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関西地方の伝統工芸品一覧

書道用具
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日本の文化の中心地ともいえる、関西圏。
今回は、そんな伝統工芸品の中でも関西地方の工芸品を一覧でまとめてご紹介したいと思います。

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三重県の伝統工芸品

三重県の国指定伝統的工芸品を一覧でまとめてご紹介します。

伊賀くみひも

三重県の名張市や伊賀市で主に生産される、伊賀くみひも(いがくみひも)。
美しい色に染め上げられた糸を”組台”という専用の台を使い、交差させたり様々な組み方で組んでいくことで、より丈夫で独特な形状のくみひもとなります。

[歴史]
伊賀くみひもの歴史は古く、奈良時代まで遡ります。
仏教伝来とともに大陸から伝わった仏教用具の袈裟などともにくみひもの技術も伝わりました。
その後、貴族の装束に必要な束帯に用いられたり、武士の時代には武具に用いられ、時代と共に活用範囲を広げていきました。

現在、手で組みあげる手組紐は、伊賀くみひもが全国シェア90%程となっています。
私たちが目にする帯締めや羽織紐の多くが、実は伊賀くみひもなのです。

産地情報

名称 三重県組紐協同組合
住所 〒518-0823
三重県伊賀市四十九町1929-10
伊賀くみひもセンター内

四日市萬古焼

三重県で主に生産される伝統的工芸品、四日市萬古焼(よっかいちばんこやき)。
陶器と磁器の性質を合わせもつ、半磁器(または炻器(せっき))です。

[起源]
四日市萬古焼は、18世紀に沼波弄山(ぬなみろうざん)という人物が現在の三重郡朝日町で焼物を焼き始めたのが起源とされます。
この時、焼き上がりの製品に「萬古不易」という刻印をしていたのが、四日市萬古焼の名前の由来です。
沼波弄山の死後、一時的に途絶えたものの森有節らによって再興されました。

[特徴]
四日市萬古焼は、陶器と磁器の性質を合わせもつ半磁器であるのが最大の特徴です。
陶土の性質から、耐熱性が高く耐久性に優れています。
このことから、土鍋のシェアの80%をしめています。

土鍋といえば四日市萬古焼~知っておきたい簡単調理&基本のお手入れ

産地情報

名称 萬古陶磁器工業協同組合
住所 〒510-0032
三重県四日市市京町2-13

伊賀焼

三重県の伊賀市、名張市で主に生産される伝統的工芸品、伊賀焼(いがやき)。
野趣溢れる独特の風合いが特徴の陶器です。

【起源】
伊賀焼は8世紀頃の須恵器という土器をルーツとしています。
安土桃山時代には茶壺や花入、水指などの茶道具を作り始め、広く知られるようになりました。

【特徴】
伊賀焼は野趣溢れる独特の風合いが特徴です。
土の風合いを楽しむことが出来ることも人気となっています。
伊賀焼の土は、かつて琵琶湖の湖底だった事もあり、気泡が多く、熱しにくく冷めにくいという特徴を持っています。

関連記事:伊賀焼陶器まつり今年の開催情報|交通情報&駐車場

産地情報

名称 伊賀焼振興協同組合
住所 〒518-1325
三重県伊賀市丸柱169-2
伊賀焼伝統産業会館内

鈴鹿墨

三重県鈴鹿市で主に生産される伝統的工芸品、鈴鹿墨(すずかすみ)。
上品な色味が特徴の、長い歴史を持つ墨です。

鈴鹿墨の歴史は古く、9世紀頃に周囲の山で採取した松を用いて生産を始めたのが起源とされています。

鈴鹿墨は上品な色味を持つ為、プロの書道家にも愛用されています。

産地情報

名称 鈴鹿製墨協同組合
住所 〒510-0254
三重県鈴鹿市寺家5-5-15

伊勢形紙

三重県で生産される伝統工芸品、伊勢型紙。
着物等に紋様を染める際に使われる型紙で、現在は様々な用途に用いられてます。

伊勢型紙に用いられるのは、型地紙と呼ばれる紙です。
これは、手漉きの和紙3枚程を柿渋で貼り合わせ、乾燥させたもの。
そうして乾燥させたあと、包丁で紙の表面の柿渋のカスなどを削り取り、完成します。

こうしてできた型地紙は非常に丈夫で、その為彫刻刀で細かい文様を彫り出す事が出来ます。

【歴史と特徴】
伊勢型紙の歴史は古く、少なくとも14世紀には既に生産されていたと言われています。
現在まで伝統は続き、型紙の産地として最大規模となっています。

伊勢型紙の彫りの種類には「錐彫り」「道具彫り」「突彫り」「縞彫り」の4種類があります。
これらの技法で作られた伊勢型紙は、主に着物の染色の型紙として用いられ、表舞台に出てくることはありませんでした。

しかし、最近ではそのデザイン性に注目が集まり、伊勢型紙そのものを活かした商品作りも行われています。

産地情報

名称 伊勢形紙協同組合
住所 〒510-0254
三重県鈴鹿市寺家3-10-1
鈴鹿市伝統産業会館内

滋賀県の伝統工芸品

滋賀県の国指定伝統的工芸品を一覧でまとめてご紹介します。

近江上布

滋賀県東近江市、愛知郡愛荘町、犬上郡多賀町で主に生産される伝統的工芸品、近江上布(おうみじょうふ)。
上布を代表するもので、爽やかな着心地の麻織物です。

【起源】
近江上布の歴史は古く、鎌倉時代には既に織られていました。
そして、江戸時代に彦根藩の保護を受け幕府への献上品として織られ、最盛期の明治時代には年間六十万反程生産されています。

【特徴】
近江上布は、涼やかな色合いと絣模様が特徴で、また手もみによって生まれる細かいシボによって、肌触りの良い織物となっています。

産地情報

名称 滋賀県麻織物工業協同組合
住所 〒529-1331
滋賀県愛知郡愛荘町愛知川13-7
近江上布伝統産業会館内

信楽焼

大物陶器で知られる信楽焼きですが、もともとは紫香楽宮(奈良時代に聖武天皇が近江国・現在の滋賀県甲賀市に設けた離宮)の屋根瓦を焼くことから始まったと伝えられています。

信楽の土は質が良いことで名高く、ケイ石や長石が多く混じっている為に独特の肌の粗さがあります。
室町時代になると、その素朴な風合いが千利休などさまざまな茶人から愛され、「茶陶信楽」として人気を得ました。

大正時代からは火鉢の生産もはじまり、昭和初期には今も名物となっているタヌキの置物なども作られるようになりました。
昭和天皇が信楽行幸の際、このタヌキを気に入られ歌に詠まれた事がきっかけとなり、一気に全国に広まります。

そして2019年のNHK朝ドラ「スカーレット」は、信楽焼が題材となった事で更に注目が集まっています。

関連記事:信楽陶器まつりの開催情報|交通アクセス&駐車場|春のしがらき駅前陶器市

産地情報

名称 信楽陶器工業協同組合
住所 〒529-1811
滋賀県甲賀市信楽町江田985番地

彦根仏壇

滋賀県彦根市、米原市で主に生産される仏壇で、伝統的工芸品にも指定されている彦根仏壇(ひこねぶつだん)。
彦根仏壇は17世紀頃、藩の奨励によって仏壇製作が始められました。
その後は仏教信仰の広がりに合わせ、生産が拡大していきました。

彦根仏壇は元々、藩で培われていた漆や武具作りの技術が応用されて作られています。
けやきなどの良質な原料を用い、分業体制で仏壇を製作します。

産地情報

名称 彦根仏壇事業協同組合
住所 〒522-0063
滋賀県彦根市中央町3-8
彦根商工会議所3F

京都府の伝統工芸品

京都府の国指定伝統的工芸品を一覧でまとめてご紹介します。

西陣織

京都府で主に生産される織物、西陣織(にしじんおり)。
織物の産地として最大級の西陣で織られる先染めの紋織物で、海外でも高い評価を受けています。

1976年には経済産業省指定伝統的工芸品にも指定されました。

[起源]
西陣織の起源は古く、平安時代頃まで遡ります。
西陣織と言われるようになったのは、室町時代の応仁の乱が終わった後。
西軍の本陣(西陣)が構えていた付近に戦禍を逃れて離れていた職人達が再度集まり、織物業を再開したのが由来です。

[特徴]
西陣織は先染めの紋織物で、多品種少量生産という特徴を持ちます。
そして西陣織には下記の12の品種があります。

1.「綴(つづれ)」
平織を応用した織り方で、経糸が見えないように密度の大きい緯糸で絵画のような模様を織り出す。
2.「経錦(たてにしき)」
経糸で地模様を表す。
3.「緯錦(ぬきにしき)」
通常地を三枚綾として、緯糸を表裏を別搦糸で抑えたもの。
4.「緞子(どんす)」
織物の三原組織のうちの一つで、五枚襦子の表裏の組織をそれぞれ地、あるいは紋に用いたもの。
5.「朱珍(しゅちん)」
通常は五枚、または八枚の襦子組織で構成される品種。
6.「紹巴(しょうは)」
強撚糸を用いて杉綾状や山形状の地紋をもつ品種。
7.「風通(ふうつう)」
織物の断面が多層になっている織物。
8.「捩り織(もじりおり)」
紗、羅、絽などがあり、緯糸と緯糸との間に隙間を作る品種。
9.「本しぼ織(ほんしぼおり)」
御召緯の糸を用いて、布面にシボを出す品種。
10.「ビロード」
滑らかな手触りと、独特の光沢が特徴の品種。
11.「絣織(かすりおり)」
経糸と緯糸を部分防染しながら染め分け、織りながら模様を出す平織物。
12.「紬(つむぎ)」
紬糸を使用した先染めの平織物。

[産地情報]

名称 西陣織工業組合
住所 〒602-8216
京都府京都市上京区竪門前町414
西陣織会館内

京鹿の子絞

京都府で主に生産される伝統的工芸品、京鹿の子絞(きょうかのこしぼり)。
括りの模様が子鹿の斑点に似ているところから「鹿の子絞り」という名前がつきました。

1976年には経済産業省指定伝統的工芸品に指定されています。

[起源]
絞り染めは千数百年も前から行われてきました。
衣装の紋様表現として用いられ、室町時代から江戸時代初期にかけては辻が花染として盛んに行われるようになり、その後江戸時代中期に最盛期を迎えました。

[特徴]
絞り染めの中で主に鹿の子と言われるものは2種類あり、疋田絞(ひったしぼり)と一目絞(ひとめしぼり)があります。
これらの技法により非常に細かく精緻な柄が生まれ、括りによる独特の立体感は人気となっています。

[産地情報]

名称 京鹿の子絞振興協同組合
住所 〒604-8225
京都府京都市中京区蟷螂山町481
京染会館5階

京友禅

京都府京都市、宇治市、亀岡市、城陽市、向日市、久世郡久御山町で主に生産される伝統的工芸品、京友禅(きょうゆうぜん)。
染めの織物の代表的存在で、華麗で鮮やかな模様が特徴です。

1976年には経済産業省指定伝統的工芸品に指定されました。

[起源]
京友禅は8世紀頃から伝わる染技法をルーツとし、当時扇絵師として人気を博していた宮崎友禅斎が17世紀に確立した手描き友禅が起源となっています。
幕府が贅沢なものを禁止した奢侈禁止令によって鹿の子絞が禁止となっていた事も、華美な装飾の京友禅の人気を後押ししました。

[特徴]
京友禅は工程全てが分業制で、華麗で鮮やかな絵柄に刺繍や金箔などの装飾が施されています。

[産地情報]

名称 京友禅協同組合連合会
住所 〒604-8225
京都府京都市中京区蟷螂山町481

京小紋

京都府京都市、宇治市、亀岡市、城陽市、向日市、久世郡久御山町で主に生産される伝統的工芸品、京小紋(きょうこもん)。
1200年程前にまで遡ることが出来るという、歴史ある小紋染めです。
絵画的な細かい小紋柄が特徴で、その多彩な型友禅は古くから人気です。

1976年には経済産業省指定伝統的工芸品に指定されています。

[起源]
京小紋の起源は、1200年前に基本となる型紙が作られたことに始まります。
京都の堀川を中心に発展していき、その技術は現存する上杉謙信の紋付小紋帷子(もんつきこもんかたびら)や徳川家康の小花紋小紋染胴服(こばなもんこもんぞめどうふく)などにも用いられています。

[産地情報]

名称 京友禅協同組合連合会
住所 〒604-8225
京都府京都市中京区蟷螂山町481
京染会館5階

京黒紋付染

京都府京都市、宇治市、亀岡市、久世郡久御山町で主に生産される伝統的工芸品、京黒紋付染(きょうくろもんつきぞめ)。
黒留袖などの黒紋付の家紋描きと黒染の技術の総称です。

1979年には経済産業省指定伝統的工芸品に指定されています。

[起源]
京黒紋付染の歴史は古く、10世紀頃まで遡ることが出来ますが、現在の形になったのは17世紀です。
江戸時代には「びんろうじ染」という植物染料で染める黒紋付が武士の間で愛用されるようになり、明治に入ると紋付羽織袴(もんつきはおりはかま)や女性の喪服が国民の礼服となったことで、大いに広まりました。
その後はヨーロッパの技術を導入し、「三度黒(さんどぐろ)」や「黒染料(くろせんりょう)」などの技法が確立しました。

[特徴]
京黒紋付染は深みのある黒色が特徴で、染料に含まれるタンニンのおかげで強靭な絹地となり、刀を通さない程だったことから、護身用としても着用されてきました。

[産地情報]

名称 京都黒染工業協同組合
住所 〒604-8251
京都府京都市中京区三条油小路町168

京繍

京都府京都市、宇治市で主に生産される伝統的工芸品、京繍(きょうぬい)。
京都らしい、雅な色使いや図柄が特徴の刺繍です。

1976年には経済産業省指定伝統的工芸品に指定されています。

[起源]
京繍の歴史は古く、奈良時代まで遡ります。平安建都の際に、京都に刺繍の職人をかかえる織部司(おりべのつかさ)という部門が設置され、衣服の装飾を縫い始めたのが起源となっています。

[特徴]
京繍は金糸や銀糸などを用い、優雅で気品のある図案を縫い上げていきます。
現在では和装品から祭礼品など、様々な幅広い製品を生産しています。

[産地情報]

名称 京都刺繍協同組合
住所 〒603-8116
京都府京都市北区紫竹上本町32-3

京くみひも

京都府京都市や宇治市で主に生産される、京くみひも。
京都らしい優雅な色で染めた糸を組み上げて作るくみひもです。

くみひも自体は縄文時代より作られていましたが、京くみひもの起源としては平安時代、貴族や武士の装飾品として作られ始めたことにあります。
現在では和装小物で様々な製品展開をしており、伝統を現在に繋いでいます。

京くみひもの組み方は基本的な組み方だけでも40種類以上あり、非常に多くの製品があります。
京都の風土になじむような、気品のある色使いも特徴です。

[産地情報]

名称 京くみひも工業協同組合
住所 〒602-8205
京都府京都市上京区新白水丸町462-4

関連記事:伊賀組紐に、京組紐。海外でも人気のお洒落な工芸品、くみひもの魅力。

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