有松・鳴海絞の歴史と成り立ち、特徴について

有松・鳴海絞とは?

有松・鳴海絞とは愛知県で主に生産される伝統的工芸品です。
約60種もの絞り技法による様々な模様表現が特徴の絞りの染色品です。

  • 1. 歴史と成り立ち
  • 2. 製法
  • 3. 特徴
  • 4. 産地情報

1. 歴史と成り立ち

起源

有松・鳴海絞は、17世紀の始め、竹田庄九朗が名古屋城の築城に来ていた豊後の人達の絞りの衣から着想を得て、絞りを始めたのが起源とされています。
その後、豊後から有松に移り住んだ三浦玄忠の妻によって豊後絞りの技法が伝えられ、有松の絞り染めは大きな進歩を遂げました。

現在

現在、有松・鳴海絞は経済産業省指定伝統的工芸品(1975年~)に指定されています。

2. 製法

経済産業省指定伝統的工芸品に指定されている要件は下記の通りです。

経済産業省指定伝統的工芸品

技術・技法

1. 縫絞にあっては、次の技術又は技法によること。
 1-1. 下絵には、青花等を用いること。
 1-2. くくりは、平縫い、山縫い又は巻縫いによること。この場合において、くくり部分は、均一に引き締めをすること。
2. 巻上絞にあっては、次の技術又は技法によること。
 2-1. 下絵には、青花等を用いること。
 2-2. くくりは、平縫いにより引き締めをした後、「巻上げ」をすること。
3. 皮巻絞にあっては、次の技術又は技法によること。
 3-1. 下絵には、青花等を用いること。
 3-2. くくりは、平縫いにより引き締めをした後、防染部分に「皮包み」及び「巻上げ」をすること。
4. 三浦絞にあっては、次の技術又は技法によること。
くくりは、三浦絞台を用いて、1回糸巻きをした後、引き締めをすること。
5. 鹿の子絞にあっては、次の技術又は技法によること。
 5-1. 下絵には、青花等を用いること。
 5-2. くくりは、鹿の子絞台を用いて、2回以上7回以下糸巻きをした後、引き締めをすること。
6. 手筋絞にあっては、次の技術又は技法によること。
 6-1. 筋加工は、手筋絞台を用いて、生地に縦方向の折り目を付けた後、掛け糸巻きをすること。
 6-2. くくりは、「竜巻加工」によること。
7. 蜘蛛絞にあっては、次の技術又は技法によること。
くくりは、蜘蛛絞台を用いて、「ひだ取り」部分の根元から「巻上げ」をすること。
8. 板締絞にあっては、次の技術又は技法によること。
 8-1. 「板締め」は、生地を縦方向に三角形又は四角形に折り重ねること。
 8-2. 型紙は、三角形又は四角形のものとし、糸を用いて固定すること。
9. 箱染絞にあっては、次の技術又は技法によること。
箱詰めは、「ひだ取り」をした後、糸を用いて箱染絞木箱に固定すること。
10. 嵐絞にあっては、次の技術又は技法によること。
くくりは、「嵐棒」及び「ためし」を用いて「糸掛け」をすること。
11. 村雲絞にあっては、次の技術又は技法によること。
くくりは、袋帯状に平縫いをした後、村雲絞台を用いて、「ひだ取り」をすること。

原材料

1. 生地は、絹織物又は綿織物とすること。
2. くくり糸は、綿糸、絹糸又は麻糸とすること。

3. 特徴

有松・鳴海絞は、多種多様な絞りの技法が特徴で、代表的なものに縫絞り、蜘蛛絞り、三浦絞り、鹿の子絞り、雪花絞り、巻き上げ絞りなどがあります。

4. 産地情報

名称 有松鳴海絞
住所 〒458-0924
愛知県名古屋市緑区有松3405
電話 052-621-1797

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