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近江上布の歴史と成り立ち、特徴について|滋賀県の伝統工芸品

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1.近江上布とは?

近江上布とは滋賀県(東近江市、愛知郡愛荘町、犬上郡多賀町)で主に生産される伝統的工芸品です。
上布を代表するもので、爽やかな着心地の麻織物です。

2.歴史と成り立ち

起源

近江上布の歴史は古く、鎌倉時代には既に織られていました。
そして、江戸時代に彦根藩の保護を受け幕府への献上品として織られ、最盛期の明治時代には年間六十万反程生産されています。

現在

現在、近江上布は経済産業省指定伝統的工芸品(1977年~)に指定されています。

3.製法

経済産業省指定伝統的工芸品に指定されている要件は下記の通りです。

経済産業省指定伝統的工芸品

技術・技法

1. 生平にあっては、次の技術又は技法により製織された生織物とすること。
 1-1. たて糸にはちょ麻糸を、よこ糸には「手うみ」の大麻糸を使用した平織りとすること。
 1-2. よこ糸に使用する糸は、水に浸すこと。
 1-3. 製織には、「いざり機」を用いること。
2. 絣織にあっては、次の技術又は技法により製織されたかすり織物とすること。
 2-1. 先染めの平織りとすること。
 2-2. かすり糸は、よこ糸又はたて糸及びよこ糸に使用すること。
 2-3. かすり糸のかすり及び耳印を手作業により柄合わせ及び耳合わせをし、かすり模様を織り出すこと。
 2-4. かすり糸の染色法は、「羽定規」を用いる「櫛押なせん」又は「型紙なせん」によること。
 2-5. しぼ出しをする場合には、「手もみ」によること。

原材料

使用する糸は、ちょ麻糸又は「手うみ」の大麻糸とすること。

4.特徴

近江上布は、涼やかな色合いと絣模様が特徴で、また手もみによって生まれる細かいシボによって、肌触りの良い織物となっています。

5.産地情報

名称 滋賀県麻織物工業協同組合
住所 〒529-1331
滋賀県愛知郡愛荘町愛知川13-7
近江上布伝統産業会館内

6.まとめ

いかがでしょうか。
今回は滋賀県の伝統的工芸品、近江上布についてご紹介しました。
その他については下記の関連記事をご覧下さい。

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