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熊野筆の歴史と特徴|なでしこジャパンにも贈られた日本の伝統メイク道具

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メイクをするとき、ついついお化粧品に目が行きがちですがメイク道具も侮れません。

メイクアップを仕事にしている、プロのメイクアップアーティストさんが、こだわりのメイク道具を何十年も愛用されていることがそのことを証明していますよね。

良い品質の筆は、メイクの仕上がりも違います。
そこで、本日は私も愛用している熊野筆をご紹介いたします。

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1.熊野筆とは

なでしこジャパンに国民栄誉賞の副賞して授与されたことから一躍有名になった熊野筆。
商品名やメーカーと間違われがちですが、広島県安芸郡熊野町で生産された筆のことを熊野筆(くまのふで)と言います。

書道用の筆はもちろん、画筆や記念に作られる誕生筆、なでしこに贈られた化粧筆など様々な筆が作られています。

1-1.熊野筆の歴史

熊野筆の歴史は、さかのぼること江戸時代末期。

熊野町の人々はもともと農業で生計を立てていましたが、農作業がない時期は奈良県の吉野や和歌山県の紀州に出稼ぎにでていました。
出稼ぎが終わり熊野へ戻る際に、各地で筆を仕入れ行商をしながら熊野へ戻っていたことが、筆と熊野の出会いとなりました。

そんな中、熊野出身の3名が1830年前後の同時期に各地で筆づくりを学び、地元へ戻り筆づくりの技術を広めたことにより、熊野筆が誕生しました。

1-2.熊野筆の現状

江戸時代末期から始まった熊野筆の歴史。

明治になって、学校へ通う子供が増え、筆の需要が増えたことから飛躍的に発展しました。
需要が増え、品質の良い筆づくりに力がそそがれることになります。

1877年に開催された第一回内国勧業博覧会では熊野筆が入賞を果たし、徐々に全国に広まっていくことになります。
その後、1975年には中国地方で最初の伝統的工芸品として現在の経済産業大臣より指定を受け、
2004年には団体商標を取得、その約1年後には統一ブランドマークも開発され、今なお発展を続けています。

1-3.熊野筆の特徴

火のし、毛もみにはもみ殻の灰を用いることや、寸切りには寸木、及びはさみを用いること。
混毛は「練りまぜ」によること、糸締めには麻糸を使用することなどがあげられます。

また、原料にはヤギ、馬、鹿、タヌキ、イタチ、などが使われ、軸には竹または木が使われています。

参考リンク:熊野筆事業協同組合

2.なでしこジャパンへの熊野筆授与

2-1.なでしこジャパンに授与された品

熊野筆が一般的にも一躍有名になったきっかけは、やはり「なでしこJAPAN国民栄誉賞」の副賞としての授与ではないでしょうか?
では、なでしこ達に贈られたのはいったいどんな商品なのでしょう?

前述のとおり、熊野筆とは商品名ではなく、熊野という地で作られた筆のことなのです。
すなわち、「○○産キャベツ」などと同じで、産地を表すもの。

なでしこに贈られた熊野筆は、竹田ブラシ製作所さんの筆になります。
こちらの基本ブラシセットベーシック椿に名入れをしたものが贈られたそうですよ。

内容は、フェイスブラシ、チークブラシ、アイシャドウブラシ大、アイシャドウブラシ、アイブロウブラシ、ポイントメイクブラシ、携帯用リップブラシのブラシ7本にオリジナルブラシケースがセットになったものだそうです。
見るからに肌触りがよさそうで、柄の部分の赤色とブラシの部分の色のコントラストが美しい商品ですね。

参考リンク:竹田ブラシ製作所

3.まとめ

古くから伝わる筆づくりの技法と、よりよいものを作り続けようという職人さんの努力。
熊野筆は、たくさんのメーカーがありますが、それぞれに品質を守り、伝えることにより、今や世界中から愛されるブランドとなりました。

ハリウッドセレブにもファンが多く、各化粧品メーカーからも認められる存在となった熊野筆。

私自身、武田ブラシさんのリップブラシを使っていますが、適度なコシとなめらかな使い心地。
長く使ってもヘタってこないので、お気に入りの一品です。
これからも、一本ずつ増やしていきたいメイク道具の一つです。

関連記事:日本全国の伝統的工芸品一覧(都道府県別)

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