沖縄県の那覇市などで生産されている伝統工芸品、三線(さんしん)。
”しゃみせん”とも呼ばれます。
三線は弦楽器の一種で、2018年11月には国の伝統的工芸品にも指定されました。
今回はそんな三線について、ご紹介します。
三線とは
三線の歴史は古く、元々は中国の弦楽器「三弦」をルーツとして、15世紀以降に琉球王国で独自に発展してきました。
今でも沖縄の人々に愛され続け、多くの家庭では三線を保有し、楽曲も古典音楽や民謡だけではなく、最近のポップスにも用いられています。
三線の課題
三線の大きな課題の一つに、原材料の不足が挙げられます。
棹部分の材料である黒木は、今では大部分を海外からの輸入でまかなっています。
また、多くの伝統工芸品産地がそうであるように、三線も後継者不足が深刻です。
作り手の減少もあり、市場に出回っている三線の70%以上が海外産となっています。
三線の製作工程
2018年11月に国の伝統的工芸品に指定された際の、指定要件は下記の通りです。
【技術・技法】
1.「爪裏」は、「爪裏取り」をすること。
2.「棹の野」は、「トゥーイ取り」をすること。この場合において、棹の中央が二厘から五厘下がるように弓なりに削り出すこと。
3.「チーガ」の皮張りは、「クサビ張り」によること。
1.「爪裏」は、「爪裏取り」をすること。
2.「棹の野」は、「トゥーイ取り」をすること。この場合において、棹の中央が二厘から五厘下がるように弓なりに削り出すこと。
3.「チーガ」の皮張りは、「クサビ張り」によること。
[原材料]
1.棹の木地は、黒壇、イスノキ、モクマオウ又はこれらと同等の材質を有する用材とすること。
2.「チーガ」の木地は、イヌマキ、ソウシジュ、クワ又はこれらと同等の材質を有する用材とすること。
3.「チーガ」の皮は、蛇皮とすること。
制作動画
Youtube上のサイエンスチャンネルさんにて、三線が出来るまでの動画が掲載されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は沖縄県の伝統的工芸品、三線(さんしん)についてご紹介しました。
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