広大な土地に豊かな自然が広がる、北海道。
アイヌの人々は常に厳しい自然と向き合い、共生してきました。
経産省指定の工芸品には、北海道では二風谷イタとアットゥシ織りの2品目が選ばれています。
今回は北海道の工芸品と、実際に見ることが出来る展示販売施設をご紹介します。
1.北海道の伝統工芸品
1-1.二風谷イタ
1-2.アットゥシ織
2.実際に北海道の工芸品が見れる施設
2-1.平取町立二風谷アイヌ文化博物館
2-2.萱野茂ニ風谷アイヌ資料館
2-3.ウポポイ
北海道の伝統工芸品
北海道では二風谷イタとアットゥシ織りの2品目が国の伝統的工芸品に選出されています。
1.二風谷イタ
北海道の沙流郡平取町で主に生産される木工芸品、二風谷イタ。
アイヌの伝統文様が施されており、東北地方にも交易品として輸出されていました。
二風谷イタは”モレウノカ(渦巻模様)”や”アイウシノカ(刺模様)”といわれるアイヌの伝統文様が施されています。
木彫家の貝澤徹さんがTBSの情熱大陸に出演した事でも話題になりました。
2.二風谷アットゥシ
二風谷アットゥシとは北海道(沙流郡平取町)で主に生産される伝統的工芸品です。
オヒョウなどの樹皮の繊維で織られる織物で、アイヌの伝統的な衣服として着られてきました。
「アッ」はニレ科のオヒョウを指し、「トゥシ」は織るという意味です。
二風谷アットゥシは、産地として形成され生産量のピークを迎えたのは18世紀の後半頃ともいわれています。
しかし残された資料が少なく、正確な起源や成り立ちはまだ不明な部分も多いため、現在も研究が進んでいます。
アットゥシは、オヒョウまたはシナノキの木の皮の内側にある靱皮(じんぴ)を材料に数ヶ月かけて糸を作り、腰機(こしばた)で織り上げます。
アイヌでは儀式に着る正装として着られていましたが、軽くて丈夫で撥水性が高かったため、北前船の船頭たちにも愛用されていました。
2.北海道の工芸品が見れる施設
北海道でアイヌ文化に触れ、また工芸品を見る事が出来る施設をご紹介します。
2-1.平取町立二風谷アイヌ文化博物館
平取町が運営する、二風谷アイヌ文化博物館。
広い館内には、”人々の暮らし””神々のロマン””大地のめぐみ””造形の伝承”の4つのゾーンに様々なアイヌ文化の道具や工芸品などが展示されています。
また、敷地内にはチセというアイヌの伝統家屋なども復元されており、当時の暮らしを体感する事が出来ます。
名称 | 平取町立二風谷アイヌ文化博物館 |
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住所 | 〒055-0101 北海道沙流郡平取町二風谷55 |
また、隣には二風谷工芸館があり、ここでアットゥシ織や二風谷イタの小物類を買うことが出来ます。
2-2.萱野茂ニ風谷アイヌ資料館
アイヌ文化を研究し、参議院議員でもあった萱野茂氏を館長として建てられた資料館。
長年に渡って収集されたアイヌの民具など千点以上を展示しています。
展示品の中には上記のように、鮭の皮で出来たチェプケリという靴や着物などの珍しい品も展示されています。
名称 | 萱野茂ニ風谷アイヌ資料館 |
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住所 | 〒055-0101 北海道沙流郡平取町二風谷79 |
2-3.ウポポイ
【#アイヌ 政策】また会場では、来年4月24日の一般公開に向けて、#北海道 #白老町 にて整備中の #ウポポイ(#民族共生象徴空間)も紹介しています。ウポポイでは、アイヌと北海道に住む生き物たちとの関わりを、より詳しく紹介する予定です。ウポポイの詳細はhttps://t.co/WspLkUrN9Z pic.twitter.com/H4enRbQhTq
— 内閣官房 (@Naikakukanbo) August 22, 2019
ウポポイ(民族共生象徴空間)は2020年に新規オープンが予定されている施設です。
アイヌ文化の復興と発展のナショナルセンターとして、博物館やレストラン、ショップなどを併設しています。
名称 | ウポポイ(民族共生象徴空間) |
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住所 | 〒059-0902 北海道白老郡白老町若草町2丁目3 |
まとめ
今回は北海道の二風谷にある展示販売施設をご紹介しました。
周囲には豊かな自然が広がり、見どころも沢山ありますので是非観光してみて下さいね。
宿泊にはびらとり温泉ゆからが観光にも便利でオススメですよ。
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日本の伝統工芸品一覧
産地情報
名称 | 二風谷民芸組合 |
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住所 | 〒055-0101 北海道沙流郡平取町二風谷80-10 |