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着物の産地一覧|伝統工芸の織物・染色品まとめ

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九州・沖縄地方の着物産地一覧

九州・沖縄地方の着物産地を一覧でまとめてご紹介します。

博多織

博多織画像
博多織画像(提供:福岡市)

福岡県の伝統工芸品、博多織(はかたおり)。
江戸時代に黒田長政が幕府に献上したことから、「献上博多織」という独鈷と華皿をモチーフにした柄の博多織がその代表的な物として良く知られています。

献上博多織は以下の五つの色を揃えて幕府に献上した為「五色献上」とも呼ばれています。

関連記事:博多織の歴史と魅力

久留米絣

福岡県久留米市で主に生産される伝統工芸品、久留米絣(くるめがすり)。
久留米絣は主に藍染が用いられる絣の先染め織物で、その精緻な絣模様は人気が高いです。

近年では新たな製品作りも取り組まれており、特に久留米絣のもんぺはメディアでも多く取り上げられるなど、注目度が高まっています。

[歴史]
久留米絣は、江戸時代の後期に井上伝という12歳の少女によって始められたとされています。
伝が着ていた古着が色落ちし、偶然白い斑点が出来ていたことから着想を得て、括り染めを始めたのが起源です。

[産地情報]

名称 久留米絣協同組合
住所 〒839-0809
福岡県久留米市東合川5-8-5
久留米地域地場産業振興センター内

本場大島紬

鹿児島県の奄美大島で生産される伝統的工芸品、大島紬(おおしまつむぎ)。
泥染めと締機(しめばた)という独特の工程を行うことで生み出される絣の美しさが特徴です。

1975年には経済産業省指定伝統的工芸品に指定されています。

【歴史】
大島紬自体の歴史は古く、7世紀頃から作られています。
産地として形成されたのは18世紀に入ってからで、絣の技術を取り入れたのもこの頃です。

【特徴】
締機を使って防染することから、「大島紬は二度織られる」とも言われます。

また、泥染めも大きな特徴で、テーチ木の染料で染色した後、染め専用の泥田の泥につけ込んで全体を馴染ませて染めていきます。
こうすることで、テーチ木染料のタンニン酸と泥の鉄分が化合して黒色に変色させ、強度もあげつつもふっくらとした肌触りの生地にしていきます。

【泥染めの起源】
昔、ある農家の主婦が自分の大島紬を年貢として持っていかれないよう、泥田の中に隠しました。
後で取り出してみるとテーチ木の染料で染めた茶褐色のものが、美しい黒色に変色していたことから泥染めが生まれたと言われています。

産地情報

名称 本場大島紬織物協同組合
住所 〒891-0123
鹿児島県鹿児島市卸本町4-7

久米島紬

沖縄本島から西に100km程に位置する、久米島。
その久米島で作られるのが、久米島紬(くめじまつむぎ)です。

久米島紬は、泥染めの工程を経る事によって光沢を増し、渋い色味の美しさをより際立たせます。

【歴史と成り立ち】
久米島紬は、14世紀頃に「堂之比屋」が明から養蚕の技術を導入して織り始めたことが起源とされています。
また、現在久米島紬は、重要無形文化財(2004年~)、経済産業省指定伝統的工芸品(1975年~)に指定されています。

産地情報

名称 久米島紬事業協同組合
住所 〒901-3104
沖縄県島尻郡久米島町字真謝1878-1
つむぎの里ユイマール館

宮古上布

沖縄県の宮古島で主に生産されている伝統工芸品、宮古上布(みやこじょうふ)。
細い糸で精緻なかすり模様を織り出す麻織物で、まるでロウを引いたかのようになめらかです。

一反が250グラム程の軽さで生地も薄い為に夏の高級着物として人気が高く、「東の越後、西の宮古」とも言われる程で、上布の中でも最高級品とされています。
また、その精緻なかすり模様と光沢感のある生地も特徴です。

【歴史と成り立ち】
宮古上布は、14世紀頃から宮古島に自生する苧麻を用いて織られ始め、16世紀頃に宮古上布として完成したと言われています。
現在、宮古上布は重要無形文化財(1978年~)、経済産業省指定伝統的工芸品(1975年~)に指定されています。

産地情報

名称 宮古織物事業協同組合
住所 〒906-0201
沖縄県宮古島市上野野原1190-188

読谷山花織

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沖縄県の中頭郡読谷村で主に生産されている、読谷山花織(ゆんたんざはなおり)。
南国情緒あふれる、おおらかな沖縄の風土を反映したような美しい織物で、その明るい色味と南国風のおおらかな絵柄が人気となっています。

紋織物の花織で、花綜絖という装置を用いた「緯浮花織」「経浮花織」と、手で模様を構成する「手花織」があります。
「花織」とは、縞の中に小花模様を浮き織りにしたもので、基本となる”花”は三種類あり、「オージバナ(扇花)」、「カジマヤー(風車)」、「ジンバナ(銭花)」があります。

【歴史と成り立ち】
読谷山花織の歴史は古く、15世紀には既に織られていました。
琉球王朝の御用布とされ、地元住民以外の庶民は着用することが出来なかったと言われています。

現在、読谷山花織は経済産業省指定伝統的工芸品(1976年~)に指定されています。

産地情報

名称 読谷山花織事業協同組合
住所 〒904-0301
沖縄県中頭郡読谷村字座喜味2974-2

読谷山ミンサー

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沖縄県の中頭郡読谷村で作られる、伝統工芸品、読谷山(ゆんたんざ)ミンサー。
綿の絣糸を用いた先染めで木綿の紋織物で、南国らしい色使いと絣模様が特徴です。
ちなみにミンサーとは、「綿(ミン)で織られた幅の狭(サー)い帯」が語源で、細帯という意味です。

読谷山ミンサーは、立体的な幾何学上の柄を表すところから「グーシー花織」とも言われます。
南国風の鮮やかな色使いが人気となっています。

【歴史と成り立ち】
読谷山ミンサーは、読谷山花織と同様に15世紀には既に織られていました。
ミンサー織のルーツは、アフガニスタンを起源として、チベット、中国を経由して伝わった織物技術が、沖縄に発展したものと言われています。

現在、読谷山ミンサーは経済産業省指定伝統的工芸品(1976年~)に指定されています。

産地情報

名称 読谷山花織事業協同組合
住所 〒904-0301
沖縄県中頭郡読谷村字座喜味2974-2

琉球絣

沖縄県の那覇市や島尻郡八重瀬町、島尻郡南風原町で主に生産されている伝統工芸品、琉球絣(りゅうきゅうがすり)。
沖縄で織られる絣や、その柄を総称して「琉球絣」という場合もありますが、経済産業省指定伝統的工芸品の「琉球絣」は、沖縄本島の南風原町周辺で織られる織物のことを指しています。

琉球絣は、日本の絣の発祥とも言われます。
沖縄伝統の絣柄として、周りの自然や動物、植物など生活に関係する模様が描かれ、その種類は600程あると言われています。

【歴史と成り立ち】
琉球絣は14世紀頃、東南アジアや中国との交易がきっかけで誕生したと言われています。

現在、琉球絣は経済産業省指定伝統的工芸品(1983年~)に指定されています。

産地情報

名称 琉球絣事業協同組合
住所 〒901-1112
沖縄県島尻郡南風原町字本部157

首里織

沖縄県の那覇市、中頭郡西原町、島尻郡南風原町で主に生産されている伝統工芸品、首里織(しゅりおり)。
王府の城下町として栄えた首里らしい、格調高く洗練された織物です。

首里織は、琉球王府が置かれていた首里で織られているということもあり、上流階級用の織物とされていました。
なかでも、「花倉織」といわれる花織と絽織を市松に配したものや、平織に経糸だけを浮かせた「道屯織(ろーとんおり)」は王家や貴族のみ着用を許されていました。

【歴史と成り立ち】
首里織は、15世紀頃の交易をルーツに誕生しました。
その後城下町である首里らしく格調高い織物として発展していきました。

現在、首里織は経済産業省指定伝統的工芸品(1983年~)に指定されています。

産地情報

名称 那覇伝統織物事業協同組合
住所 〒903-0822
沖縄県那覇市首里桃原町2-64

与那国織

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沖縄県の八重山郡与那国町で生産されている伝統工芸品、与那国織(よなぐにおり)。
日本最西端の島で織られる与那国織は、4枚の布を仕立てて作る平織の民族衣装「ドゥタティ」、それに合わせる細帯「ガガンヌブー」、紋織物の「花織」、同じく紋織物の「シダティ」の4種類の総称です。

それぞれに個性があり、沖縄の気候風土が反映された美しい織物です。

【歴史と成り立ち】
与那国織は、16世紀頃から織られ始めています。
戦争で糸が入手困難になると、古い漁網をほどいて糸にして、伝統を継承していきました。

現在、与那国織は経済産業省指定伝統的工芸品(1987年~)に指定されています。

産地情報

名称 与那国町伝統織物協同組合
住所 〒907-1801
沖縄県八重山郡与那国町与那国175-2
与那国町伝統工芸館内

喜如嘉の芭蕉布

沖縄県の国頭郡大宜味村で主に生産される伝統工芸品、喜如嘉の芭蕉布(きじょかのばしょうふ)。
バショウ科の糸芭蕉(いとばしょう)という多年草から繊維を取り出し、それを糸にして織られる織物です。

芭蕉布は、軽くてさらりとした肌触りの良さが人気となっています。
また、風通しが良いので夏の衣服として沖縄全域で着られてきました。

【歴史と成り立ち】
芭蕉布は、多くの織物がある沖縄でも最古の織物とされ、13世紀頃には織られ始めていました。
第二次世界大戦の際には壊滅的な被害を受け、存続の危機を迎えますが、現在人間国宝に指定されている平良敏子さんを筆頭とする職人たちの尽力により、現在まで伝統が繋げられています。

現在、喜如嘉の芭蕉布は重要無形文化財(1974年~)、経済産業省指定伝統的工芸品(1988年~)に指定されています。

産地情報

名称 喜如嘉芭蕉布事業協同組合
住所 〒905-1303
沖縄県国頭郡大宜味村字喜如嘉454

八重山ミンサー

沖縄県の石垣市、八重山郡竹富町で主に生産される八重山ミンサー。
主に帯として利用される織物で、5つの四角と4つの四角と配する絣模様は「いつ(5)の世(4)も仲睦ましく私のことを愛してください」という意味が込められています。
ちなみにミンサーとは、「綿(ミン)で織られた幅の狭(サー)い帯」が語源で、細帯という意味です。

八重山ミンサーは、その4つと5つの四角の絣模様が特徴で、手括りの木綿の絣糸を使い、緯糸の打ち込みに手投げ杼や刀杼を用いて織られます。

【歴史と成り立ち】
八重山ミンサーは、17世紀頃から織られ始めたと言われています。
昔は、男性が求婚すると、女性がその返事としてこの八重山ミンサーを男性へ贈っていました。
そのことから、5つの四角と4つの四角を交互に配する模様(いつの世までも変わらぬ愛をという意味)になっています。

現在、八重山ミンサーは経済産業省指定伝統的工芸品(1989年~)に指定されています。

産地情報

名称 竹富町織物事業協同組合
住所 〒907-1101
沖縄県八重山郡竹富町竹富381-4

八重山上布

沖縄県の石垣市、八重山郡竹富町で主に生産される八重山上布(やえやまじょうふ)。
白地に赤茶色の染料で絣模様を捺染したもので、色上布などでも知られる麻織物です。

南国らしい模様を、手括りによる絣糸で手織りしていきます。
その肌触りの良い着心地で、夏の織物としても人気となっています。

【歴史と成り立ち】
八重山上布の詳しい起源は不明とされていますが、17世紀には琉球王府に納められていたことが記録に残っています。
その後、明治時代に組合が結成されると産業が盛んになりました。

現在、八重山上布は経済産業省指定伝統的工芸品(1989年~)に指定されています。

産地情報

名称 石垣市織物事業協同組合
住所 〒907-0004
沖縄県石垣市字登野城783-2

知花花織

知花花織(ちばなはなおり)とは沖縄県(沖縄市)で主に生産される伝統的工芸品です。
模様が縦に連続して浮く経浮花織(たてうきはなおり)と、刺繍のように糸が浮く縫取花織(ぬいとりはなおり)の2つの技法が特徴的です。

【歴史と成り立ち】
知花花織は、18世紀頃には現在の形で織り始められたといわれています。
お祭りや行事など、晴れの舞台に着るものとして主に愛用されていました。

現在、知花花織は経済産業省指定伝統的工芸品(2012年~)に指定されています。

産地情報

名称 知花花織事業協同組合
住所 〒904-2143
沖縄県沖縄市知花5-6-7

南風原花織

沖縄県鳥尻郡南風原町で主に生産される伝統的工芸品、南風原花織(はえばるはなおり)。
ヤシラミ花織、クワンクワン織り、タッチリー、チップガサーなど、南風原花織にしかない独特な模様や名称が存在する、立体的で華やかな織物です。

【歴史と成り立ち】
南風原花織は明治期には母娘間で伝承されていたという記録が残っています。
大正3年(1914年)には南風原村立女子補修学校が設立され、多くの技術習得者が誕生、独自の花織や浮織技術を発展させていきました。

産地情報

名称 琉球絣事業協同組合
住所 〒901-1112
沖縄県島尻郡南風原町字本部157番地

琉球びんがた

沖縄を代表する染色技法で、南国らしい鮮やかな色使いが特徴の、琉球びんがた。
びんがたという名前の”びん”は色、”がた”は模様をあらわしています。

琉球びんがたは、染色に顔料を用います。
顔料のメリットとして、強い陽射しでも色が飛びにくいことが挙げられます。
染料だと飛んでしまいますが、顔料を使うからこそ、沖縄の強い陽射しにも耐える事が出来ます。

色を入れる際は、塗り筆とこすり筆の2本を使います。
まず塗り筆で色を入れ、それをこすり筆で塗り込むことで、顔料を浸透させていくのです。

【歴史と成り立ち】
琉球びんがたの歴史は古く、発祥は13世紀頃と言われています。
琉球王府の時代には王族や士族の衣装として用いられ、手厚く保護されて発展していきました。

現在、琉球びんがたは経済産業省指定伝統的工芸品(1984年~)に指定されています。

産地情報

名称 琉球びんがた事業協同組合
住所 〒900-0016
沖縄県那覇市前島1-11-12
テレホンビル1階

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は日本の着物産地を一覧でまとめてご紹介しました。

工芸
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