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江戸押絵とは|羽子板に肖像画、額装・屏風・団扇を装飾する伝統工芸品

酉の市
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江戸押絵(えどおしえ)は主に東京都で作られている伝統工芸品です。
2019年には経済産業大臣が指定する、国の伝統的工芸品にも指定されました。

今回はそんな江戸押絵についてご紹介します。

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江戸押絵とは

江戸押絵といっても馴染みはないかもしれませんが、上記のような羽子板は見たことがある人は多いと思います。
羽子板も押絵の一種で、そのまま”押絵羽子板”と呼ばれています。

押絵が施されるのは羽子板だけでなく、屏風や団扇などにも装飾されます。

歳の市と押絵羽子板

酉の市
江戸押絵が浅草周辺で多く作られているのは、歳の市に関係があります。
歳の市ではその年流行した人物や風俗、歌舞伎役者などが押絵羽子板に描かれ、現在までその伝統が繋がれています。

関連記事:年の市とは?意味や歴史、成り立ち|有名な年の市一覧も

江戸押絵羽子板の製作工程

江戸押絵羽子板は、東京都の伝統工芸品にも指定されています。
そこで定義されている製作工程は、下記の通りです。

1.押絵づくりは、型紙と布地の間に綿を入れコテで糊づけする。
2.面相描きは、上塗り胡粉で表面を滑らかにした後、面相筆を用いて、目・口・鼻などを描く。
3.組上げは、押絵の終った各部分を裏側から和紙を用いて、コテで糊づけする。

文学作品の中の押絵

1929年に江戸川乱歩が発表した小説「押絵と旅する男」は、押絵が主題になった短編小説です。
映画化もされた人気作品で、内容は下記の通りです。

【押絵と旅する男のあらすじ】
蜃気楼を観に行った帰りの汽車の中で、”私”は一人の男と出会う。
男が額縁のようなものを車窓に立てかけていたので、気になって近寄ると、その絵を見せてくれた。
それは洋装の老人と振袖の美少女が描かれた押絵細工で、男はそれを見せながらこの絵の逸話を語り始める。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は東京都の伝統工芸品、江戸押絵(えどおしえ)についてご紹介しました。

その他については下記の関連記事をご覧下さい。

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