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解説|恋すてふわが名はまだき立ちにけり 人知れずこそ思ひそめしか|百人一首|壬生忠見の41番歌の意味と読み、現代語訳、単語

秋明菊
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小倉百人一首にも収録されている、壬生忠見の下記の和歌。

「恋すてふわが名はまだき立ちにけり 人知れずこそ思ひそめしか」

今回は上記の壬生忠見の和歌について、意味や現代語訳、読み方などを解説していきたいと思います。

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百人一首の第41首目の読み方と意味

まずは小倉百人一首に収録されている壬生忠見の41番歌について、読み方と意味をみていきましょう。

恋すてふわが名はまだき立ちにけり
人知れずこそ思ひそめしか

壬生忠見

【和歌の読み方】
こひすてふわがなはまだきたちにけり
ひとしれずこそおもひそめしか

【和歌の意味】
私が恋をしているという評判は、早くも広まってしまった。誰にも知られないようにひそかに思いはじめたのだけれど。

【単語解説】
”恋すてふ”:恋をしているという。
”わが名”:わたしの評判。
”まだき”:早くも。
”立ちにけり”:広まってしまった。
”人知れずこそ”:他人に知られないように。
”思ひそめしか”:思い始めたのだけれど。

百人一首の41番歌の解説

40番の「忍ぶれど色に出でにけりわが恋は ものや思ふと人の問ふまで」と共に、歌合の逸話で知られる一首です。

【天徳四年内裏歌合】
この40番歌「忍ぶれど」と、次の41番歌「恋すてふ」は、天徳四年三月三十日に村上天皇が主催した歌合、二十番勝負の最後に優劣が競われた歌です。
どちらも優れた歌だった為、判者の藤原実頼も迷いました。
大納言の源高明に意見を聞くと、「お任せします」と返されます。
そして天皇の顔をうかがい見た所、「忍ぶれど」の歌を口ずさんだ為、最終的に「忍ぶれど」の歌を勝利としました。

作者について

作者は壬生忠見(みぶのただみ)。[生没年不明]
平安中期の歌人で、三十六歌仙の一人です。
壬生忠岑(30番歌)の息子です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は百人一首の41番歌、壬生忠見の「恋すてふわが名はまだき立ちにけり 人知れずこそ思ひそめしか」の和歌について現代語訳と意味解説をさせて頂きました。
ご参考になれば幸いです。

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