広瀬淡窓の「桂林荘雑詠示諸生(桂林荘雑詠諸生に示す)」は遠思楼詩鈔に収録されている有名な日本の漢詩文です。
高校の漢文の授業でも習いますよね。
今回は漢詩の中でも特に有名な広瀬淡窓の「桂林荘雑詠示諸生」について、原文と書き下し文・現代語訳を単語の解説と合わせてご紹介したいと思います。
広瀬淡窓「桂林荘雑詠示諸生」の原文
広瀬淡窓「桂林荘雑詠示諸生」の書き下し文
「桂林荘雑詠諸生に示す」
道ふを休めよ他郷苦辛多しと
同袍友有り自ら相親しむ
紫扉暁に出づれば霜雪のごとし
君は川流を汲め我は薪を拾はん
広瀬淡窓「桂林荘雑詠示諸生」の現代語訳
「桂林荘で心に浮かんだことを詠み、塾生たちに示す」
言うのはやめなさい、他郷(の勉学)はつらいことが多いと。
(ここには)一枚の綿入れの着物を使い合う仲の友人がいて、おのずと親しみ合っているではないか。
早朝に粗末な戸を開けて外に出ると、霜がまるで雪のように真っ白に降りている。
広瀬淡窓「桂林荘雑詠示諸生」の単語
雑詠
題をつけずに、心に浮かんだことを詠んだ詩。
諸生
多くの学生。門下生たちのこと。
他郷
よその土地。
苦辛
つらく苦しいこと。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は高校古典の教科書にも出てくる、漢詩の中でも特に有名な広瀬淡窓の「桂林荘雑詠示諸生(桂林荘雑詠諸生に示す)」について、原文と書き下し文・現代語訳を単語の解説、テスト問題と答えと合わせてご紹介しました。
ご参考になれば幸いです。