鉱業所は、陶磁器の原料となる陶石を全国に出荷しています。
需要減少によって売上が減る中、砥部焼の歴史を学んでみると、地名のルーツに砥石が深く関係している事を知ります。
そこから始まった砥石の開発・販売クラウドファンディングです。
タイトル | 愛媛砥部の砥石は地球生まれ、陶石の採掘業者だからできた焼成砥石「焼磨」! |
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支援総額 | 2,142,100円 |
目標金額 | 500,000円 |
支援者 | 333人 |
募集終了日 | 2019年03月29日 |
プラットフォーム | Makuake |
刀剣の復元プロジェクト
三上刀匠の取り組み 嚴島神社「錦包籐巻太刀・腰刀」復元奉納プロジェクトのクラウドファンディングは目標金額を大幅に上回るご支援をいただいて先ほど終了いたしました。
改めて目標達成おめでとうございます!https://t.co/nHluoj52dj— 公益財団法人日本刀文化振興協会 (@NbskOfficial) December 28, 2019
嚴島神社所蔵の「錦包籐巻太刀・腰刀」は、度重なる大火によって文様の判別が出来ない程になっていました。
この刀に惚れこんだ三上貞直刀匠率いるプロフェショナルチームが、復元費用を募ったクラウドファンディングです。
タイトル | 嚴島神社「錦包籐巻太刀・腰刀」復元奉納プロジェクト |
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支援総額 | 4,300,000円 |
目標金額 | 2,500,000円 |
支援者 | 188人 |
募集終了日 | 2019年12月28日 |
プラットフォーム | casanell |
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は伝統工芸品に関するクラウドファンディングプロジェクトの成功事例を一覧でまとめてご紹介しました。
その他については下記の関連記事をご覧下さい。