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奈良墨とは?歴史と起源|全国シェア90%の良質な墨

書道用具
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奈良県奈良市で主に生産される伝統工芸品、奈良墨。
良質な墨で名高く、全国シェア90%を誇ります。

今回はそんな奈良墨について、ご紹介します。

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奈良墨とは

書道用具
奈良墨は奈良県奈良市の伝統工芸品で、平成30年11月には経済産業省大臣指定の伝統的工芸品にも指定されました。
奈良市では他に書道用具である奈良筆も国の伝統的工芸品に指定されています。

奈良墨の歴史は古く、806年(大同元年)に遣唐使として唐へ行った空海が墨の製法を持ち帰った事が起源とされています。
奈良には寺社が多くある事から、写経などに使う為に需要が高かったのです。

その後、400年以上の歴史を持つ奈良墨の老舗「古梅園」(1577年に創業)の始祖である松井道珍が奈良墨を全国的に有名にしていき、今では奈良墨が全国シェア約90%を誇るまでになりました。

奈良墨の製作工程

平成30年11月に国の伝統的工芸品に指定された際の、奈良墨の指定要件は下記の通りです。

【技術・技法】

1.「墨玉」の仕上げは、足揉みした後で手揉みを行うこと。
2.成型は、「型入れ(木型)成型」、「型入れ(ヘチマ皮等)成型」又は「手にぎり成型」によること。
3.乾燥は、「木灰乾燥」の後、自然乾燥によること。
4.仕上げは、「生地仕上げ」又は「研ぎ仕上げ」によること。

[原材料]
1.煤は、松煙又は菜種油、胡麻油、椿油、桐油、椰子油若しくはこれらと同等の材質を有する油から採取したものとすること。
2.膠は、牛膠若しくはその他の動物の皮や骨を煮沸して抽出したもの又はこれらと同等の材質を有するものとすること。
3.香料は、龍脳又はこれらと同等の材質を有するものとすること。

制作動画

Youtube上の奈良市公式チャンネルにて、奈良墨が出来るまでの動画が公開されています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は奈良県奈良市の伝統的工芸品、奈良墨(ならすみ)についてご紹介しました。

その他については下記の関連記事をご覧下さい。

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