頼山陽の「天草洋に泊す(泊天草洋)」は黄葉夕陽村舎詩に収録されている有名な日本の漢詩文です。
高校の漢文の授業でも習いますよね。
今回は漢詩の中でも特に有名な頼山陽の「泊天草洋」について、原文と書き下し文・現代語訳を単語の解説と合わせてご紹介したいと思います。
頼山陽「泊天草洋」の原文
頼山陽「泊天草洋」の書き下し文
「天草洋に泊す」
雲か山か呉か越か
水天髣髴青一髪
万里舟を泊す天草の洋
煙は篷窓に横たはりて日漸く没す
瞥見す大魚の波間に跳るを
太白船に当たりて明月に似たり
頼山陽「泊天草洋」の現代語訳
「天草洋に舟泊まりする」
(海の彼方に見えるのは)雲であろうか、山であろうか、(それとも対岸の中国の)呉の国であろうか、越の国であろうか。
水と空とが接する辺りには、黒い髪の毛一筋ほどのものがぼんやりと見えている。
はるばる万里の彼方から旅をしてきて、やっと来てこの天草洋に停泊すると、
夕もやが船室の窓の外に立ち込めて、太陽がしだいに(西の海に)沈んでいく。
頼山陽「泊天草洋」の単語
水天
(海の)水と空とが接する辺り。
日漸没
太陽がしだいに沈んでいく。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は高校古典の教科書にも出てくる、漢詩の中でも特に有名な頼山陽の「天草洋に泊す(泊天草洋)」について、原文と書き下し文・現代語訳を単語の解説、テスト問題と答えと合わせてご紹介しました。
ご参考になれば幸いです。