水引細工とは?歴史や産地、種類などを解説

水引
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子供のころはあまり関わることのなかった冠婚葬祭行事。
しかし、二十歳と言う子供でいられる期限が過ぎると徐々に冠婚葬祭行事が増えてきます。

そんな冠婚葬祭行事になくてはならないのがお祝い金などを入れるご祝儀袋や不祝儀袋で、簡易的なものから豪華な飾りがついたものまで多岐にわたります。

ご祝儀袋についている美しい飾りが今回ご紹介する”水引細工”です。
さまざまな形に彩られる水引細工、本当に美しいものばかりでご祝儀袋を選ぶときに迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。

私たちの生活の中でも比較的近い存在の水引について学んでいきましょう。

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水引細工の歴史

日本での水引の始まりは諸説あると言われています。
一番有力な情報としては飛鳥時代までさかのぼります。
その頃は今の中国【唐・明】の国からの贈り物が届くことが多くその贈り物に結ばれていた紅白の麻紐が水引の原点とされています。

当時は贈り物が他の国への贈り物と混ざらないよう、目印として使用されていたようですが日本がその麻紐を贈答用に使うものとして認識し、紅白の水引をお祝い事に使うようになりました。

その麻紐が室町時代に【水引】と呼ばれるようになり麻紐から和紙へ素材が変わっていきました。
室町時代の時はまだ日本も貧富の差が激しく、この水引は上流階級のものだけが使っていたものと思われます。
しかし、江戸時代頃から金品の贈答に庶民も水引を使い始めるようになっていきます。

水引と同じ仲間 元結

昔のお侍さんのイメージってちょんまげのイメージありませんか?
現代では目にすることのないちょんまげですが、このちょんまげに一番近いのがお相撲さんの髪型。
お相撲さんの髪型にで一番注目してもらいたいのが、髪を結うときに使われている白い紐です。

和紙をよって米糊でさらに強度を出したものが元結と呼ばれ、水引よりも強度があります。
現在も長野県の飯田市が主流となりお相撲さんの元結を生産しています。

時代の流れの変化

時代が変わるにつれて、髪型も変わっていきます。
お侍さんが活躍していた時代は終わり、ちょんまげと言う髪型はなくなっていきました。
それとともに元結の需要も減り、逆に元結よりも水引の需要が増えていきます。

現在は人口減少が叫ばれていますが、戦後は今よりも若い人の人口が多かったため適齢期を迎え結婚する人も増え需要が非常に高まりました。
現代では、人口減少・少子化など若者がどんどん減っていってしまったことから全国各地で作られていた水引も造り手が少なくなってしまいました。

水引の産地

造り手が少なくなってしまった水引ですが、冠婚葬祭行事がある限り水引の需要がなくなることはありません。
現在水引の主な産地として以下が有名な産地として挙げられます。

①長野県飯田市
②愛媛県四国中央市
③石川県金沢市
④京都府
⑤福岡県福岡市

水引の元祖として古くから水引を取り扱っているのが飯田水引で、国内生産の約7割はこの飯田水引です。

飯田水引に次ぐ水引の生産量を誇るのが愛媛県の伊予水引。
水引の魅力を多くの方に知ってもらうために水引検定などを行っているそうです。

石川県の加賀水引は、立体的なボリュームのある細工のある水引を製作しています。

京都の京水引は絹を使用していて水引の色の種類がたいへん豊富なことで有名です。

福岡は結納行事がとても盛んなため、その結納行事に使われる水引細工が有名なことで知られています。

水引の作られ方

水引2
水引の主な原料は和紙です。
和紙にさまざまな色を付けたものは比較的値段も安く、大量生産されています。
しかし、強度的には少々弱く何度も折り曲げるような細工には不向きとされています。

着色ではなく、レーヨンを和紙に隙間なく巻き付けていった水引は「絹水引」または「絹巻き水引」と呼ばれ少々お値段は上がりますが、着色しただけ物と違い強度があるため細かく折り曲げたりするのに向いています。

現在では、着色した和紙の芯の周りにきらきらしたオーロラフィルムを巻き付けてラメがちりばめられているような「羽衣水引」と言う水引もあり、水引も進化を遂げています。

水引細工も水引の芯かに伴い、伝統的な亀や鶴などの縁起物のほかにも立体的なさまざまな形を作ることによって若い人の目にも止まるような身近なものを製作するようになってきました。

水引細工が意味するもの

水引は、形や水引の本数で意味が変わってきます。
何かお礼などの贈答品を購入する際に【熨斗(のし)】と言う言葉を聞いたことはありませんか?
贈答品の箱の外側または内側に印刷で【御礼】や【御霊前】など但し書きをし、水引と一緒に名前も印刷して包装してもらったりします。

そのときに【結び切り】や【蝶結び】などの単語も出てきます。
その結び切りや蝶結びなどの用語を使うのは水引が関係しているからです。

結婚などの御祝い事や病気などのお見舞いは【結び切り】を使います。
簡単にほどけないよう硬く結ばれ二度と同じことが繰り返されないようにと言う意味合いがあります。

お葬式などの弔事にも使われます。
弔事の時は水引の色はグレーまたは黒と白を使います。
※あわじ結びや梅結びも解けにくい結び方であることから、結婚などのお祝いのご祝儀で使われています。

両方とも結び切りと同じように両端はしっかり切られ上を向いています。

出産やお中元、入学卒業などの御祝い事は【蝶結び】を使います。
蝶結びは何度も結びなおせることから、何度も同じことが繰り返されてもよいという意味合いがあります。
その為、結び切りで紹介した結婚や病気のお見舞いなど何度も繰り返してしまうのは良くない行事には使えない結び方になります。
もちろん、不祝儀には蝶結びのものはありません。

水引の本数が意味するもの

水引は結んである形はもちろん、水引の本数でさらに意味合いが変わってきます。

縁起のいいとされている本数は大体が奇数の本数です。

5本

基本的にご祝儀袋などに使用されている本数は5本が主流です。
中に入れる金額は3000円~5000円が相場とされています。

7本

通常よりも丁寧に御礼をしたいときは7本の水引が使われている物を選びます。
中に入れる金額の相場は5本の時よりも気持ち多めに入れると良いとされています。
しかし、現在では特にその相場に関係なく使われることも多いためあくまでも参考程度にしてください。

10本

奇数の本数が使われることが多いとされてきましたが、中には偶数の10本も存在します。
これは結婚でのご祝儀に使われ、5本で1家族、もう5本で1家族を表していて両家の縁を結ぶという意味を表しているそうです。

逆に、縁起の良くない本数は偶数とされています。

4本

弔事などに使われる基本的な本数は4本です。4=死を連想させることから病院などの病室番号で4が省かれているのと同じく水引の本数でも葬祭行事で使われます。
もしいろいろな種類があって購入を迷った場合は4本のものを選ぶのが無難です。

2本

基本的な本数は4本のものですが、それよりも簡易的にしたいときは2本の水引が使われている物を選びます。

6本

大変お世話になった方や手厚い気持ちを表したいときは6本のものを使います。

ちなみに・・・

3本の水引が使われるのは粗品、4と同じく不吉な数字とされている9は苦しみに繋がることから使われません。
現在では水引の本数の意味に関わらず、水引の本来基本とする本数が5本のため弔事でも5本で結ぶことがあるそうです。
また、地域によっても習慣が異なるため自分の地域でない場合はその地域の習慣をよく調べるか聞いておくと良いと思います。

自分で作れる?水引アクセサリー―

最近はリモートワークなどお家でお仕事をしたりあまり外に出る機会が少なくなりました。
実は作るのが難しそうな水引ですがコツさえつかめば簡単にかわいいアクセサリーが作れます。
水引の材料がついてくる雑誌なども販売されていてとても分かりやすいですし、ユーチューブにもわかりやすく作り方を説明してくれている動画もあります。


水引飾りはじめてセット [ 主婦の友社 ]


はじめての水引アレンジ [ 長浦 ちえ ]

上記以外にも水引の作り方や完成品見本を付けてくれるキットなども販売されています。
このおうち時間でチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

まとめ

いかがでしたか?
今回は意外と日本人の暮らしに馴染みの深い、水引についてご紹介しました。

皆様のご参考になれば幸いです。

参考/おすすめサイト

日本の美しい伝統技術「水引」がおもしろい!水引の作り方や結び方をご紹介|趣通信
水引の意味と由来は?結び方の種類やご祝儀・不祝儀の相場なども紹介|MUFG
飯田水引のはなし|木下水引
石川県の伝統工芸「加賀水引」とは?|ISHIKAWA19

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