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着物の産地一覧|伝統工芸の織物・染色品まとめ

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関西地方の着物産地一覧

関西地方の着物産地を一覧でまとめてご紹介します。

近江上布

滋賀県東近江市、愛知郡愛荘町、犬上郡多賀町で主に生産される伝統的工芸品、近江上布(おうみじょうふ)。
上布を代表するもので、爽やかな着心地の麻織物です。

【起源】
近江上布の歴史は古く、鎌倉時代には既に織られていました。
そして、江戸時代に彦根藩の保護を受け幕府への献上品として織られ、最盛期の明治時代には年間六十万反程生産されています。

【特徴】
近江上布は、涼やかな色合いと絣模様が特徴で、また手もみによって生まれる細かいシボによって、肌触りの良い織物となっています。

産地情報

名称 滋賀県麻織物工業協同組合
住所 〒529-1331
滋賀県愛知郡愛荘町愛知川13-7
近江上布伝統産業会館内

西陣織

京都府で主に生産される織物、西陣織(にしじんおり)。
織物の産地として最大級の西陣で織られる先染めの紋織物で、海外でも高い評価を受けています。

1976年には経済産業省指定伝統的工芸品にも指定されました。

[起源]
西陣織の起源は古く、平安時代頃まで遡ります。
西陣織と言われるようになったのは、室町時代の応仁の乱が終わった後。
西軍の本陣(西陣)が構えていた付近に戦禍を逃れて離れていた職人達が再度集まり、織物業を再開したのが由来です。

[特徴]
西陣織は先染めの紋織物で、多品種少量生産という特徴を持ちます。
そして西陣織には下記の12の品種があります。

1.「綴(つづれ)」
平織を応用した織り方で、経糸が見えないように密度の大きい緯糸で絵画のような模様を織り出す。
2.「経錦(たてにしき)」
経糸で地模様を表す。
3.「緯錦(ぬきにしき)」
通常地を三枚綾として、緯糸を表裏を別搦糸で抑えたもの。
4.「緞子(どんす)」
織物の三原組織のうちの一つで、五枚襦子の表裏の組織をそれぞれ地、あるいは紋に用いたもの。
5.「朱珍(しゅちん)」
通常は五枚、または八枚の襦子組織で構成される品種。
6.「紹巴(しょうは)」
強撚糸を用いて杉綾状や山形状の地紋をもつ品種。
7.「風通(ふうつう)」
織物の断面が多層になっている織物。
8.「捩り織(もじりおり)」
紗、羅、絽などがあり、緯糸と緯糸との間に隙間を作る品種。
9.「本しぼ織(ほんしぼおり)」
御召緯の糸を用いて、布面にシボを出す品種。
10.「ビロード」
滑らかな手触りと、独特の光沢が特徴の品種。
11.「絣織(かすりおり)」
経糸と緯糸を部分防染しながら染め分け、織りながら模様を出す平織物。
12.「紬(つむぎ)」
紬糸を使用した先染めの平織物。

[産地情報]

名称 西陣織工業組合
住所 〒602-8216
京都府京都市上京区竪門前町414
西陣織会館内

京鹿の子絞

京都府で主に生産される伝統的工芸品、京鹿の子絞(きょうかのこしぼり)。
括りの模様が子鹿の斑点に似ているところから「鹿の子絞り」という名前がつきました。

1976年には経済産業省指定伝統的工芸品に指定されています。

[起源]
絞り染めは千数百年も前から行われてきました。
衣装の紋様表現として用いられ、室町時代から江戸時代初期にかけては辻が花染として盛んに行われるようになり、その後江戸時代中期に最盛期を迎えました。

[特徴]
絞り染めの中で主に鹿の子と言われるものは2種類あり、疋田絞(ひったしぼり)と一目絞(ひとめしぼり)があります。
これらの技法により非常に細かく精緻な柄が生まれ、括りによる独特の立体感は人気となっています。

[産地情報]

名称 京鹿の子絞振興協同組合
住所 〒604-8225
京都府京都市中京区蟷螂山町481
京染会館5階

京友禅

京都府京都市、宇治市、亀岡市、城陽市、向日市、久世郡久御山町で主に生産される伝統的工芸品、京友禅(きょうゆうぜん)。
染めの織物の代表的存在で、華麗で鮮やかな模様が特徴です。

1976年には経済産業省指定伝統的工芸品に指定されました。

[起源]
京友禅は8世紀頃から伝わる染技法をルーツとし、当時扇絵師として人気を博していた宮崎友禅斎が17世紀に確立した手描き友禅が起源となっています。
幕府が贅沢なものを禁止した奢侈禁止令によって鹿の子絞が禁止となっていた事も、華美な装飾の京友禅の人気を後押ししました。

[特徴]
京友禅は工程全てが分業制で、華麗で鮮やかな絵柄に刺繍や金箔などの装飾が施されています。

[産地情報]

名称 京友禅協同組合連合会
住所 〒604-8225
京都府京都市中京区蟷螂山町481

京小紋

京都府京都市、宇治市、亀岡市、城陽市、向日市、久世郡久御山町で主に生産される伝統的工芸品、京小紋(きょうこもん)。
1200年程前にまで遡ることが出来るという、歴史ある小紋染めです。
絵画的な細かい小紋柄が特徴で、その多彩な型友禅は古くから人気です。

1976年には経済産業省指定伝統的工芸品に指定されています。

[起源]
京小紋の起源は、1200年前に基本となる型紙が作られたことに始まります。
京都の堀川を中心に発展していき、その技術は現存する上杉謙信の紋付小紋帷子(もんつきこもんかたびら)や徳川家康の小花紋小紋染胴服(こばなもんこもんぞめどうふく)などにも用いられています。

[産地情報]

名称 京友禅協同組合連合会
住所 〒604-8225
京都府京都市中京区蟷螂山町481
京染会館5階

京黒紋付染

京都府京都市、宇治市、亀岡市、久世郡久御山町で主に生産される伝統的工芸品、京黒紋付染(きょうくろもんつきぞめ)。
黒留袖などの黒紋付の家紋描きと黒染の技術の総称です。

1979年には経済産業省指定伝統的工芸品に指定されています。

[起源]
京黒紋付染の歴史は古く、10世紀頃まで遡ることが出来ますが、現在の形になったのは17世紀です。
江戸時代には「びんろうじ染」という植物染料で染める黒紋付が武士の間で愛用されるようになり、明治に入ると紋付羽織袴(もんつきはおりはかま)や女性の喪服が国民の礼服となったことで、大いに広まりました。
その後はヨーロッパの技術を導入し、「三度黒(さんどぐろ)」や「黒染料(くろせんりょう)」などの技法が確立しました。

[特徴]
京黒紋付染は深みのある黒色が特徴で、染料に含まれるタンニンのおかげで強靭な絹地となり、刀を通さない程だったことから、護身用としても着用されてきました。

[産地情報]

名称 京都黒染工業協同組合
住所 〒604-8251
京都府京都市中京区三条油小路町168

浪華本染め


大阪府で作られる伝統工芸品、浪華本染め(なにわほんぞめ)。
日本固有の染色法で、明治時代に開発されました。

2019年11月20日には国の伝統的工芸品にも指定されています。

[歴史]
浪華本染めの起源は明治時代までさかのぼります。

模様手拭をどうにかして量産化出来ないか。
その悩みを解決すべく開発されたのが、浪華本染め(=注染)です。

糊で布の上に土手を作り、そこに染料を注いで染色する技法”注染(ちゅうせん)”は今では全国様々な場所で行われていますが、大阪府堺市が発祥なのです。

中国・四国地方の着物産地一覧

中国・四国地方の着物産地を一覧でまとめてご紹介します。

弓浜絣

鳥取県米子市、境港市で主に生産される伝統的工芸品、弓浜絣(ゆみはまがすり)。
素朴な絵柄と、藍色と白のコントラストが特徴の絣織物です。

弓浜絣は経済産業省指定伝統的工芸品(1975年~)、鳥取県指定無形文化財(1978年~)にも指定されています。

[起源]
弓浜絣は、18世紀頃から織られ始めました。
元々は農民の自家用として織られたものなので、素朴でざっくりとした風合いが感じられます。

[特徴]
弓浜絣は、元々農家が自家用の衣料用に織り始めたことから、素朴で生活に関係した絵柄が多く用いられます。

産地情報

名称 鳥取県弓浜絣協同組合
住所 〒684-0052
鳥取県境港市麦垣町86

阿波正藍しじら織

徳島県徳島市で生産される伝統的工芸品、阿波正藍しじら織(または阿波しじら織)。
阿波藍の色味と独特のシボの肌触りで、特に夏に人気がある綿織物となっています。

1978年には経済産業省指定伝統的工芸品に指定されています。

[起源]
寛政年間に作られていた「たたえ織」という木綿縞が起源です。
現在の形になったのは明治初期の頃、海部ハナが戸外に干していた木綿縞が突然の雨によって濡れてしまい、それを晴れ間で干してから取り入れたところ、ところどころ生地にシボが出来ていました。
シボになっていた部分は、ハナが糸の本数を間違えて織り上げていた箇所で、この経験を元に改良して現在の形の阿波しじら織りになりました。

[特徴]
シボのおかげでさらりと肌触りがよく、べたつくことがありません。
綿素材であることから吸湿性にも富み、軽くて清涼感を味わえる夏の着物として最適です。

産地情報

名称 阿波しじら織協同組合
住所 〒779-3122
徳島県徳島市国府町府中字宮ノ西679-2

九州・沖縄地方の着物産地一覧

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