当サイトはアフィリエイト広告を使用しています。

早発白帝城(李白)の原文・書き下し文・現代語訳|単語の意味・漢詩漢文解説|近体詩

オウバイの写真|冬に咲く花
Sponsored

李白の「早発白帝城」は近体詩の中でも有名な漢詩で、唐詩選に収録されています。
高校の漢文の授業でも習いますよね。

ちなみに近体詩とは、漢詩の詩体の一つで、今体詩ということもあります。
古体詩より後の唐代初期に完成し、一定の格律の制約を受けることが特徴となっています。

今回はそんな近体詩の中でも特に有名な李白の「早発白帝城」について、原文と書き下し文・現代語訳を単語の解説と合わせてご紹介したいと思います。

Sponsored

李白「早発白帝城」の原文

【早発白帝城】李白朝辞白帝彩雲 間
千里江陵一日還
両岸猿声啼不住
軽舟已過万重山

李白「早発白帝城」の書き下し文

【早に白帝城を発す】 李白
朝に辞す白帝彩雲の間
千里の江陵一日にして還へる
両岸の猿声啼き住まざるに
軽舟已に過ぐ万重の山

李白「早発白帝城」の現代語訳

【早に白帝城を発す】 朝早く、白帝城を出発する
朝早く、朝日に彩られた雲のたなびく中、白帝城に別れを告げた。
はるか彼方の江陵の地まで、(わずか)一日で下る。
(三峡辺りの)両岸から、悲し気な猿の鳴き声がしきりに聞こえ、
(その鳴き声が続いているうちに)私の乗った舟足の軽快な小舟は、すでに幾重にも重なる山々の間を通り過ぎてしまった。

李白「早発白帝城」の単語

[朝 辞 白 帝 彩 雲  間】 
「朝に白帝を彩雲の間に辞す」と訓読すべきところを、語調を重視して倒置法で訓読している。

[辞 白 帝]
白帝城に別れを告げた。

[千 里]
はるか彼方の。

[還]
本来は、もとの地へ戻る、の意だが、ここでは「行」(=ゆく)と同じ意で用いている。

[両 岸 猿 声]
両岸から猿の鳴き声が(もの悲しく聞こえ)。

[軽 舟 已 過 万 重 山]
舟の軽快さを味わいながら、その躍動感・解放感に浸る気持ちを表している。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は高校古典の教科書にも出てくる、近体詩の中でも特に有名な李白の「早発白帝城」について、原文と書き下し文・現代語訳を単語の解説と合わせてご紹介しました。
ご参考になれば幸いです。

参考/おすすめ書籍


古典
Sponsored
シェアする
四季の美をフォローする
Sponsored

関連

四季の美