福島県大沼郡昭和村の伝統工芸品、「奥会津昭和からむし織」。
2017年に新たに国の伝統的工芸品に指定されました。
今回はそんな奥会津昭和からむし織について、ご紹介したいと思います。
奥会津昭和からむし織とは
奥会津昭和からむし織は、福島県大沼郡昭和村で作られる伝統工芸品で、その名の通り”からむし”という植物を使った織物です。
からむしは、イラクサ科の多年草で、別名を「苧麻(ちょま)」とも言います。
ちなみに新潟の小千谷縮や越後上布、沖縄の宮古上布に八重山上布なども同じ原料を使っています。
300年以上の歴史を持つというからむし織ですが、2017年に新たに国の伝統的工芸品にも指定されました。
からむし織が出来るまで
まず、織物の原料になるからむしの育成にも大変な手間がかかります。
5月中旬頃に根を植え、雑草を取り除くなどの手入れをしつつ、根に刺激を与え一斉に発芽させる為に”からむし焼”を行います。
そして3年目に入ってようやく収穫出来るようになるのです。
からむしを収穫した後は水に浸し、皮を剥いでいきます。
その皮から繊維を取り出し、人の手で1本の糸に紡ぎ、撚りをかけてようやく織り始める事が出来るのです。
【からむし織を織り始めるまでの工程】
1.植付
2.からむし焼き
3.垣結い
4.収穫
5.浸水
6.からむし剥ぎ
7.からむし引き
8.乾燥
9.苧績み(おうみ)
10.撚りかけ
1.植付
2.からむし焼き
3.垣結い
4.収穫
5.浸水
6.からむし剥ぎ
7.からむし引き
8.乾燥
9.苧績み(おうみ)
10.撚りかけ
からむし織体験生
奥会津昭和村では、からむし織体験生「織姫・彦星」というユニークな取り組みを行っています。
これは一定期間この村に住んでもらいながら、からむし織作りの一連の工程を学んでいくというものです。
期間は約11ヶ月間。
滞在中の水道光熱費などは村が負担してくれます。
興味のある方は昭和村の公式サイトをご覧下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は福島県大沼郡昭和村の伝統工芸品、「奥会津昭和からむし織」についてご紹介しました。
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