伝統的工芸品は、日々の暮らしの中で使われることを前提に作られており、時代や生活様式の変化にも対応して今日まで残ってきました。
最近では、オフィスで使っても違和感のないものも増えてきています。
日本の伝統工芸品は自分で使うのはもちろん、大切な人への贈り物としても最適ですよ。
1.懐に忍ばせる(名刺入れ)
西陣織、結城紬、京友禅、江戸染小紋と魅力的な織物・染め物が日本各地にありますが、職人の手作りということもあって、着物を一枚仕立てるだけでもいいお値段になってしまいます。
また、年に数回しか着ることがないものにお金をかけるのに抵抗がある方もいらっしゃることでしょう。
そのような方々におすすめしたいのが、名刺入れです。
名刺入れ程度のサイズであれば、職人の手による品でも5千円程度から購入することができます。
会社勤めの人にとっては常に持ち歩くものですので、使っているうちに愛着もわいてくることでしょう。
自社の所在地の織物、あるいは取引先の所在地の織物から作られた名刺入れを使うことによって、名刺交換の際に会話も盛り上がるかもしれません。
2.引き出しの中に忍ばせる(文房具)
オフィスで使う文房具としても伝統的工芸品を活用したいところです。
手軽に取り入れやすいのは、便箋、封筒です。
各地の和紙産地で作られていますし、値段もお手頃です。
得意先にお礼状などを送る際に、地元の和紙で作られた便箋を使って親密さをアピールしてみるのも良いでしょう。
最近はメモパッドなども作られているので、普段使いもしやすいです。
この他にも蒔絵を施した万年筆、ペーパーナイフにペントレーなど、伝統工芸と文房具の相性は抜群なので、お気に入りの品を引き出しに忍ばせてみるのはいかがでしょうか。
3.机回りにも伝統の技を
各地の伝統家具産地では小物家具も作っていますので、机回りに余裕があるときは小箪笥をキャビネット代わりに使ってみるのもお洒落です。
隣席との境界線に屏風を置いてパーテーション代わりにすることで、机回り全体を和の空間にすることもできそうです。
また、このようにモダンな有田焼の磁器をペン立てにすれば、デスク周りの雰囲気も一気に変わる事でしょう。
箱根寄木細工のディスクトレーやマウスパッド、ティッシュケースを机上に配置してみるのも面白いですね。
天然木や石などの自然素材を使ったブックエンドをワンポイントで置くだけでも机回りの雰囲気が変わってきます。
4.伝統的工芸品でおもてなし(応接セット)
日本を代表する文化である伝統的工芸品を来客のおもてなしに用いてみるというのも一案です。
海外企業との取引が多い企業の場合は、日本文化をアピールしていく絶好の機会ともなり得ます。
例えば、湯飲みやコーヒーカップを伝統的工芸品に替えるだけでも印象が違ってきます。
伝統的工芸品の器を揃えると多額の経費がかかると思われがちですが、笠間焼や小石原焼など、一客2千円程度から購入できるものもありますので、予算に合わせて選択していくと良いでしょう。
その際、お茶を運ぶお盆についても、漆器など日本の魅力を感じられるものを選びたいところです。
会食やランチミーティングが多い企業であれば、箸置きにこだわってみるのも面白いです。
仕出しのお弁当での会議だったとしても、ワンポイントのこだわりで特別感が漂ってきます。
箸置きは比較的安価ですので、そのままお土産品として渡してみるのも良いかもしれません。
また、平成24年から伝統的工芸品シリーズの切手が毎年発売されています。
各地の伝統的工芸品が題材として取りあげられていますので、会議の開催通知や招待状を郵送するときに使ってみると、伝統文化を愛する企業というイメージを植え付けることができそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はデスク周りで楽しめる、プレゼントや贈り物に最適な伝統工芸品をご紹介しました。
ご参考になれば幸いです。
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