歌川広重の生涯|風景画で一世を風靡した浮世絵師|東海道五十三次

東海道五十三次 日本橋
歌川広重といえば、なんといっても風景画です。
中でも有名な「東海道五十三次」は、簡単には旅が出来なかった時代の人々にとっては異国の情景を感じる事が出来る貴重な娯楽となっていました。

今回はそんな歌川広重の人生について、ご紹介します。

歌川広重の誕生とデビュー

歌川広重は寛政9年、江戸に生まれました。
場所は江戸城のすぐ近くで、馬場先門にあった定火消屋敷でした。

幼名は徳太郎、鉄蔵、重右衛門、徳兵衛と変遷しています。

広重が13歳の時、母親と父親を相次いで失うという悲しい出来事が起こります。
幼いながらも家督を次ぐ事になってしまった広重。
13歳には大変なプレッシャーでした。

それから数年後、広重は浮世絵師の歌川豊広の元へ入門します。
そして16歳の時、師匠の名前と本名の重右衛門から1字ずつとり、広重という画号で画界デビューを果たします。

不遇の時代から、人気絵師になるまで


火消同心(ひけしどうしん)という本業を持ちながら浮世絵師を続けた広重でしたが、なかなか人気が出ずに苦しい時代を過ごします。

その後、文政後期からは火消同心の職を祖父の子に譲り、自らは代番となった事でほぼ浮世絵師専業といえる状況になりました。
この頃から広重は名所絵を発表しはじめ、天保2年には版元川口屋から「東都名所」が出版されます。
しかし同時期に出版された北斎の「冨嶽三十六景」に押され、本格的な流行とはなりませんでした。

ところが天保4年、都と江戸を結ぶ東海道を題材にした作品「東海道五十三次」が発表されると、一気に人気に火がつきます。
街道物や江戸名所物、諸国名所物シリーズや花鳥画にも進出し、浮世絵界期待の新星として扱われるようになったのです。

CHECK
【東海道中膝栗毛】
東海道五十三次を発表する前、十返舎一九の滑稽本「東海道中膝栗毛」が流行していました。
この流れにも上手く乗り、東海道五十三次にも滑稽本の主人公を登場させる事で更なる大ヒットとなったのです。

晩年の広重

晩年、広重は「六十余州名所図会」や「五十三次名所図会」「富士三十六景」「名所江戸百景」などを発表していきます。
特に名所江戸百景は、それまで横長が主流だった画面を縦長にするなど、新しい事にも果敢に挑戦していました。
そして安政5年9月6日、当時流行っていたコレラによって62歳で亡くなってしまいます。

しかし死後150年以上経った現在でも、広重の作品は多くの人々の心を動かし続けています。

関連施設

藤沢市藤澤浮世絵館


2016年にオープンした、藤沢市藤澤浮世絵館。
東海道五十三次に関する展示や、藤沢に関係の深い作品を展示しています。

藤沢市藤澤浮世絵館公式HP

営業時間10:00~19:00
住所〒251-0041 藤沢市辻堂神台二丁目2番2号ココテラス湘南7階
休館日月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日が休館)
年末年始(12月29日~1月3日)
※その他、展示替えのための休館日あり。
入場料無料

那珂川町馬頭広重美術館


美しい外観も人気の那珂川町馬頭広重美術館。
設計したのは新国立競技場の設計者にも選ばれた隈研吾氏です。

那珂川町馬頭広重美術館公式HP

営業時間9:30〜17:00
(入館は16:30まで)
住所〒324-0613 栃木県那須郡那珂川町馬頭116-9
休館日毎週月曜日(月曜が祝日の場合は火曜日)
祝日の翌日(ただし土・日曜日は開館)
展示替え期間(お問い合わせ下さい)
館内燻蒸作業期間
年末年始
入場料[企画展]一般 500円
[特別展]展示による

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