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着物の産地一覧|伝統工芸の織物・染色品まとめ

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中部地方の着物産地一覧

中部地方の着物産地を一覧でまとめてご紹介します。

塩沢紬

新潟県南魚沼市で主に生産される織物、塩沢紬。
越後上布の技法を絹織物に取り入れて織られています。

紬糸を使用して織られており、細かい絣模様は「蚊がすり」とも呼ばれます。
柔らかく肌触りが良い生地は着心地が良いと評判です。

1975年には経済産業省指定伝統的工芸品に指定、そして2009年にはユネスコ無形文化財にも指定されました。

[起源]
塩沢紬は江戸時代頃から織られ始めており、そのルーツは越後上布にあるといわれています。
奈良時代から織られていた越後上布の技法を絹織物に取り入れたのが、塩沢紬の起源です。

[産地情報]

名称 塩沢織物工業協同組合
住所 〒949-6435
新潟県南魚沼市目来田107-1

本塩沢

新潟県南魚沼市で主に生産される伝統的工芸品、本塩沢。
”塩沢お召”とも呼ばれ、シボのついた独特の肌触りが特徴です。
シボを出す為に緯糸に強い撚りをかけ、それを織り上げた後にお湯につけ、更にもむ工程が行われます。

1976年には経産大臣指定の伝統的工芸品にも指定されました。

[起源]
本塩沢は、江戸時代に麻の縮織物の技法を絹の織物に転用したものが起源とされています。

[産地情報]

名称 塩沢織物工業協同組合
住所 〒949-6435
新潟県南魚沼市目来田107-1

小千谷縮

新潟県小千谷市で生産される伝統的工芸品、小千谷縮。
撚りが強い糸で織った布を雪で晒し、その水分で撚りがほどけてることで生地にシボが出来るのが特徴の麻織物です。
涼やかな着心地で夏に最適とされています。

1955年には重要無形文化財に指定され、その後1975年に経済産業大臣指定の伝統的工芸品、2009年にはユネスコ無形文化遺産にも指定されています。

[起源]
小千谷縮は江戸時代の初期、播州明石からきた堀次郎将俊が、絹織物であった明石縮の技法を応用して、既にあった越後麻布を加えたことが起源とされています。

[産地情報]

名称 小千谷織物同業協同組合
住所 〒947-0028
新潟県小千谷市城内1-8-25
小千谷市伝統産業会館(サンプラザ)内

小千谷紬

新潟県小千谷市で生産される伝統的工芸品、小千谷紬。
小千谷紬は絹の手紡ぎ糸を使って織られる紬織物で、同産地の小千谷縮の技法を生かして作られています。

手触りがよく光沢があるのが特徴で、模様は縞や絣や無地、白紬といったものが織られています。

1975年、小千谷紬は経済産業大臣指定伝統的工芸品にも指定されました。

[起源]
小千谷紬は豪雪地帯である小千谷市で冬の間の副業として江戸時代から作られていたもので、最初は主に自家用として織られていました。
その後昭和に入る頃に生産量を上げ、各地に広まっていきました。

[産地情報]

名称 小千谷織物同業協同組合
住所 〒947-0028
新潟県小千谷市城内1-8-25
小千谷市伝統産業会館(サンプラザ)内

十日町絣

新潟県の十日町市、中魚沼郡津南町で主に生産される伝統的工芸品、十日町絣。
経絣(たてがすり)と緯絣(よこがすり)を用いた繊細な絣模様が特徴の絹織物です。

1982年には経済産業大臣指定伝統的工芸品にも指定されました。

[起源]
十日町絣は19世紀の中頃に、麻織物である越後縮の技法を絹織物に転用したことがルーツとされています。

[産地情報]

名称 十日町織物工業協同組合
住所 〒948-0003
新潟県十日町市本町6 クロス10 4階

十日町明石ちぢみ

新潟県の十日町市で主につくられている伝統的工芸品、十日町明石ちぢみ。
緯糸に強く拠りをかけた強撚糸(きょうねんし)を用い、湯もみすると出来るシボが特徴の絹織物です。
涼やかな着心地で、夏の着物の代表ともされています。

1976年には経済産業省指定伝統的工芸品に指定されています。

[起源]
十日町明石ちぢみは19世紀、撚透綾(よりすきや)を改良したことがルーツとされています。

[産地情報]

名称 十日町織物工業協同組合
住所 〒948-0003
新潟県十日町市本町6 クロス10 4階

牛首紬

石川県白山市で主に生産される伝統的工芸品、牛首紬(うしくびつむぎ)。
玉繭を使って座織りで糸を引き出して作る工程が特徴の絹織物です。

牛首紬は12世紀、平治の乱で敗れた源氏の落人が牛首村(現在の石川県白山市)に落ち延びてきて、その妻が機織の技法を村人に伝えたことが起源といわれています。

牛首紬は別名を”釘抜紬(くぎぬきつむぎ)”といい、その由来は釘に引っかかったとしてもその釘を壁から抜いてしまうほど丈夫という点にあります。
高機で強く打ち込むことによってこのように丈夫、かつ節が浮いた光沢のある生地となるのです。

1988年には経済産業大臣指定伝統的工芸にも指定されました。

[産地情報]

名称 石川県牛首紬生産振興協同組合
住所 〒920-2501
石川県白山市白峰ヌ17

加賀友禅

石川県金沢市の伝統的工芸品、加賀友禅(かがゆうぜん)。
京友禅、東京手描友禅と並び、日本の三大友禅の一つです。

加賀五彩(藍、臙脂、草、黄土、古代紫)と呼ばれる色彩を用いて、写実的な草花模様を絵画のように描きます。

1975年には経済産業大臣指定伝統的工芸品に指定されました。

[起源]
加賀友禅は15世紀頃から作られていた「梅染(うめぞめ)」という染めものがルーツとされています。
その後江戸時代に入ると、京友禅の創始者・宮崎友禅斎が加賀藩御用紺屋棟取である太郎田屋に移り住んで加賀御国染に改良を施したことが、現在の加賀友禅につながっています。

[産地情報]

名称 協同組合加賀染振興協会
住所 〒920-0932
石川県金沢市小将町8-8
加賀友禅伝統産業会館内

信州紬

信州紬とは長野県で主に生産される伝統織物です。
長野県の全域で織られている織物(松本紬、上田紬、飯田紬、伊那紬、山繭紬)を総称して”信州紬”といいます。

1982年には経済産業省指定伝統的工芸品に指定されました。

[起源]
信州紬は奈良時代頃から織られていた「あしぎぬ」という織物が起源とされています。
そして江戸時代には信州全域で産地として栄え、京都などにも出荷されるようになりました。

[特徴]
信州紬は、真綿の手つむぎ糸を用いた素朴な風合いが特徴です。

[産地情報]

名称 長野県織物工業組合
住所 〒399-4106
長野県駒ヶ根市東町2-29
久保田織染工業株式会社内

有松・鳴海絞り

有松絞りまつりの画像
愛知県の有松・鳴海地区で生産されている伝統的工芸品、有松・鳴海絞(ありまつ・なるみしぼり)。
約60種もの絞り技法を駆使し、様々な模様を表現することが出来るのが特徴です。

[起源]
有松・鳴海絞は17世紀の始め、竹田庄九朗が名古屋城の築城に来ていた豊後の人達の絞りの衣から着想を得て、絞りを始めたのが起源とされています。
その後、豊後から有松に移り住んだ三浦玄忠の妻によって豊後絞りの技法が伝えられ、有松の絞り染めは大きな進歩を遂げました。

関連記事:有松絞りまつり開催情報|おすすめスポット&交通アクセス

名古屋友禅

愛知県名古屋市や春日井市、西尾市、北名古屋市で主に生産される伝統的工芸品、名古屋友禅(なごやゆうぜん)。
単色濃淡のぼかしが特徴的な友禅染めです。

1983年には経済産業省指定伝統的工芸品に指定されています。

[起源]
名古屋友禅は、18世紀の前半に尾張藩主徳川宗春が繁栄政策をとり、京都・江戸などから様々な職人が往来していた事が起源となっています。
その職人の中に友禅師も数多くおり、尾張の地に友禅染の技法が伝わりました。

徳川宗春が失脚した後は倹約が励行され、模様の配色も色数を少なく抑えたものになっていました。

[産地情報]

名称 名古屋友禅黒紋付協同組合連合会
住所 〒451-0074
愛知県名古屋市西区万代町1-28

名古屋黒紋付染

愛知県名古屋市、西尾市、北名古屋市で主に生産される伝統的工芸品、名古屋黒紋付染(なごやくろもんつきぞめ)。
美しい黒色と堅牢度の高さで知られる染色品です。

1983年には経済産業省指定伝統的工芸品に指定されています。

[起源]
名古屋黒紋付染は17世紀の始め、尾張藩紺屋頭の小坂井新左衛門が藩内の呉服や旗などの製造にあたったことが始まりといわれています。
その後、需要の増加に伴い現在につながる紋型紙板締めの技法が黒紋付染師文助によって生み出されました。

[特徴]
名古屋黒紋付染の染色方法には二種類あり、浸染(ひたしぞめ)と引染(ひきぞめ)があります。
どちらも紅や藍で下染めを行うことで、より深い黒色に染め上げます。

浸染では、生地に紋の形の紋型紙を張り、家紋の形を染め抜きます。高めの温度の染液で時間をかけ煮染めする為、堅牢度(けんろうど)の高い黒色が得られます。
引染では、美しい黒色の「トロ引黒染」や「三ッ引黒染」技法を用います。

[産地情報]

名称 名古屋友禅黒紋付協同組合連合会
住所 〒451-0074
愛知県名古屋市西区万代町1-28

関西地方の着物産地一覧

工芸
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