日本のほぼ中央に位置する静岡県では、様々な文化が生まれ、育まれてきました。
今回はそんな静岡県にある伝統工芸品を一覧でまとめてご紹介します。
静岡県の伝統工芸品
静岡県の国指定伝統的工芸品を一覧でまとめてご紹介します。
駿河竹千筋細工
静岡県静岡市で主に生産される伝統的工芸品、駿河竹千筋細工(するがたけせんすじざいく)。
割いた竹を組み上げて製品を作る木工品で、籠などの様々な製品が作られます。
[歴史]
駿河竹千筋細工の歴史は古いですが、現在の形で作られるようになったのは19世紀の中頃、岡崎の藩士が宿泊先の息子に技術を教えたのが起源とされています。
[特徴]
駿河竹千筋細工は完成まで一人の職人が行い、竹を割いた竹ひごを組んでいき、製品を作っていきます。
日本を象徴する”竹”が使われていることから、外国人観光客にも人気となっています。
[産地情報]
名称 | 静岡竹工芸協同組合 |
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住所 | 〒420-0075 静岡県静岡市葵区五番町3-11 |
駿河竹千筋細工の動画
Youtube上の「明日への扉 by アットホーム」チャンネルでは、駿河竹千筋細工職人など様々な動画が公開されています。
駿河雛具
静岡県静岡市、焼津市、掛川市で主に生産される伝統的工芸品、駿河雛具(するがひなぐ)。
雛具とは箪笥や鏡台など、人形の周りに飾られる小道具で、指物や漆器、蒔絵などの伝統技術を用いて作られます。
駿河雛具は1930年頃、関東大震災によって被災した東京の職人達が静岡へ移り住んで生産を開始したのが起源とされます。
今では全国シェア90%を誇り、一つ一つは小さいながらも、細部まで精巧に作られているのが特徴となっています。
木工や漆芸、金具などの産地でもある静岡だからこそなせる工芸品で、完成までに多くの職人が関わります。
[産地情報]
名称 | 静岡雛具人形協同組合 |
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住所 | 〒422-8051 静岡県静岡市駿河区中野新田723 |
駿河雛人形
静岡県静岡市、焼津市、藤枝市、富士市、牧之原市、榛原郡吉田町で主に生産される伝統的工芸品、駿河雛人形(するがひなにんぎょう)。
特に人形の胴体部分では全国シェア70%を誇ります。
駿河雛人形の歴史は古く、桐塑の煉天神が起源といわれています。
その後の土人形が現在の駿河雛人形の元となっていきました。
駿河雛人形は胴体の部分に太めの藁胴が使われています。
衣装は上下で別れており、こういった点から量産化が可能になりました。
[産地情報]
名称 | 駿河雛人形伝統工芸士会 |
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住所 | 〒421-0112 静岡県静岡市駿河区東新田4-10-21 にんぎょっ子内 |
その他の伝統工芸品
経産大臣指定の伝統的工芸品以外も含めると、静岡県には下記の伝統工芸品もあります。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は静岡県の伝統工芸品を一覧でまとめてご紹介しました。
その他については下記の関連記事をご覧下さい。
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