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伝統工芸品の修理事例

陶人形の修理事例
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ひとつひとつ職人の手仕事によって作られる、伝統工芸品。
大切に手入れしながら使うことで、何代にもわたって長く使い続けることができるのも、伝統工芸の良さの一つですよね。
長く使うと愛着も湧いて、年月を経た味わいも出てきます。

そこで今回は、工芸品の修理とお手入れ方法についてご紹介したいと思います。

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1.工芸品を修理に出そう

大切に使っていても、壊れたり、割れたりしてしまうことがありますよね。

そんな時でもすぐに諦めないで下さい。
修理して直せるのが工芸品の良さです。

例えば焼き物では、割れてしまっても「金継ぎ」という技法で修復することで新たな価値が生まれます。
金継ぎとは、割れた部分を漆でくっつけて、金の装飾を施すもの。
その美しさから、金継ぎ品収集家の方もいるくらいで、最近では自分で金継ぎに挑戦する金継ぎ教室なども人気です。

UKIさん(@uki_blueleaf)が投稿した写真

工芸品の生産者がわかる場合

まず、その工芸品の生産者がわかる場合は直接問い合わせてみましょう。
実は修理を受け付けてくれる工房、職人さんは少なくありません。

作り手からみても、大切に使っていただいたもの、そして直しても使い続けたいというのは嬉しいものです。
ただ、様々な事情により修理を受け付けられない場合もありますので、無理なお願いは避けましょう。

生産者がわからない場合

生産者がわからないけど、産地はわかるという場合は、その産地の組合を調べて問い合わせてみましょう。
組合で修理を受付けている、もしくは修理が出来る工房を紹介してくれる場合もあります。

また、東京にある「伝統工芸青山スクエア」では、毎月1回専門家の方が来て、漆器や焼き物の修理の相談が出来るという催しが行われています。(要予約)
着物の修復などの相談は毎週土曜日に着物アドバイザーの方に相談することも出来ます。(予約不要)
参考:青山スクエアHP

ちなみに青山スクエアでは、不要になった漆器を無料で引き取って塗り直し、再度流通させるという試みも行っています。
祖父母から受け継いだ漆器があるけど、処分するには忍びないという方には嬉しい試みですよね。
(郵送する場合は送料自己負担。なお、全ての漆器が塗り直しが可能な訳ではありません。)

2.四季の美で行った修理キャンペーン事例

四季の美では、工芸品の”修理して長く使える”というメリットをPRする為、修理費用全額負担キャンペーンを行いました。
関連記事:伝統工芸品の無料修理、リメイクキャンペーン募集受付開始!

サイトやSNS上で募集を行い、多くのご応募を頂いた中から3名を当選とさせて頂き、修理を行いました。

修理事例①桐箪笥

亡くなったお祖母様の形見の桐箪笥。
思い出の詰まった箪笥に祖母から貰った着物をしまいたいと、ご応募して頂きました。

今回修理を依頼した工房は、東京都墨田区の二葉桐工房。
桐箪笥職人の田中さんは、明治時代から続く都内の老舗に生まれ、現在は桐製品の制作、修理の他ワークショップや実演なども行っています。

そして修理する箪笥が、こちら。
桐箪笥修理前1
桐箪笥修理前2
桐箪笥修理前3

そして修理後の写真が、こちら。
桐箪笥修理後1
桐箪笥修理後2
桐箪笥修理後3

数十年経過しているという箪笥でしたが、大切に使われていたのがわかるくらい破損などはなかったため、主に表面の修復を行いました。
今回の修理にかかった料金は155,000円。
二葉桐工房のHPでは箪笥のサイズなどから料金見積もりを出すことが出来ます。

表面の修復の他にも、マンションにも置きやすいようにサイズを小さくしたり、2つに分割したりなどのリメイクも出来ますので、興味のある方は問い合わせてみて下さいね。

関連記事:二葉桐工房/田中さんのインタビュー記事

修理事例②陶人形

陶器で出来た陶人形。
叔母さまの家にしまわれていて、煤だらけになっているものを直したいとのことで、ご応募頂きました。
陶人形の修理事例

陶人形の修理事例

陶人形の修理事例

全体に汚れやシミがついてしまっています。
そして修理後の写真が、こちら。
陶人形の修理事例

陶人形の修理事例

陶人形の修理事例

綺麗に汚れだけが落ち、人形もワンちゃんも本来の可愛さが引き出されています。
こちらの陶人形の修理をお願いしたのは、京都の人形修理職人ネットワーク「福田匠庵」。
高度の職人技を持った職人が集まったプロ集団です。

修理にかかった費用は、3万円(税抜)。
金額は状態によって異なりますので、直したい人形がある場合は一度相談してみることをおすすめします。

修理事例③五月人形の櫃(ひつ)

五月人形
五月人形の台座でもあり収納箱でもある、櫃。
その櫃の塗りが剥がれてきてしまい、今後も代々使っていけるようにとご応募して頂きました。

修理前の写真が、こちら。
五月人形の修理事例

両端の塗りが剥がれてしまっている為、修復を行います。
より丈夫で長持ちさせる為、布を用いて布櫃という形で修復することに。

修復後の写真が、こちら。
五月人形の修理事例

こちらの櫃の修理も、「福田匠庵」さんにお願いしました。

櫃の修復にかかった費用は、3万円(税抜。※金額は状態によって異なります)。
剥がれている部分だけでなく、櫃全体の塗り直しと金物の脱着費用が含まれています。

まとめ

このように、工芸品はお手入れや修理を行えば何代にも渡って使い続ける事が出来ます。
想いの込もったものを受け継いで長く使うのはとっても素敵ですよね。

大量生産のプラスチック品などと比べると、工芸品の値段が高く感じる人も居るかもしれません。
しかし、一つ一つ職人の手で作られる工芸品は、手作りの温かみがあり、大切に使うことで日常の暮らしを豊かにしてくれます。
是非、お手入れ、修理をしながら長く使って下さいね。

関連記事:伝統工芸品のお手入れ方法のまとめと、壊れた際の修理について

工芸
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