愛知県名古屋市に位置する、有松。
歴史的な町並みが残されており、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。
そんな有松で開催されるのが、有松絞りまつりです。
2024年も例年通りであれば6月初旬に開催予定となっています。
今回は有松地区の歴史と魅力、絞りまつりの詳細をご紹介します。
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1.有松・鳴海絞について
有松・鳴海絞とはその名の通り有松・鳴海地区で生産されており、国指定の伝統的工芸品にも指定されています。
約60種もの絞り技法を駆使し、様々な模様を表現することが出来るのが特徴です。
有松・鳴海絞は17世紀の始め、竹田庄九朗が名古屋城の築城に来ていた豊後の人達の絞りの衣から着想を得て、絞りを始めたのが起源とされています。
その後、豊後から有松に移り住んだ三浦玄忠の妻によって豊後絞りの技法が伝えられ、有松の絞り染めは大きな進歩を遂げました。
ちなみに有松と鳴海の名称が併記されているのは、少し訳があります。
元々絞りの生産地としては有松が中心でしたが、下請けの仕事を鳴海など周辺の地域でも行っていたこと、また鳴海は東海道の宿場町として栄えており、ここで買ったものは多くの人に鳴海絞りとして認知されていました。
その為、本家争いなど地域間で関係が良好でない時代もありましたが、現在は両地域で協力して絞りの振興に力を入れています。
2.有松絞りまつりとは
有松絞り祭りは年1回、毎年6月に2日間で開催されます。
2021年には開催37回目となり、大変歴史のあるお祭りです。
有松の町並みに様々な絞りの作品が並び、鮮やかに彩られます。
また染織品だけでなく飲食店やイベントも多く開催されており、多くの人で賑わいます。
それではおすすめスポットを紹介したいと思います。
2-1.祭りを盛り上げるパレード!
有松絞りまつりは、絞り回廊と呼ばれる東海道沿いを中心が会場となっています。
お祭り中は地元の吹奏楽部や消防音楽隊によるマーチングパレードが行われます。
更に、有松絞りとお祭りを盛り上げる為に選出される”ミス絞り”2名と、”有松福男”2名のパレードも行われます。
2-2.実演や体験も充実!
有松絞りまつりでは、絞り染めの体験ワークショップや職人による制作実演も充実しています。
上の写真は、様々な絞りの括り技法を職人の方々が実演している様子です。
多くの人が足を止めて見入っていましたよ!
2-3.山車とからくり人形の実演
絞りまつりの期間中は、有松地区に受け継がれている山車が展示されます。
また、定期的にからくり人形の実演も見ることが出来ますので、おすすめです。
2-4.飲食ブースも充実!
有松絞りまつりの会場には、様々な飲食店も出店しています。
休憩が出来る飲食スペースもありますので、こちらで一休みすることも出来ます。
2-5.ステージでは様々なイベントも
有松絞りまつりではイベントステージも用意されており、一日中様々な方が出演・演奏をしています。
音楽や踊り、トークショーなど、一日飽きることなく楽しむことが出来ます。
2-6.駅前にもイベント会場!
絞り回廊沿いのイベントステージとは別に、有松駅前にもイオンタウン有松会場としてイベント会場が用意されています。
こちらでも一日を通して様々な演奏や公演が行われているのでオススメです。
2-7.まり木綿
四季の美のインタビューにも協力していただいた「まり木綿」さんのお店は、有松駅のすぐ近くにあります。
名古屋芸大の学生とコラボした商品や、お祭り期間中の特別な商品もありますので、是非行ってみて下さいね。
3.アクセス
有松絞りまつりへのアクセスは、電車をオススメします。
名鉄「有松」駅で降りてすぐに会場となっています。
絞りまつり期間中は、急行が臨時で停車するなどの措置も取られていますので、とてもスムーズですよ。
車で行く場合、会場近くの大高緑地公園臨時駐車場より無料シャトルバスも出ていますので、そちらへの駐車がオススメです。
有松絞りまつり周辺の宿泊施設
有松絞りまつりに行くのなら、宿泊してしまうのもオススメです。
色々な観光スポットも巡れますし、有松絞りまつりもゆっくり楽しむ事が出来ます。
有松絞りまつり周辺の宿だと、GUESTHOUSE MADOやビジネスホテルいずみ<愛知県>が近くてオススメです。