福岡県の久留米市で主に生産される伝統工芸品、久留米絣。
絣模様が美しい織物で、近頃は様々な新しい製品が生み出されている久留米絣の魅力に迫ります。
1.久留米絣の歴史と成り立ち
久留米絣は、江戸時代の後期に井上伝という12歳の少女によって始められたとされています。
伝が着ていた古着が色落ちし、偶然白い斑点が出来ていたことから着想を得て、括り染めを始めたのが起源です。
2.久留米絣の特徴
久留米絣は主に藍染が用いられる絣の先染め織物で、その精緻な絣模様は人気が高いです。
近年では新たな製品作りも取り組まれており、特に久留米絣のもんぺはメディアでも多く取り上げられるなど、注目度が高まっています。
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3.産地情報
名称 | 久留米絣協同組合 |
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住所 | 〒839-0809 福岡県久留米市東合川5-8-5 久留米地域地場産業振興センター内 |
4.久留米絣の製法
重要無形文化財、経済産業省指定伝統的工芸品に指定されている久留米絣の指定要件は下記の通りです。
重要無形文化財
技術・技法
1. 手括り(てくびり)による絣糸を使用すること。
2. 純正天然藍で染めること。
3. 投杼(なげひ)の手織織機で織ること。
経済産業省指定伝統的工芸品
技術・技法
1. 次の技術又は技法により製織されたかすり織物とすること。
1-1. 先染めの平織りとすること。
1-2. かすり糸は、たて糸及びよこ糸又はよこ糸に使用すること。
1-3. よこ糸の打ち込みには、「手投杼」又は「踏木による飛杼」を用いること。
2. かすり糸の染色法は、「くくり」又は「織締め」によること。
原材料
使用する糸は、綿糸とすること。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は久留米絣についてご紹介しました。
その他については下記の関連記事をご覧下さい。
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