異国情緒あふれる景観などが魅力で、様々な歴史の舞台にもなってきた長崎県。
今回はそんな長崎県にある伝統工芸品を一覧でまとめてご紹介します。
長崎県の伝統工芸品
長崎県の国指定伝統的工芸品を一覧でまとめてご紹介します。
三川内焼
長崎県佐世保市で主に生産される伝統的工芸品、三川内焼(みかわちやき)。
白磁に藍色の呉須で絵柄が描かれ、特に唐子絵で有名な磁器です。
【起源】
三川内焼は17世紀の初め、平戸藩主の松浦鎮信(まつらしげのぶ)の命で焼物を作り始めたのが起源とされています。
その後明治維新まで、平戸藩の御用窯として栄えました。
【特徴】
三川内焼は、白磁に呉須で藍色の絵付けを行います。
唐子絵が有名で、その優雅で精緻な絵柄は日用品から高級品まで作られています。
また、「透かし彫り」や、光を通す程薄い「卵殻手」といった技法が特徴とされています。
産地情報
名称 | 三川内陶磁器工業協同組合 |
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住所 | 〒859-3151 長崎県佐世保市三川内本町343 三川内焼伝統産業会館内 |
波佐見焼
長崎県東彼杵郡東彼杵町、川棚町及び波佐見町で主に生産される伝統的工芸品、波佐見焼(はさみやき)。
産地には窯元が90近くあり、町で働く人の4割が器作りに携わっています。
お値段も手頃でお洒落な器である波佐見焼は、16世紀末に大村藩主の大村喜前の命で登り窯を築いたのが起源とされています。
良質な陶石が見つかったのがきっかけでした。
当初は陶器を焼いていましたが、徐々に磁器の生産にシフトしていきます。
大衆向けの製品を生産し、量産品を作ることで産地の規模を拡大していきます。
元々は有田焼の下請け仕事を行っていた波佐見ですが、現在は独自のお洒落な製品が数多く生産されています。
産地情報
名称 | 波佐見陶磁器工業協同組合 |
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住所 | 〒859-3711 長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2239 |
長崎べっ甲
長崎べっ甲とは長崎県(長崎市、諫早市、西海市、西彼杵郡長与町)で主に生産される伝統的工芸品です。
べっ甲とはウミガメの一種であるタイマイの甲羅を加工してつくる工芸品のことです。
【起源】
長崎べっ甲は17世紀以降にオランダ商船などの外国船によってべっ甲材料が輸入されるようになった事で広く作られ始めました。
産地情報
名称 | 長崎鼈甲組合連合会 |
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住所 | 〒850-0921 長崎県長崎市松が枝町4-33 |
その他の伝統工芸品
経産大臣指定の伝統的工芸品以外も含めると、長崎県には下記の伝統工芸品もあります。
長崎県の伝統工芸品動画
Youtube上の「長崎県観光連盟公式チャンネル」では、波佐見焼など動画を公開しています。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は長崎県の伝統工芸品を一覧でまとめてご紹介しました。
その他については下記の関連記事をご覧下さい。
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日本の伝統工芸品まとめ