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京表具の歴史と成り立ち、特徴について|京都府の伝統工芸品

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1.京表具とは?

京表具とは京都府で主に生産される伝統的工芸品です。
壁装など、家具に用いるものと屏風や額装などの美術品に用いられるものがあります。

2.歴史と成り立ち

起源

京表具の歴史は古く、平安時代まで遡ります。
元は経巻の表装や掛け軸などにも用いられていました。

現在

現在、京表具は経済産業省指定伝統的工芸品(1997年~)に指定されています。

3.製法

経済産業省指定伝統的工芸品に指定されている要件は下記の通りです。

経済産業省指定伝統的工芸品

技術・技法

1. 掛軸及び巻物にあっては、次の技術又は技法によること。
 1-1. 乾燥は、「仮張り」によること。
 1-2. 本紙及び裂地の裏打ちは、「肌裏打ち」をした後、打刷毛及び撫刷毛を用いて「増裏打ち」をすること。
 1-3. 継ぎ合わせは、「付け廻し」によること。
 1-4. 「総裏打ち」は、喰い裂きした和紙を用い、上巻絹及び軸助を施すこと。
 1-5. 仕上げは、「裏摺り」をすること。
2. 襖、屏風、衝立及び額装にあっては、次の技術又は技法によること。
 2-1. 骨格は、木針を用いて框と組子を組み立て、角板を入れること。この場合において、框は「返り取り」し、組子はほぞ組とすること。
 2-2. 下張りは、「骨格縛り」、「胴張り」、「蓑張り」及び「蓑縛り」によること。
 2-3. 屏風の蝶番は、「羽根付け」、「蝶番組」及び「くるみ懸け」によること。
 2-4. 「泛張り」は、二回行うこと。この場合において、二回目は喰い裂きした和紙を用い、一回目よりずらして張ること。
 2-5. 張り合わせの仕上げは、「上張り」又は「縁取り」によること。
 2-6. 襖及び屏風の「椽打ち」は、折り合い又はアリ留めにより、衝立及び額装の外枠は、「はめ込み」によること。

原材料

1. 紙は、手漉き和紙とすること。
2. 裂地は、天然素材の織物とすること。
3. 糊は、正麸糊、布海苔、膠又はこれらと同等の材質を有するものとすること。
4. 木地は、スギ、キリ、ヒノキ、サクラ、クワ、ホオ、イチイ又はこれらと同等の材質を有するものとすること。

4.特徴

京表具には襖や壁装など、家具に用いるものと屏風や額装などの美術品に用いられるものがあります。
日本文化の中心的存在の京都で発展してきた京表具には、優雅な装飾が高度な職人技によって施されています。

5.産地情報

名称 京表具協同組合連合会
住所 〒615-0042
京都府京都市右京区西院東中水町17
京都府中小企業会館5階

6.まとめ

いかがでしょうか。
今回は京都府の伝統的工芸品、京表具についてご紹介しました。
その他については下記の関連記事をご覧下さい。

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