浮世絵とは?浮世絵の歴史とその全て。有名な浮世絵ベスト5も!

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江戸時代、庶民も楽しめる娯楽として爆発的に広まった浮世絵。
その当時、日本は勿論世界でもプロの絵師が描いた絵画は一部の裕福な人々だけが楽しめるものでした。

しかし浮世絵は木版画によって大量生産することで、今のお金で数百円程度の安さで販売することができ、庶民の娯楽として発展していったのです。
今回はそんな浮世絵についてご紹介致します。

【目次】
1.浮世絵の歴史
2.世界のUKIYOE
3.浮世絵が出来るまで
4.有名な浮世絵ベスト5
5.まとめ

1.浮世絵の歴史

浮世絵が誕生したのは江戸時代。
戦乱の時代が終わり、安定した江戸の世で浮世絵誕生のきっかけをつくったのは菱川師宣でした。

菱川師宣はもともと本の挿絵を描く絵師でしたが、徐々にその絵が本の内容よりも人気となったことで、一枚摺の版画を制作するようになりました。
当時はまだ墨摺(すみずり)という黒一色の版画でしたが、絵画が庶民に普及するようになったのは画期的なことでした。

ある程度墨摺絵が普及し始めると、今度は絵に色を付ける工夫が施されます。
墨摺絵に直接色を塗る方法などが試みられましたが、量産には向きません。
そこで発明されたのが”見当”でした。

見当とは版木に付ける目印のことで、これにより色がずれずに色版を刷ることができ、多色刷りの浮世絵が作られるようになりました。
ちなみに、「見当ハズレ」や「見当違い」の語源はこの浮世絵の見当が元となっています。

2.世界のUKIYOE

ゴッホのタンギー爺さん

ゴッホ作「タンギー爺さん」


前述の通り、庶民に広く普及した浮世絵ですが、現在残っている浮世絵の4分の3以上は海外にあります。
あまりにも身近になった浮世絵は、”大切に保管する美術画”という扱いではなくなった為、何年も大切に保管する人がほとんど居なかったのです。

それでも現在に残されているのは、外国人がその価値を認めたからでした。
鎖国が続く江戸時代、唯一の貿易先のオランダから西洋に陶器などを輸出する際、緩衝材として浮世絵で包まれていました。
その浮世絵を見た西洋人は、その独特の色彩と構図に驚きました。

そして1867年、フランスのパリで開催された万国博覧会に日本の工芸品や浮世絵が多数展示されると大きな反響を呼び、日本趣味、いわゆる”ジャポニズム”ブームが巻き起こりました。

ジャポニズムの波は西洋画家たちの間にも広がっていきます。
その中でも、特に影響を受けたのは印象派の画家たちでした。
ゴッホやクロード・モネ、エドガー・ドガやエドゥアール・マネなど、今では巨匠と呼ばれる画家たちが浮世絵をモチーフにした作品を描くなどしたおかげで、浮世絵は”世界のUKIYOE”になっていったのです。

3.浮世絵が出来るまで

今様見立士農工商 職人

歌川国貞作「今様見立士農工商 職人」


浮世絵は、元になる絵を描く”絵師”、それを版木に彫る”彫師”、版画を刷っていく”摺師”の3人での分業制によって作られます。
そしてそれを取りまとめるプロデューサーの役割を担っていたのが”版元”と呼ばれる問屋達でした。

版元の中でも特に有名なのが”蔦重”こと蔦屋重三郎です。
蔦重は浮世絵の企画から制作まで関わり、ヒットを連発。
特にその頃無名の新人だった東洲斎写楽を大々的にデビューさせたり、喜多川歌麿や葛飾北斎の作品を手がけるなど、敏腕ぶりを発揮していました。

4.有名な浮世絵ベスト5

それではここで、有名な浮世絵ベスト5を発表します!
また、浮世絵師の人気ランキングを発表した以前の記事も是非ご覧下さい。
関連記事:「浮世絵師の人気ランキングを大発表!

第5位 三世大谷鬼次の奴江戸兵衛
東洲斎写楽
第5位は、東洲斎写楽(とうしゅうさいしゃらく)の「三世大谷鬼次の奴江戸兵衛(さんせいおおたにおにじのやっこえどべえ)」です。
東洲斎写楽のデビュー作として28図描かれた中の一つで、役者の姿が個性的に、力強く描かれています。
作者の東洲斎写楽は、絵師としての活動期間が約10ヶ月と極めて短く、その後は姿を消してしまった為にその人物像がはっきりとわかっていません。
第4位 相馬の古内裏
相馬の古内裏
第4位は、歌川国芳(うたがわくによし)の「相馬の古内裏(そうまのふるだいり)」。
200年ほど前に描かれた作品とは思えない浮世絵で、現代の私たちが見ても斬新さを感じる事が出来ます。

スタジオジブリの高畑勲監督作品の「平成狸合戦ぽんぽこ」にもこの「相馬の古内裏」をモチーフにした場面が描かれています。

第3位 見返り美人図
見返り美人図
第3位は、菱川師宣(ひしかわもろのぶ)の「見返り美人図」。
浮世絵ではなく肉筆画ですが、浮世絵の元祖である菱川師宣の代表作であり、浮世絵のルーツとして紹介される機会も多いため、ランクインさせて頂きました。

第2位 日本橋 朝之景
東海道五十三次 日本橋
第2位は、歌川広重の描いた東海道五十三次シリーズの一つ、「日本橋 朝之景」です。
東海道五十三次はその名の通り東海道にある53の宿場を描いた作品で、日本橋はその最初の一つ、出発点として描かれた作品です。
魚を担いだ魚商、大名行列などが躍動的に描かれ、朝の日本橋の活気が伝わってきます。
第1位 神奈川沖浪裏
富嶽三十六景 神奈川沖波裏
第1位に輝いたのは、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」。
様々な地点から見える富士山を描いた「富嶽三十六景」シリーズの中の一つで、躍動的な波と富士山が大胆な構図で描かれた、浮世絵、そして日本美術の代表作品です。
この構図には実は緻密な計算が施されており、自然と目線が富士山に行くようになっています。
世界的な音楽家、ドピュッシーの「海」という作品の表紙にこの神奈川沖浪裏が使われるなど、世界的にも有名な作品です。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。
日本を代表する美術作品、浮世絵。

現代を生きる私たちが見ても驚くような発想の豊かさで描かれた作品も多く、多くの現代作家が浮世絵からインスピレーションを得ています。
また浮世絵の素晴らしいところは、それが庶民が楽しめるものだというところ。
気難しく構えず、是非あなたも楽しんでみて下さいね。

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