東北地方の日本海側に位置し、豊かな自然を誇る山形県。
今回はそんな山形県にある伝統工芸品を一覧でまとめてご紹介します。
山形県の伝統工芸品
山形県の国指定伝統的工芸品を一覧でまとめてご紹介します。
山形鋳物
山形県山形市で主に生産される鋳物、山形鋳物(やまがたいもの)。
[起源]
山形鋳物の歴史は古く、11世紀まで遡ります。
前九年の役の際に源頼義に連れられてきた鋳物職人がこの地で良質の土を発見し、生産を始めたのが起源とされています。
鉄瓶や花器などの日用品から、美術品やアクセサリーの美術工芸品まで、様々な製品が作られています。
産地情報
名称 | 山形鋳物伝統工芸組合 |
---|---|
住所 | 〒990-0051 山形県山形市銅町2-1-21 株式会社 雅山 内 |
置賜紬
山形県米沢市、長井市、西置賜郡白鷹町で主に生産される伝統的工芸品、置賜紬(おいたまつむぎ)。
先染の平織で作る織物で、素朴な風合いが特徴です。
置賜紬は、8世紀の初めに上杉景勝の奨励によって産地として確立されたのが起源とされています。
もともと白鷹町、長井市、米沢市で古くから織られていた織物を、伝統的工芸品として指定する際に「置賜紬」として名称を統一しました。
平織りで先染の織物で、更に地域ごとに特徴があり、白鷹町は米琉板締小絣や白鷹板締小絣、長井市は緯総絣や併用絣、米沢市は草木染紬と紅花染紬が主に生産されてきました。
産地情報
名称 | 置賜紬伝統織物協同組合 |
---|---|
住所 | 〒992-0003 山形県米沢市窪田町窪田2885-5 |
山形仏壇
山形県山形市、天童市、尾花沢市、酒田市で主に生産される伝統工芸品、山形仏壇(やまがたぶつだん)。
山形仏壇は18世紀、江戸で仏壇製作を学んだ後藤茂右衛門が帰郷後に仏具を作り始めたのが起源とされています。
その後、漆や蒔絵を施す職人や飾りを施す職人を集めて本格的な仏壇となり、生産が拡大していきました。
仏壇の産地として最北端の山形仏壇は、豪華で堅牢な仏壇で、美しい木目を出す塗りも特徴的です。
産地情報
名称 | 山形県仏壇商工業協同組合 |
---|---|
住所 | 〒990-2431 山形県山形市松見町8-11 |
天童将棋駒
山形県天童市、山形市、村山市で主に生産される伝統的工芸品、天童将棋駒(てんどうしょうぎごま)
日本一の生産量を誇り、多種多様な製品が作られています。
天童将棋駒は江戸時代の後期、藩の経済政策の一環として生産が開始されたのが起源とされています。
天童将棋駒には「押し駒」、「書き駒」、「彫り埋め駒」、「盛り上げ駒」といった種類があり、大衆向けから高級なものまで様々な製品が作られ、将棋駒の生産量日本一を誇ります。
産地情報
名称 | 山形県将棋駒協同組合 |
---|---|
住所 | 〒994-0013 山形県天童市老野森1-3-28 天童商工会議所内 |
羽越しな布
山形県鶴岡市、新潟県村上市で主に生産される伝統的工芸品、羽越しな布(うえつしなふ)。
羽越地方の山間部に生育するシナノキの樹皮から靱皮(じんぴ)を剥ぎ取り、それを1年近い時間をかけながら糸に加工した後に織り上げるもので、芭蕉布、葛布と共に日本三大古代織の一つとなっています。
[起源]
羽越しな布の起源は古く、古代日本までさかのぼります。はっきりとした時代は特定されていませんが、縄文時代や弥生時代から草木の繊維を用いた織物が作られていたので、大体その頃であるとされています。
[特徴]
羽越地域に生息するシナノキやオオバボダイジュ、ノジリボダイジュを糸の原料としており、水に強く丈夫な織物です。
強靭な繊維ということから、生活の様々な場面(作業着や袋、漁網など)に利用されていました。
産地情報
名称 | 羽越しな布振興協議会 |
---|---|
住所 | 〒999-7315 山形県鶴岡市関川字向222 関川しな織センター内 |
その他の伝統工芸品
経産大臣指定の伝統的工芸品以外も含めると、山形県には下記の伝統工芸品もあります。
山形県の伝統工芸品動画
Youtube上の「伝統工芸 青山スクエア」チャンネルでは、山形鋳物など様々な伝統工芸品を紹介する動画を公開しています。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は山形県の伝統工芸品を一覧でまとめてご紹介しました。
その他については下記の関連記事をご覧下さい。
[関連記事]
日本の伝統工芸品まとめ