和紙の魅力と種類。日本の和紙産地別の特徴比較と洋紙との違い

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越前和紙

越前和紙とは福井県(越前市)で主に生産される伝統的工芸品です。
多種多様な製品が生産されており、高品質な和紙として定評があります。

越前和紙の歴史は古く、6世紀頃まで遡ります。
室町時代には公家や貴族の公用紙として使用され、江戸時代には日本一の紙として「御上天下一」の印を押される程になりました。

越前和紙はその品質の高さに定評があり、横山大観などの日本画家にも好まれてきました。
原料の楮や三椏の繊維を丁寧に洗い、不純物を取り除く為、虫が寄り付きにくいとされます。

産地情報

名称 福井県和紙工業協同組合
住所 〒915-0232
福井県越前市新在家町8-44

因州和紙

因州和紙とは鳥取県(鳥取市)で主に生産される伝統的工芸品です。
墨なじみがよく、書道用紙にもよく用いられる和紙です。

因州和紙の歴史は古く、少なくとも8世紀には生産されていました。
常に新しい製品を生産することで、全国的に知られるまでになりました。

因州和紙は書道に用いられる画仙紙の生産量が日本一で、シェア70%程を占めています。

産地情報

名称 鳥取県因州和紙協同組合
住所 〒689-0501
鳥取県鳥取市青谷町青谷4063-11
鳥取市西商工会

石州和紙

石州和紙とは島根県(江津市、浜田市)で主に生産される伝統的工芸品です。
非常に強靭な和紙で、商人は帳簿に用いて、火災の際は井戸に投げ込んで保存をはかったとされる程でした。

石州和紙は8世紀、柿本人麻呂が紙漉き技術を伝えたことが起源とされています。

石州和紙は良質な楮(こうぞ)が採れる地の利を活かして作られてきました。
楮の薄皮を削る際にあえて甘皮を残すことで、和紙の強度を増すという独特の製法も用いられます。
また、余分なものを極限まで取り除き、繊維のみで作られた和紙は「みざらし」と呼ばれ最高級の和紙とされます。

産地情報

名称 石州和紙協同組合
住所 〒699-3225
島根県浜田市三隅町古市場957-4

阿波和紙

阿波和紙とは徳島県(吉野川市、三好市、那賀郡那賀町)で主に生産される伝統的工芸品です。
徳島県のもう一つの特産品、藍染を用いた和紙作りも行われています。

阿波和紙は8世紀ころ、阿波忌部氏(あわいんべし)という人物によって生産が開始されたといわれています。

阿波和紙は非常に丈夫な特性を持ち、水にも強いです。
常に新しい製品作りに取り組み、特に藍染紙は人気となっています。

産地情報

名称 阿波手漉和紙商工業協同組合
住所 〒779-3401
徳島県吉野川市山川町川東141
阿波和紙伝統産業会館内

大洲和紙

大洲和紙とは愛媛県(西予市、喜多郡内子町)で主に生産される伝統的工芸品です。
様々な用紙に用いられ、特に書道用紙としての人気が高い和紙です。

大洲和紙は9世紀頃より生産されており、江戸時代には大洲藩の保護のもと生産が拡大していきました。

大洲和紙は表装用紙や書道用紙、障子紙として利用されており、特に書道用紙の墨なじみの良さには定評があります。
非常に薄く漉かれており、紙肌のつややかさも特徴です。

産地情報

名称 大洲手すき和紙協同組合
住所 〒795-0303
愛媛県喜多郡内子町平岡甲1240-1

土佐和紙

土佐和紙とは高知県で主に生産される伝統的工芸品です。
特にその薄さと強さが特徴で、手すき和紙として世界一薄い、厚さ0.03mmの和紙も土佐で作られています。

また、高級な書道洋紙「清帳紙(せいちょうし)」も作られており、天日乾燥で仕上げられた白くふっくらとした紙肌が特徴です。

産地情報

名称 高知県手すき和紙協同組合
住所 〒781-2128
高知県吾川郡いの町波川287-4

江戸からかみ

江戸からかみとは東京都で主に生産される伝統的工芸品です。
和紙に装飾を施すからかみは、襖などに張られます。

江戸からかみの歴史は古く、平安時代まで遡ります。
筆写用の紙だけでなく屏風や襖などにも用いられ、生産が拡大していきました。

江戸からかみは和紙に多彩な加飾が施されますが、その装飾技法の中でも主な3つは下記の技法です。

  • 渋型捺染手摺り
  • 木版手摺り
  • 金銀箔・砂子手蒔き

産地情報

名称 江戸からかみ協同組合
住所 〒110-0015
東京都台東区東上野6-1-3
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3.和紙と洋紙の違いと特徴

日本の和紙と、海外の洋紙の違いは、どこにあるのでしょうか。
「洋紙は100年、和紙は1000年」という言葉があります。

実際洋紙は100年も経つと劣化してボロボロになってしまいますが、和紙は経年劣化がほとんどありません。
1000年以上経過した和紙の古文書も多く残っており、一番古いもので大宝2年(702年)の戸籍に使用された和紙が正倉院に残っています。

なぜこのような差が生まれるかというと、洋紙は大量生産する為に繊維を短くして化学薬品で固めている為、その薬品の作用で劣化が早まってしまうのに対し、和紙は長い繊維を絡めただけのシンプルな構造の為、劣化しにくいのです。

和紙と洋紙の見分け方

和紙は身近なところでは、障子紙や書道の半紙などにも使われています。
一方洋紙は、ノートやコピー洋紙など、表面が比較的ツルツルしています。

紙を手でちぎると、和紙は繊維が毛羽経つのもわかりやすい特徴です。

4.1000年の歴史を持つ和紙

私達の身近にある紙の殆どが洋紙ですが、半紙、折り紙、扇子、包装紙、水引、障子、襖、壁紙、照明などのインテリア、そして紙幣にも和紙が使われています。

ひとくちに和紙といっても耐久力が自慢の楮紙、表面が滑らかな雁皮紙、千代紙など装飾に使われる友禅紙など、いろいろな種類があります。

日本に住んでいながら、和紙の特徴やその良さを詳しく知らない私達。
後世に、そして世界に誇れる和紙は1000年以上の歴史を持つ伝統工芸なのです。

受け継がれてきた「1000年の技術、ものづくりの心」を大切に、後世にも伝えていきたい日本の伝統文化の一つですね。

関連記事:日本全国の伝統的工芸品一覧(都道府県別)

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