日本の焼き物の一覧。陶器と磁器の違いから、産地別の特徴まとめ

古くから焼き物作りが行われてきた、日本。
全国各地に様々な陶磁器の産地が点在しており、伝統的工芸品に指定されているだけでもその数31種類。

今回は日本の焼き物の魅力とその種類、そして全焼き物産地別の特徴をご紹介します。

【目次】
1.陶器と磁器の違い
 1-1.原材料の違い
 1-2.焼き方の違い
 1-3.出来上がりの違い
 1-4.代表的な産地
2.焼き物の主な装飾技法
3.六古窯(ろっこよう)
 3-1.信楽焼
 3-2.備前焼
 3-3.丹波焼
 3-4.越前焼
 3-5.瀬戸焼
 3-6.常滑焼
4.六古窯以外の産地
 4-1.大堀相馬焼
 4-2.会津本郷焼
 4-3.笠間焼
 4-4.益子焼
 4-5.九谷焼
 4-6.美濃焼
 4-7.赤津焼
 4-8.四日市萬古焼
 4-9.伊賀焼
 4-10.京焼/清水焼
 4-11.出石焼
 4-12.石見焼
 4-13.萩焼
 4-14.大谷焼
 4-15.砥部焼
 4-16.小石原焼
 4-17.上野焼
 4-18.伊万里/有田焼
 4-19.唐津焼
 4-20.三川内焼
 4-21.波佐見焼
 4-22.小代焼
 4-23.天草陶磁器
 4-24.薩摩焼
 4-25.壷屋焼

1.陶器と磁器の違い

茶碗
素敵な器は食卓を美しく演出するだけでなく、気分も華やかにしてくれるもの。
日本のやきものは海外でも人気で、世界に誇れる文化のひとつといえます。

さて、「陶器」と「磁器」を合わせて「やきもの」と言いますが、細かな違いはご存知ですか。
それぞれの特徴を知り、器選びやお手入れに役立ててくださいね。

原材料の違い

陶器
「土もの」とも呼ばれるように、陶土と呼ばれる粘土が原材料です。ひび割れが起きやすいため、ガラスの材料となる珪石(けいせき)や長石を混ぜて使います。
磁器
こちらは「石もの」と呼ばれ、原材料は石英や長石などの陶石です。これらを粉砕して粉にし、粘土と混ぜて使います。

焼き方の違い

焼く工程における違いは主に2つあります。

(1)温度
陶器:800~1250℃ 
磁器:1200~1400℃

(2)焼く方法

  • 酸化焼成
  • 窯内に酸素を十分に取り込んで、徐々に温度を上げ青白い炎で焼きます。

  • 還元焼成
  • 窯内の空気の流れを遮断して、不完全燃焼の状態で焼きます。
    赤黒い炎で一酸化炭素を発生し、黒い煙が出ることも。
    燃料の種類や供給のタイミングが難しいため、高度な技術が必要です。

陶器は酸化焼成と還元焼成のどちらでも焼くことができ、磁器は還元焼成のみです。

出来上がりの違い

焼き上がった陶器と磁器には次のような違いがあります。

陶器 磁器
叩いたときの音 ゴンというにぶく低い音 キーン、カンカンという金属的で高く澄んだ音
光の透過性 なし あり
吸水性 高い 低い
素地の色 白、赤、黒、青、緑など80種類以上が可能 ほぼ白色
風合い 土のぬくもりや素朴さが感じられる。厚手。 ガラス質が高いため、なめらかで硬質。洗練された印象。薄手。
貫入(*釉薬と表地の間のヒビ模様) 釉薬を厚くかけると出やすい
日常の使用でもできる
釉薬が薄いので肉眼ではほとんど見えない
高台(器を逆さまにしたときの輪)の特徴 茶色くざらざらしている 白く、なめらかできれい
CHECK
【釉薬(ゆうやく)とは】
原料の粘土などを成型後表面にかける薬品のこと。「うわぐすり」とも呼ばれ、焼くことでガラス状になり器の表面をコーティングする。

陶器、磁器それぞれに合ったお手入れ方法

陶器 ~吸水性の高さがお手入れのポイント~
toukiichi
購入後は水やぬるま湯に半日くらい浸すと、貫入や土成分が吸水し、調理時に油や臭いが浸み込みにくくなります。
使用前にも毎回ぬるま湯にくぐらせるとしみがつきにくいですよ。

使用後は早目に中性洗剤でやさしく洗いましょう。
つけおき洗いはカビの原因となるのでNG。乾燥の際も器同士が重ならないようにし、完全に乾いてから収納します。
もしカビが生えてしまったら煮沸して取り除き、風通しの良いところで乾燥させましょう。

吸水性が高い分、電子レンジの使用で多少膨張することも考えられますが、普段使い用に作られた製品なら大丈夫。
食洗機やオーブン、直火使用に関しては、購入時の注意書きにしたがってください。

磁器 ~丈夫ですが割れると鋭利で危険~
磁器
使い始めはほこりを取るため、ぬるま湯で洗いましょう。
使用後洗う際は中性洗剤とやわらかめのスポンジを使います。

陶器よりもじょうぶですが、薄いため、部分的な衝撃を受けると欠けてしまいます。
壊れた部分は鋭利になりやすいので、けがをしないように処理してくださいね。

電子レンジの使用も通常は問題ありませんが、金や銀の絵柄は扱いに注意が必要。
レンジでは金銀部分は燃えやすく、食洗機でも変色してしまいますし、剥げやすいので紙などに包んで保管するとよいでしょう。

2.焼き物の主な装飾技法

焼き物には、絵付けや釉薬の違いの他、様々な装飾技法があります。
その中でも代表的なものをご紹介します。

粉引(こひき)

器に白い化粧土をかけ、その上に透明釉を掛けて焼き上げる技法。
刷毛目(はけめ)

藁を束ねた刷毛を用いて白い化粧土を塗り装飾する技法。
掻き落とし

器の表面を削り、文様を施す技法。
三島手(みしまで)

素地を乾燥させる前に、器に印を押すように型で文様を施し、白化粧土を埋め込んだ象嵌にしてから透明釉を掛けて焼き上げる技法。
櫛目

櫛のような形をした道具で、線を引き装飾する技法。
飛鉋

生乾きの素地に、ロクロで回しながら鉋の刀を当てて連続した模様をつける技法で、小石原焼が代表的。

3.六古窯(ろっこよう)

焼き物
日本には陶磁器の産地が大変多くありますが、その歴史は大変古く、時代時代で形を変えながら、その伝統の技が引き継がれています。

日本古来の陶磁器窯のうち「中世(平安末期~安土桃山時代)から約900年以上の歴史があり、現在も生産が続いている」という条件に合致した窯は現在6つあり、その6つの窯を総称して「日本六古窯」と呼んでいます。

具体的には、信楽(しがらき)、備前(びぜん)、丹波(たんば)、越前(えちぜん)、瀬戸(せと)、常滑(とこなめ)の6つがそれにあたります。
「日本六古窯」は、朝鮮や中国から渡来した製陶技術による近世からの窯(萩、唐津、有田、高取、薩摩など)とはハッキリと区別され、日本生まれ日本育ち、生粋の「日本のやきもの」とされています。

この「日本六古窯」の歴史や特徴について、ご紹介します。

3-1. 信楽焼(滋賀県甲賀市信楽町)

信楽焼
大物陶器で知られる信楽焼きですが、もともとは紫香楽宮(奈良時代に聖武天皇が近江国・現在の滋賀県甲賀市に設けた離宮)の屋根瓦を焼くことから始まったと伝えられています。
信楽の土は質が良いことで名高く、ケイ石や長石が多く混じっているため、独特の肌の粗さがあります。
室町時代になると、その素朴な風合いが千利休ら、さまざまな茶人から愛され、「茶陶信楽」として人気を得ました。

大正時代からは火鉢の生産もはじまり、昭和初期には、いまも名物となっているタヌキの置物などもつくられるようになりました。
昭和天皇が信楽行幸の際に、このタヌキを気に入られ歌に詠まれたことがきっかけとなり、一気に全国に広まりました。

産地情報

名称 信楽陶器工業協同組合
住所 〒529-1811
滋賀県甲賀市信楽町江田985番地
電話 0748-82-0831

3-2. 備前焼(岡山県備前市伊部)

備前焼
備前窯は猿投窯(さなげよう)の流れをくんでいる他の5つの窯とは源流が異なり、岡山県東部邑久(おく)地方の須恵器系の流れをくんでいます。
平安時代には全国随一の須恵器の生産地として繁栄しました。

釉薬(ゆうやく)を使わない焼き締めによる制作方法や赤みの強い味わいや「窯変」によって生み出される模様が特徴的です。
茶褐色の地肌は「田土(ひよせ)」と呼ばれる田の土と鉄分を含む山土を配合してつくられたもので使い込むほど味が出るといわれています。主に備前市伊部地区で作られていたため「伊部焼(いんべやき)」という別名もあります。

産地情報

名称 協同組合岡山県備前焼陶友会
住所 〒705-0001
岡山県備前市伊部1657-7
電話 0869-64-1001

3-3. 丹波焼(兵庫県篠山市今田町立杭)

丹波立杭焼
出展:青山スクエア
丹波焼の発祥は、平安時代末期から鎌倉時代の初めといわれています。
桃山時代までは「穴窯」が使用されていましたが、その後「登り窯」が導入され、同時期に蹴りロクロ(日本では珍しい左回転ロクロ)の技術も取り入れ、その伝統技術が今に伝えられています。

江戸時代前期には、茶人・小堀遠州らの指導で味わいのある茶陶が焼かれました。
江戸後期には、篠山藩の庇護のもと、直作(なおさく)、一房(いちふさ)などの名工が競い、丹波焼の名を高めました。

穴窯時代は「小野原焼」と呼ばれていましたが、登り窯時代になってからは、現在の呼び名「丹波焼」や丹波立杭焼(たんばたちくいやき)や立杭焼などとよばれています。
平成26年度より最古の登窯復興プロジェクトが行われ、平成28年11月に焼成が行われる予定です。

産地情報

名称 丹波立杭陶磁器協同組合
住所 〒669-2135
兵庫県篠山市今田町上立杭3番地
電話 079-597-2034

3-4. 越前焼(福井県丹生郡越前町)

越前焼
出展:青山スクエア
今から約850年ほど前の平安時代末期、もともと須恵器を焼いていた地域でしたが、常滑の技術を導入して焼き締め陶を作り始めたのが、越前焼のはじまりといわれています。
硬くて丈夫な越前焼は、北海道南部から日本海沿岸地域などに船で運ばれ、水や穀物の貯蔵、藍染め、銭瓶などとして重宝されました。

室町時代以降、「お歯黒壺」という既婚女性が歯を黒くするのに用いる塗り物の容器が盛んに作られました。
この壺はのちに風流人に好まれ、一輪挿しなどにもつかわれました。
明治末から大正時代にかけて窯元の廃業が相次ぎ、伝統が途絶えたかに思えましたが、近年再び火がよみがえり、多くの陶芸家が新しい歴史をつくっています。

産地情報

名称 越前焼工業協同組合
住所 〒916-0273
福井県丹生郡越前町小曽原5-33
電話 0778-32-2199

3-5. 瀬戸焼(愛知県瀬戸市)

瀬戸焼
瀬戸市の東南部にある猿投山の山麓が発祥の地。
9世紀の前半、猿投窯(さなげよう)で植物の灰を釉薬(ゆうやく)にした灰釉(かいゆう)陶器が新しく焼かれるようになりました。
当時の六古窯のなかで、器の強度を高めるために釉(うわぐすり)をかけて焼くという技法をとっていたのは瀬戸焼だけで、当時は「瓷器」(しき)と呼ばれ、京や有力な寺院を中心につかわれていたと伝えられています。

明治時代になると、1873年ウイーンで開催された万国博覧会での出展を皮切りに、フィラデルフィア、パリなどでも積極的に出品され、高い評価を得ました。
これを機に、海外からの注文が多くなり、世界に瀬戸の名が広まります。
特に戦後は、精巧なノベルティ(陶磁器製の置物や装飾品など)が、セト・ノベルティとして注目され、日本のノベルティ輸出の大部分を瀬戸陶磁器が占めました。

産地情報

名称 瀬戸染付焼工業協同組合
住所 〒489-0805
愛知県瀬戸市陶原町1-8
電話 0561-82-4151

3-6. 常滑焼(愛知県常滑市)

常滑焼
出展:青山スクエア
常滑窯は、猿投窯(さなげよう)の流れをくんでいます。
古常滑とよばれる初期のものは大変歴史が古く、六古窯の中でも最古で最大規模でした。

安土桃山時代まで、累計で3000基を超す窯が築かれたと推定されています。
広い範囲で数多く出土しており、常滑焼が広く流通していたことがうかがえます。

平安時代には小椀、小皿など日用品のほかに仏教のお経を書いたものを入れた経塚壺(きょうづかつぼ)、室町・安土桃山時代には茶の湯や生け花用品など、さまざまなものが作られてきました。
江戸時代に入ると、それまでの素焼き状の赤物(あかもの)と呼ばれる製品のほかに、高温で焼きしめる真焼け(まやけ)の陶芸技術も加わります。

そして明治時代には西欧の技術が導入され、陶管、焼酎瓶、煉瓦タイル、衛生陶器などの生産がはじまりました。
常滑焼の特徴のひとつが、原料に含まれている鉄分を赤く発色させる技法です。
酸化鉄を多く含んだ陶土は、お茶を淹れた時に酸化鉄とお茶のタンニン反応して、苦み渋みがほどよくとれ、まろやかな味になるといわれています。

関連記事:急須と言えば常滑焼、日本一のシェアを誇るその秘訣とは?

産地情報

名称 とこなめ焼協同組合
住所 〒479-0836
愛知県常滑市栄町3-8
電話 0569-35-4309

4.六古窯以外の焼き物産地

前述の六古窯以外にも、日本には様々な焼き物の産地があります。
伝統的工芸品に指定されている焼き物産地と、その特徴をご紹介します。

 4-1. 大堀相馬焼


大堀相馬焼とは福島県(双葉郡浪江町)で主に生産される陶器です。

大堀相馬焼は江戸時代、中村藩士の半谷休閑が大堀で陶土を発見し、下男の左馬に命じて器を焼き始めたのが起源とされています。
その後相馬藩の保護により、100以上の窯元が並び、東北地方で最大の産地となりました。

大堀相馬焼は、青磁釉(青みがあり透明感のある釉薬)を用いた陶器が有名です。
また、表面にランダムに現れる「青ひび」や、「走り駒」の意匠、「二重焼」の技法が特徴とされています。

産地情報

名称 大堀相馬焼協同組合
住所 〒〒969-1513
福島県二本松市小沢字原115-25
陶芸の杜おおぼり 二本松工房内
電話 0243-24-8812

4-2. 会津本郷焼


【樹ノ音工房】本郷焼 フリーマグカップ 白 太鎬 yellow
福島県の伝統工芸品、会津本郷焼。
会津本郷焼は16世紀の終わり頃、薩摩の瓦工を呼び、鶴ヶ城の屋根瓦を作らせたのが起源です。
その後瀬戸の陶工”水野源左衛門”を呼び技術を発展させ、”佐藤伊兵衛”が現在の会津本郷焼の基礎を築きました。

陶器だけでなく、良質な陶石が採れることから磁器作りも行われています。
産地としては、明治時代から電線の絶縁の為に用いられる”がいし”というものの生産も行っており、産地の柱となってきました。

現在は14の窯元が有り、伝統を現在につなげています。

会津本郷焼のニシン鉢
出展:宗像窯HP
会津本郷焼で有名なのが、ニシンを漬ける為の”ニシン鉢”です。
主に飴色の釉薬が用いられ、その民芸的な美しさから1958年のブリュッセル万国博覧会ではグランプリも受賞しています。

会津本郷焼 ブルー小丸コーヒーカップ(五客) 化粧箱入 ¢80×65mm、皿:¢145mm×5

また、近年では特徴的な青色の磁器が人気となっています。
美しいグラデーションのポイントは釉薬の2度がけです。

まずは青を発色するコバルトを含んだ釉薬をかけます。
このまま焼いてしまうと黒に近い青になってしまう為、2回目に石灰を含んだ釉薬をかけ、美しい青色を発色させるのです。

産地情報

名称 会津本郷焼事業協同組合
住所 〒969-6042
福島県大沼郡会津美里町瀬戸町甲3162
電話 0242-56-3007

 4-3. 笠間焼


笠間焼とは茨城県(笠間市)で主に生産される伝統的工芸品です。
丈夫で使い勝手がよく、新しい作品が多いのが特徴の陶器です。

笠間焼は18世紀頃、久野半右衛門道延という人物が近江の陶工を招き、陶器を作り始めたのが起源とされています。
江戸に近いため、大量生産を行い規模を拡大していきました。

現在の笠間焼の特徴として、様々な職人が自由に革新的な商品を生産していることがあげられます。
また、焼き上がりは強度が高く、丈夫で使いやすいのも特徴です。

産地情報

名称 笠間焼協同組合
住所 〒309-1611
茨城県笠間市笠間2481-5
電話 0296-73-0058

 4-4. 益子焼


益子焼とは栃木県(芳賀郡益子町、真岡市、市貝町、茂木町)で主に生産される伝統的工芸品です。
重厚感がありつつも、繊細な質感が特徴の陶器です。

益子焼は、1853年に大塚啓三郎が現在の益子町に窯を開いたのが起源とされています。
主に鉢や壷などを生産していましたが、昭和に入り濱田庄司が食器や花器を作り始めたことにより、広く普及していきました。

益子焼は、釉薬を犬毛筆で塗りつける為に、重厚感のある見た目になります。

産地情報

名称 益子焼協同組合
住所 〒321-4217
栃木県芳賀郡益子町益子4352-2
電話 0285-72-3107

 4-5. 九谷焼


九谷焼とは石川県(金沢市、小松市、加賀市、能美市)で主に生産される伝統的工芸品です。
「絵付けなくして九谷無し」と言われるほど、絵付けで人気を博す磁器です。

17世紀の中頃、加賀の支藩である大聖寺藩の藩主、前田利治が錬金職人の後藤才次郎に命じ、肥前有田の地で製陶の技術を学ばせました。
才次郎の帰郷後に九谷の地で窯を開き、磁器を作り始めたのが九谷焼の起源です。
ところが、50年程で窯は閉じられ、完全に生産は途絶えてしまいます。
(この初期に作られたものを古九谷(こくたに)と言います)

そして80年程経った後に復興され、職人達の尽力により現在まで繁栄していくのです。

九谷焼は、「絵付けなくして九谷無し」という言葉があるように、その上絵付けに最大の特徴があります。
主に緑、黄、赤、紫、紺青の和絵具で描かれ、豪快な構図から精緻で細かい絵まで様々な技法があります。

産地情報

名称 石川県九谷陶磁器商工業協同組合連合会
住所 〒923-1111
石川県能美市泉台町南13番地
石川県九谷会館(九谷陶芸村)内
電話 0761-57-0125

 4-6. 美濃焼


美濃焼とは岐阜県(多治見市、瑞浪市、恵那市、土岐市、可児市、可児郡御嵩町)で主に生産される伝統的工芸品です。
日本で生産される陶磁器の50%以上のシェアをしめており、日本の代表的な焼物とされています。

美濃焼は、5世紀頃に作られていた須恵器をルーツとしています。
10世紀頃には白瓷(しらし)という灰釉の陶器を生産し、知名度が上昇しました。
16世紀には織田信長の経済政策によって職人の数が増え窯の規模も増大し、一大産地となりました。

美濃焼は日本一の生産量を誇っています。
規模が大きい為工房や問屋が多く存在し、多種多様な製品が作られています。
伝統的工芸品として指定されているのは以下の15種類です。

  • 志野
  • 織部
  • 黄瀬戸
  • 青磁
  • 瀬戸黒
  • 赤絵
  • 染付
  • 粉引
  • 天目
  • 御深井
  • 飴釉
  • 美濃伊賀
  • 美濃唐津
  • 灰釉
  • 鉄釉

産地情報

名称 美濃焼伝統工芸品協同組合
住所 〒509-5142
岐阜県土岐市泉町久尻1429-8
美濃焼伝統産業会館内
電話 0572-55-5527

 4-7. 赤津焼


赤津焼とは愛知県(瀬戸市)で主に生産される伝統的工芸品です。
7種の釉薬と12種の技法を駆使して作られる、多彩な装飾が特徴の陶器です。

赤津焼の歴史は古く、平安時代まで遡ります。
戦国時代には職人が美濃地方に移ってしまい存続の危機に立たされますが、徳川家康が名古屋開府の際に職人を呼び戻したことにより、再び焼物の産地としての地位を確立しました。

赤津焼の特徴は、下記の7種の釉薬(灰釉、鉄釉、古瀬戸釉、黄瀬戸釉、志野釉、織部釉、御深井釉)が用いられる多彩な装飾にあります。

産地情報

名称 赤津焼工業協同組合
住所 〒489-0022
愛知県瀬戸市赤津町94-4
電話 0561-21-6508

 4-8. 四日市萬古焼(よっかいちばんこやき)


四日市萬古焼とは三重県で主に生産される伝統的工芸品です。
陶器と磁器の性質を合わせもつ、半磁器(または炻器(せっき))です。

四日市萬古焼は、18世紀に沼波弄山(ぬなみろうざん)という人物が現在の三重郡朝日町で焼物を焼き始めたのが起源とされます。
この時、焼き上がりの製品に「萬古不易」という刻印をしていたのが、四日市萬古焼の名前の由来です。
沼波弄山の死後、一時的に途絶えたものの森有節らによって再興されました。

四日市萬古焼は、陶器と磁器の性質を合わせもつ半磁器であるのが最大の特徴です。
陶土の性質から、耐熱性が高く耐久性に優れています。
このことから、土鍋のシェアの80%をしめています。

土鍋といえば四日市萬古焼~知っておきたい簡単調理&基本のお手入れ

産地情報

名称 萬古陶磁器工業協同組合
住所 〒510-0032
三重県四日市市京町2-13
電話 059-331-7146

 4-9. 伊賀焼


伊賀焼とは三重県(伊賀市、名張市)で主に生産される伝統的工芸品です。
野趣溢れる独特の風合いが特徴の陶器です。

伊賀焼は8世紀頃の須恵器という土器をルーツとしています。
安土桃山時代には茶壺や花入、水指などの茶道具を作り始め、広く知られるようになりました。

伊賀焼は野趣溢れる独特の風合いが特徴です。
土の風合いを楽しむことが出来ることも人気となっています。
伊賀焼の土は、かつて琵琶湖の湖底だった事もあり、気泡が多く、熱しにくく冷めにくいという特徴を持っています。

産地情報

名称 伊賀焼振興協同組合
住所 〒518-1325
三重県伊賀市丸柱169-2
伊賀焼伝統産業会館内
電話 0595-44-1701

 4-10. 京焼・清水焼


京焼・清水焼(きょうやき・きよみずやき)とは京都府(京都市、宇治市、亀岡市、城陽市、向日市、長岡京市)で主に生産される伝統的工芸品です。
焼成後に絵付けを施す上絵付けの技法で、京都らしい雅な絵柄が描かれる陶磁器です。

京焼・清水焼の歴史は古く、16世紀頃には生産が始まっていたと言われています。
その後も伝統を絶やさずに手作りにこだわり、職人によって様々な製品が生み出されてきました。

京焼・清水焼は、一度焼き上げた後に絵付けを施します。
描かれる絵柄は京都らしい優雅なものが多く、職人によっても多種多様な絵柄が描かれます。

産地情報

名称 京都陶磁器協同組合連合会
住所 〒607-8322
京都府京都市山科区川田清水焼団地町6-2
コーポきよみず103
電話 075-582-3113

 4-11. 出石焼


出石焼とは兵庫県(豊岡市)で主に生産される伝統的工芸品です。
他に類をみないほどの、最高峰の白さを誇る磁器です。

出石焼は18世紀、泉屋治朗兵衛と伊豆屋弥左衛門という人物が出石町に窯を開いたことが起源とされています。
その後は有田の職人に技術を学び、柿谷、谷山にて良質な陶石を発見。
一時は衰退の危機に陥るも19世紀に現在の透き通るような白磁を生産出来るようになり、一躍人気となりました。

出石焼は、その白さに特徴があり、その純白は「白すぎる白」とも評されます。
その表面に精緻な文様が施され、気品のある仕上がりとなっています。

産地情報

名称 出石焼陶友会
住所 〒668-0214
兵庫県豊岡市出石町内町104-7
NPO法人但馬国出石観光協会内
電話 0796-52-4806

 4-12. 石見焼


石見焼とは島根県(江津市、浜田市、益田市、大田市、鹿足郡津和野町)で主に生産される伝統的工芸品です。
大型の水かめの生産でも知られる陶器です。

石見焼は18世紀頃から生産されており、特に大型の水かめなどは北前船で全国に輸出されていました。

石見焼の原料になる陶土は非常に耐久性に優れ、大型の製品が数多く生産されています。
とくに水かめや漬物用の壷などは日本でも最大規模の生産高となっています。

産地情報

名称 石見陶器工業協同組合
住所 〒699-2841
島根県江津市後地町1315
石州嶋田窯内
電話 0855-57-0155

 4-13. 萩焼


萩焼とは山口県(萩市、長門市、山口市、阿武郡阿武町)で主に生産される伝統的工芸品です。
控えめな色味と装飾でありながら、細かい部分までこだわった質の高い陶器で、根強い人気を誇ります。

萩焼は17世紀の初め、藩主である毛利輝元の命によって御用窯が開かれたのが起源です。
その後昭和に入ると西洋化によって存続の危機に立たされますが、10代目三輪休雪という人物が白い萩焼を開発し、再び人気に火がつきました。
この功績が称えられ、10代目三輪休雪は後に人間国宝に指定されました。

萩焼はシンプルな外見ながらその質の高さから根強いファンを持ちます。
また、原料の陶土と釉薬によって引き起こされる「貫入(かんにゅう)」という、細かいヒビの様な模様が特徴です。
長年萩焼を使用すると、その貫入にお茶の成分などが染みこみ、また違った風合いに変化していきます。
上記の現象を「萩の七化け(はぎのななばけ)」といい、ファンが多い理由の一つとなっています。
また器の底の高台(こうだい)に切り込みがあるのも特徴で、職人によって様々な形になっています。

産地情報

名称 萩陶芸家協会
住所 〒758-8555
山口県萩市大字江向510
萩市商工観光部商工課萩焼・陶芸係内
電話 0838-25-3638

 4-14. 大谷焼


徳島県(鳴門市)で主に生産される伝統的工芸品、大谷焼。

大谷焼は18世紀、豊後からやってきた職人の文右衛門という人物が赤土を用いて焼き始めたのが起源とされています。
その後は藩主の蜂須賀治昭公が九州の職人を呼び寄せ、上記とは別で窯を開き、磁器も生産されるようになりましたが、原材料の取り寄せに費用がかかり3年ほどで廃窯してしまいます。

その後、藩の藍商人が自分の弟に信楽焼の技術を学ばせ、登り窯を築きます。
こうして水かめや藍染に用いるかめの生産を開始し、現在の大谷焼の起源となりました。

現在は6件の窯元が大谷焼の生産を行っています。

大谷焼は、巨大な水かめなどを作る際、寝ろくろという独自の技法を用います。
一人が地面に寝ながら足でろくろを回し、もう一人が上で形を作っていきます。
原料の陶土には鉄分が多く含まれ、独特の光沢を持ちます。

産地情報

名称 大谷焼陶業協会
住所 〒779-0302
徳島県鳴門市大麻町大谷字西台3番地
大麻町商工会内
電話 088-689-0204

 4-15. 砥部焼


砥部焼とは愛媛県(松山市、伊予郡松前町及び砥部町)で主に生産される伝統的工芸品です。
白磁の表面に、呉須(ごす)という藍色の顔料で模様を描く磁器です。

砥部焼は、大洲藩主である加藤泰候(かとうやすとき)が経済政策の一環として砥石くずを使った磁器の生産を始めたのが起源とされています。

砥部焼は、白磁の表面に藍色で模様を描きます。
焼き上がりは非常に堅く丈夫で、厚めのぽってりとした形も人気となっています。

産地情報

名称 砥部焼協同組合
住所 〒791-2132
愛媛県伊予郡砥部町大南604番地
電話 089-962-2018

 4-16. 小石原焼


小石原焼とは福岡県(朝倉郡東峰村)で主に生産される伝統的工芸品です。
刷毛目や飛び鉋、櫛目といった技法で描かれる模様が特徴的な陶器です。

小石原焼は17世紀の後半、福岡藩主である黒田光之が伊万里の陶工を呼び、窯を築いたのが起源とされています。
民藝運動にも関わったイギリス人陶芸家、バーナード・リーチが小石原焼を絶賛、更に1958年にブリュッセルで開催された万博の日本館第3部にて小石原焼がグランプリを受賞し、海外からも注目が集まりました。

小石原焼の最大の特徴に、飛び鉋や刷毛目、櫛目、流し掛けや打ち掛けといった技法で表面につけられる細かい幾何学模様が挙げられます。
また、素焼きを行わずに釉薬をかけるという工程にも特徴があり、温かみがあり親しみのある見た目も人気となっています。

産地情報

名称 小石原焼陶器協同組合
住所 〒838-1601
福岡県朝倉郡東峰村小石原730-9
小石原焼伝統産業会館 内
電話 0946-74-2266

 4-17. 上野焼


上野焼とは福岡県(田川郡福智町)で主に生産される伝統的工芸品です。
絵付けは用いずに釉薬をかけるのみで、軽くて使いやすい為、日常の器として人気となっています。

上野焼は17世紀の初め、小倉藩主の細川忠興が職人に登り窯を作らせたのが起源とされています。
忠興自身が千利休から教えを受け茶道に精通していたため、茶道具が多く生産されました。

上野焼は絵付けを用いないのが特徴的です。
釉薬掛けだけで表現する為、様々な種類の釉薬が用いられます。
また、生地が薄く軽い為、茶道具だけでなく日常使いの器としても使用されています。

産地情報

名称 上野焼協同組合
住所 〒822-1102
福岡県田川郡福智町上野2811
上野の里ふれあい交流会館
電話 0947-28-5864

 4-18. 伊万里/有田焼

有田焼
伊万里・有田焼とは佐賀県(伊万里市、武雄市、嬉野市、西松浦郡有田町)で主に生産される伝統的工芸品です。
透き通るような白磁が特徴で、鮮やかな絵付けが施されます。

伊万里・有田焼は16世紀、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に日本へやってきた陶工が有田泉山にて陶石を発見し、磁器を作り始めたのが起源です。
これが日本初の磁器とされ、現在でも磁器産地として日本を代表する産地となっています。
伊万里・有田焼の呼び分けとしては、国内や海外での知名度が高く、広義の呼び方とされるのが有田焼です。
伊万里焼という名前は、昔伊万里港から有田焼が出荷されていたことが起源となっています。

伊万里・有田焼の特徴はその美しく透き通るような白磁にあり、その上に絵付けを施します。
ガラスのように滑らかで堅く、薄くて軽いために日常の食器として人気となっています。

産地情報

名称 佐賀県陶磁器工業協同組合
住所 〒844-0026
佐賀県西松浦郡有田町外尾町丙1217
電話 0955-42-3164

 4-19. 唐津焼


唐津焼とは佐賀県(唐津市、多久市、伊万里市、嬉野市、武雄市、東松浦郡玄海町、西松浦郡有田町、杵島郡白石町)で主に生産される伝統的工芸品です。
古くから焼物の産地として名を馳せており、「東はセトモノ、西はカラツモノ」や「一楽二萩三唐津」といった言葉でも評されています。

唐津焼の歴史は古く、16世紀頃に生産が始まったとされています。
その素朴で味わい深い見た目から、茶の湯の世界から重宝されていました。

唐津焼はシンプルで素朴な風合いが特徴です。
「作り手八分、使い手二分」という言葉があり、使ってもらって完成という用の美の考えをあらわしています。

産地情報

名称 唐津焼協同組合
住所 〒847-0816
佐賀県唐津市新興町2881-1
ふるさと会館アルピノ2階
電話 0955-73-4888

 4-20. 三川内焼


三川内焼とは長崎県(佐世保市)で主に生産される伝統的工芸品です。
白磁に藍色の呉須で絵柄が描かれ、特に唐子絵で有名な磁器です。

三川内焼は17世紀の初め、平戸藩主の松浦鎮信(まつらしげのぶ)の命で焼物を作り始めたのが起源とされています。
その後明治維新まで、平戸藩の御用窯として栄えました。

三川内焼は、白磁に呉須で藍色の絵付けを行います。
唐子絵が有名で、その優雅で精緻な絵柄は日用品から高級品まで作られています。
また、「透かし彫り」や、光を通す程薄い「卵殻手」といった技法が特徴とされています。

産地情報

名称 三川内陶磁器工業協同組合
住所 〒859-3151
長崎県佐世保市三川内本町343
三川内焼伝統産業会館内
電話 0956-30-8311

 4-21. 波佐見焼

波佐見焼
出展:the place HASAMI
波佐見焼とは長崎県(東彼杵郡東彼杵町、川棚町及び波佐見町)で主に生産される伝統的工芸品です。
産地には窯元が90近くあり、町で働く人の4割が器作りに携わっています。

お値段も手頃でお洒落な器である波佐見焼は、16世紀末に大村藩主の大村喜前の命で登り窯を築いたのが起源とされています。
良質な陶石が見つかったのがきっかけでした。

当初は陶器を焼いていましたが、徐々に磁器の生産にシフトしていきます。
大衆向けの製品を生産し、量産品を作ることで産地の規模を拡大していきます。

元々は有田焼の下請け仕事を行っていた波佐見ですが、現在は独自のお洒落な製品が数多く生産されています。

波佐見焼のブロックマグ
出展:ブロックマグ|有限会社マルヒロ
このマルヒロのブロックマグはカラフルな色とスタッキング出来る独特の形が特徴で、ついつい色んな種類を集めたくなってしまいます。

波佐見焼は、透けるような白磁の美しさと、呉須の藍色で描かれる絵付けに特徴があります。
また、大衆向けに生産されていたこともあり、下記のようなヒット商品も生み出してきました。

◯くらわんか椀


大阪の船着場にて、商人が「酒食らわんか餅食らわんか」と言いながら食べ物を打っていた「くらわんか船」が由来のくらわんか椀。
船の上でも倒れにくいように高台が重く作られているのが特徴です。
このお椀がヒットした最大の理由として価格の安さがあり、それまで高価なイメージがあった磁器のイメージを一変させました。

◯コンプラ瓶

kaedeさん(@kaede_chi)が投稿した写真


海外への輸出用に生産された簡素な染付白磁で、瓶の中に醤油や酒を入れ輸出されていました。
中が見えないために、英語で醤油や酒といった文字が書かれている珍しいもので、ロシアの文豪のトルストイやフランスの皇帝ルイ14世も愛用していたと言われています。

◯波佐見陶器まつり

@yukim09が投稿した写真


波佐見陶器まつり祭りとは、毎年ゴールデンウィークに波佐見町で開催される陶器市のことを指します。
年々来場者は増え続け、大変な人気のお祭りとなっています。
期間中は窯元、商社を合わせて150社程が出店し、通常より3〜4割程安く買うことが出来ます。

本会場のやきもの公園は大型のテントを完備しているので、雨でも安心です。

【アクセス】
有田駅から会場までは、無料シャトルバスが運行しています。9時~17時(30分に1便)
また、会場周辺には約3000台の専用駐車場(500円/日・普通車)があるので、車で行くことも出来ます。
ただ、期間中はやはり混雑するので、お車の場合は早めの出発をオススメします。

【詳細情報】

本会場 やきもの公園(波佐見町井石郷)
第2会場 波佐見有田インターチェンジ入口
HP 波佐見町公式サイト

産地情報

名称 波佐見陶磁器工業協同組合
住所 〒859-3711
長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2239
電話 0956-85-3003

 4-22. 小代焼


小代焼とは熊本県(荒尾市、熊本市、宇城市、玉名郡南関町、玉名郡長洲町)で主に生産される伝統的工芸品です。
小岱焼とも表記される陶器で、釉薬を柄杓などで流しかける技法が特徴的です。

小代焼の歴史は古く、17世紀頃には生産されていました。

小代焼は高温で焼成する為丈夫で、日用雑器を多く生産しています。
また、藁や笹の灰からとった白釉や黄色釉を流しかける、流し掛けの技法が特徴です。
これらの釉薬と窯の温度等によって青小代や黄小代、白小代や飴小代という発色の色分けがなされます。

産地情報

名称 小代焼窯元の会
住所 〒864-0166
熊本県荒尾市府本1712-2
小岱焼末安窯 内
電話 0968-68-1623

 4-23. 天草陶磁器


天草陶磁器とは熊本県(本渡市、上天草市、天草市、天草郡苓北町)で主に生産される伝統的工芸品です。
天草地方で生産される内田皿山焼、高浜焼、水の平焼、丸尾焼の主に4つの産地の陶磁器の総称です。

一番歴史が古いのが内田皿山焼で、17世紀まで遡ります。
そして高浜焼と丸尾焼が18世紀頃、水の平焼は昭和2年に生産が開始されました。

天草陶磁器は、豊富で良質な陶石と陶土の産地である天草地方で生産されている為質が高く人気があります。
陶器は釉薬の二重掛けで、ナマコ釉や黒釉など、個性のある製品も生産されています。
磁器は透き通るような白磁や柞灰を使った親しみのある風合いの製品が生産されています。

産地情報

名称 天草陶磁振興協議会
住所 〒863-2505
熊本県天草郡苓北町内田554-1
(有)木山陶石鉱業所 内
電話 0969-35-0222

 4-24. 薩摩焼


薩摩焼とは鹿児島県で主に生産される伝統的工芸品です。
白薩摩、黒薩摩、磁器といった主に3つの製品で形成される陶磁器です。

薩摩焼は16世紀の末に薩摩藩17代藩主、島津義弘が慶長の役の際に陶工達を連れ帰り、地元で窯を築いたのが起源です。
1867年のパリ万博に出品されると海外の人々にも反響を呼び、知名度は上昇しました。

薩摩焼は、主に2種類に分類され、「白薩摩(白もん)」という高級志向の陶器と、「黒薩摩(黒もん)」という大衆向けの陶器に分類されます。
そのなかでも窯場によって系統が分かれ、苗代川系、竪野系、龍門司系、西餅田系、磁器系の5つがありますが、現在でも残っているのは苗代川系、龍門司系、竪野系の3つとなっています。

産地情報

名称 鹿児島県薩摩焼協同組合
住所 〒899-3101
鹿児島県日置市日吉町日置5679
電話 099-292-5156

 4-25. 壷屋焼

@chka1388が投稿した写真


温暖な気候に、おおらかな県民性。
そんな沖縄で作られる焼き物は、沖縄らしい魅力に溢れています。
沖縄の言葉で、焼き物のことを”やちむん”といいます。
那覇市には”壺屋やちむん通り”と呼ばれる通りがあり、十数件の窯元が集まっています。

また、国の伝統工芸品に指定されている沖縄の焼き物といえば、壺屋焼(つぼややき)。
壷屋焼には荒焼(あらやち)と呼ばれる釉薬をかけない焼物と、 釉薬をかけ絵付けを行う上焼(じょうやち)と呼ばれる焼物があります。

やちむんと壺屋焼の違いとしては、沖縄の焼き物の総称が”やちむん”で、壺屋で作られる焼き物が”壺屋焼”ということになります。

◯読谷山のやちむん

uさん(@u_ideaninben)が投稿した写真


沖縄の読谷山(ゆんたんざ)には60を超える窯元があり、ここで作られる器は読谷山焼とも呼ばれます。
その中でも人気の「北窯」という窯には4つの工房が入っており、四人の親方と二十数人の弟子で共同の大きな釜を使い焼き物作りをしています。

この北窯は読谷山でも最大で、年間9万個もの焼き物が作られています。
大きな釜では、焼くのに3日、冷ますのに3日もの時間を費やします。

また、沖縄の焼き物の特徴として素焼きをしないことが挙げられます。
素焼きをしない代わりに天日干しをして、直接化粧土をかける「生がけ」という技法を用います。
やちむんの蛇の目
また、上記の写真にもあるように、器の中心部分に”白い輪”があるのも特徴です。
これは、窯に入れる際に器を重ねて焼けるように、あえて削ってあるもの。
こうすることでより多くの器を焼けるようになり、お手頃な値段で販売することが出来るのです。

◯読谷山焼の歴史
そもそも読谷山で焼き物作りが行われるようになったのは、沖縄県初の人間国宝で陶芸家の金城次郎が読谷山に移住したことがきっかけとされています。
それまでは焼き物作りの中心は那覇でしたが、多くの陶芸家が読谷山で焼き物作りを始めました。

ちなみに、人気の北窯は1992年、4人の親方が共同で立ち上げたものです。

◯壺屋焼の起源と特徴
現在の壺屋焼の形として作られ始めたのは、17世紀頃といわれています。
沖縄でも随一の焼物産地となりましたが、明治維新後に低迷。
しかし柳宗悦らの民藝運動によって再び注目が集まり、一躍人気となりました。

壷屋焼は主に2種類に分かれており、荒焼と上焼があります。
荒焼は釉薬をかけずに焼きしめ、その後マンガンをかけて焼き上げます。
主に水かめや酒がめ、シーサーの置物なども荒焼で作られます。
上焼は陶土に白土をかぶせた後に色鮮やかな絵付や紋様を施し、釉薬をかけて焼き上げるもので、主に茶碗などの日用品が作られます。

産地情報

名称 壺屋陶器事業協同組合
住所 〒902-0065
沖縄県那覇市壷屋1-21-14
電話 098-866-3284


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