都心に近い神奈川県では、様々な産業が生まれ、根付いてきました。
今回はそんな神奈川県にある伝統工芸品を一覧でまとめてご紹介したいと思います。
神奈川県の伝統工芸品
神奈川県の国指定伝統的工芸品を一覧でまとめてご紹介します。
鎌倉彫
神奈川県で主に生産される漆工芸品、鎌倉彫(かまくらぼり)。
木地に模様を彫りこみ、その上に漆を塗り重ねて作ります。
鎌倉彫は13世紀、大陸から伝わった紅花緑葉という堆朱をルーツとしています。
木地は彫りやすいカツラの木が主に使われ、多種多様な彫刻技法が用いられます。
[産地情報]
名称 | 伝統鎌倉彫事業協同組合 |
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住所 | 〒248-0014 神奈川県鎌倉市由比ガ浜3-4-7 |
小田原漆器
神奈川県で主に生産される伝統的工芸品、小田原漆器(おだわらしっき)。
木そのものが持つ木目を生かした塗りが施される漆器で、摺漆仕上げや木地呂漆仕上げが用いられます。
[起源]
小田原漆器は15世紀頃に生産が始まったといわれています。
周囲を山に囲まれている為、豊富で良質な木材が手に入りやすい地の利を生かして発展を遂げてきました。
[産地情報]
名称 | 伝統小田原漆器組合 |
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住所 | 〒250-0055 神奈川県小田原市久野621 神奈川県産業技術センター 工芸技術研究所4階 社団法人箱根物産連合会内 |
箱根寄木細工
神奈川県の観光地・箱根の伝統工芸品として知られる寄木細工(よせぎざいく)。
天然の木の色を美しく配色して作られた幾何学的な模様や、開けるまでに幾つかの操作が必要な仕掛けが施されている秘密箱など、寄木細工は外国人観光客にも大人気となっています。
[起源]
江戸時代中期頃に浅間神社建立のため全国から集められた職人によって編み出されたとされる寄木細工。
そもそもは静岡で発展した技術だったそうです。
江戸時代後期に石川仁兵衛という人がこの技術を箱根に持ち帰り、もともと「箱根細工」として木工芸品が盛んに作られていた箱根の技術に融合させ、新しい指物細工を編み出すことに成功したのです。
湯治客の多い箱根では、この寄木細工が土産物として大変な人気を得て、横浜港が開港されると海外へも輸出されるようになりました。
[特徴]
寄木細工の木材には様々な種類があり、白、灰色、茶色、赤、黄色、緑、黒などの色合いを表すことが可能になっています。
このような色や木目を活かしながら独特の文様を作り上げています。
その他の伝統工芸品
経産大臣指定の伝統的工芸品以外にも、神奈川県には下記の伝統工芸品もあります。
神奈川県の伝統工芸動画
Youtube上の「伝統工芸 青山スクエア」チャンネルでは、箱根寄木細工など様々な伝統工芸品を紹介する動画を公開しています。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は神奈川県の伝統工芸品を一覧でまとめてご紹介しました。
その他については下記の関連記事をご覧下さい。
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日本の伝統工芸品まとめ