博多織に魅せられて~福岡の伝統文化の世界へ

博多織画像博多織画像(提供:福岡市)

州の玄関口、博多。
国内外からの観光客にも人気のエリアであると同時に、「住みやすさ」でも定評を得ている地域でもあります。

そんな博多の街の歴史は古代から始まり、博多湾には宋の商人の船が往来し日宋貿易の拠点となりました。
平安時代末期には外国人商人が多い国際都市としても栄えていました。江戸時代には黒田長政が福岡城とその城下町を築き、現在の形へと受け継がれてきています。

歴史のある博多の伝統工芸として有名なのが博多人形。
福岡城築城の際、瓦用の粘土で人形を作り、藩主・黒田長政に献上したのが始まりとも言われています。

その代表的な人形が美人もの。
着物姿で柔らかく微笑む表情の人形は博多土産としても人気があり、また海外でも高い評価を得ています。

【目次】
1.五つの色で幕府に献上
2.博多織~その生い立ちと魅力
3.品のある色合い~ひとつは持ちたいアイテムです
4.博多織の体験が出来る!
5.博多織を学ぶ
6.伝統文化を継承するために

1. 五つの色で幕府に献上

そんな博多人形と同じくらい有名なのが博多織。
江戸時代に黒田長政が幕府に献上したことから、「献上博多織」という独鈷と華皿をモチーフにした柄の博多織がその代表的な物として良く知られています。

献上博多織は以下の五つの色を揃えて幕府に献上した為「五色献上」とも呼ばれています。
森羅万象の陰陽五行説を色と結び付けており、この五色は儒教の五常に対応されるため、そのひとつひとつの色にも、以下のような意味があるのです。

仁(青)
平和、安泰、慈悲
礼(赤)
幸福、挑戦、謙虚
信(黄)
富財、信頼、希望
徳(紫)
長寿、品格、先見
智(紺)
知識、集中、鎮静

2. 博多織~その生い立ちと魅力


鎌倉時代博多商人の満田弥三右衛門が宋で織物の技術を習得。
帰国してからも自分で工夫を施して作り上げたものが博多織の始まりと言われています。

その弥三右衛門が亡くなって250年後、子孫である彦三郎が広東に渡って織物の技法を学び、帰国後も改良に改良を重ねた結果、質の優れた厚地の織物を作ることに成功しました。

細い経糸を多く使い、太い緯糸を強く打ち込んで、経糸の部分を浮き出させるように柄を出すのが博多織の特徴です。
生地に厚みや張りがある為、反物ではなく帯として使われることに適しています。
この博多織で作られた博多帯には定評があり、締めやすく緩みにくいという特性と、締める時にキュッ、キュッという絹鳴りがすることも魅力のひとつと言われています。
ちなみに力士は幕下以上にならなければ、博多帯を締めることが許されていないそうです。

3. 品のある色合い~ひとつは持ちたいアイテムです

近年では和装だけではなく、バッグや財布、ランチョンマットやコースター、ストラップなどの商品も販売されており、「HAKATA JAPAN」の商標で博多織の洗練されたスタイルをアピールしています。

商品の一例
・バッグ
・財布
・名刺入れ、カード入れ
・ストラップ
・ティッシュケース
・楊枝入れ
・ランチョンマット
・コースター
・テーブルセンター
・袱紗
・ブローチ
・ボールペン
・クリアファイル

以上のように幅広い世代の人が気軽に使えるような商品が揃っています。
贈答用には勿論、自分用にも持ってみたいと思えるアイテムです。

4. 博多織の体験が出来る!

博多駅から車で5分程度の所に「博多町家ふるさと館」という施設があります。

ここでは博多の伝統工芸の制作風景を見ることが出来るうえに、博多人形の絵付けなどの体験コーナーも用意されています。
博多織のコーナーでは職人による手織りの実演、そして実際に機織りの体験が出来ます。

実演の見学・体験等を希望される場合は、事前に日程・時間をネットやお電話でご確認下さい。

5. 博多織を学ぶ

博多織の伝統と技術を学ぶための「博多織デベロップメントカレッジ」。
2年間で次の3つのカリキュラムを修得していきます。

➀知性・感性
伝統工芸 歴史芸能 生活文化 ファッション デザイン カラーコーディネート 芸術鑑賞
➁技術
織物の設計  染色の技術  デザイン  仕掛け技法  製織
➂発信力
商品開発販売戦略  情報収集活用  ベンチャービジネス  能力開発

入校を希望する場合は、筆記試験・適性検査・面接等をクリアする必要があります。

6. 伝統文化を継承するために

この学校のメリットは博多織の技術だけではなく、その歴史から販売戦略に至るまでの全てを網羅した内容が学べるところ。

こうやって全体を見る目を養うことで、伝統文化を継承しながら時代のニーズに合わせた商品を作っていくことが可能になるのでしょう。
それは受け継がれて来たものを衰退させない為の工夫でもあります。

博多織に限らずですが、日本の伝統文化を後世に遺していく為には、過去のやり方ばかりにとらわれるのではなく、多方面からトータルでサポートしていく体制が必要不可欠なのだと思います。

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