3-7.信州打刃物
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信州打刃物とは長野県(長野市、千曲市、上水内郡信濃町及び飯綱町)で主に生産される打刃物で、伝統的工芸品にも指定されています。
信州打刃物は19世紀の前半に産地形成されました。
片刃型で作られる為、薄くて軽い為、日常使いに最適とされます。
産地情報
名称 | 信州打刃物工業協同組合 |
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住所 | 〒389-1312 長野県上水内郡信濃町富濃143-イ |
3-8.高岡銅器
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高岡銅器は17世紀の初め、加賀藩主である前田利長が経済政策の一環として鋳物師を呼び寄せ、生産を始めたのが起源とされています。
400年もの歴史がある高岡銅器、現在でも100を超える企業が高岡銅器の生産に関わっています。
3-9.越前打刃物
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越前打刃物とは福井県(越前市)で主に生産される打刃物で、伝統的工芸品にも指定されています。
越前打刃物は14世紀、京都で刀匠をしていた千代鶴国安が移住してきて、生産を始めたのが起源とされています。
その後は藩の保護もあり、生産が拡大していきました。
越前打刃物はその品質の高さから非常に高い評価を得ています。
主に包丁などの調理用具を生産していますが、その他にも農業や漁業の用具や園芸用具など、様々な製品が生産されています。
産地情報
名称 | 越前打刃物産地協同組合連合会 |
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住所 | 〒915-0873 福井県越前市池ノ上町49-1-3 |
3-10.堺打刃物
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堺打刃物とは大阪府(大阪市、堺市)で主に生産される打刃物で、伝統的工芸品にも指定されています。
堺打刃物の歴史は古く、5世紀頃の鍛鉄技術をルーツに持ちます。
平安時代には刀の製造を行ったり、1543年に種子島に鉄砲が伝来した際もいち早く生産をはじめるなど、日本の金属加工先進地としての役割を担ってきました。
江戸時代には堺で作られていたタバコの葉を刻むタバコ包丁に「堺極印(さかいごくいん)」の印が付けられ幕府の専売になったことで知名度も上昇しました。
堺打刃物非常に切れ味が良く、力を入れなくても物が切れると評判が立つ程でした。
その為、現在でもプロ用和包丁の国内シェアの9割以上は堺打刃物となっています。
産地情報
名称 | 堺刃物商工業協同組合連合会 |
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住所 | 〒590-0941 大阪府堺市堺区材木町西1-1-30 堺伝統産業会館内 |
3-11.大阪浪華錫器
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大阪浪華錫器とは大阪府(大阪市、松原市、羽曳野市、東大阪市)で主に生産される金工品で、伝統的工芸品にも指定されています。
大阪浪華錫器は江戸時代の初めに生産が始まったとされています。
全国の錫器のシェア70%を占め、仏具や花器、菓子器や酒器など、様々な製品が作られています。
また、錫100%だと非常に柔らかい為、銀や銅を混ぜることで強度を増します。
産地情報
名称 | 錫器事業協同組合 |
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住所 | 〒546-0031 大阪府大阪市東住吉区田辺6-6-15 大阪錫器株式会社内 |
3-12.播州三木打刃物
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播州三木打刃物とは兵庫県(三木市)で主に生産される打刃物で、伝統的工芸品にも指定されています。
播州三木打刃物は16世紀、三木城が落城した際に復興の為職人が集まり、刃物の生産が行われるようになったのが起源とされています。
その丈夫さと切れ味に特徴があり、鋸や鉋など、大工道具としても広く利用されています。
産地情報
名称 | 三木工業協同組合 |
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住所 | 〒673-0431 兵庫県三木市本町2-1-18 |
3-13.土佐打刃物
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土佐打刃物とは高知県で主に生産される打刃物で、伝統的工芸品にも指定されています。
土佐打刃物の歴史は古く、16世紀には既に産地として形成されていたと言われています。
日本刀の製造技術をルーツとしている為、非常に切れ味の良い刃物となります。
また、既製品ではなく、今で言うオーダーメイドにも対応することで、シェアを拡大していきました。
産地情報
名称 | 高知県土佐刃物連合協同組合 |
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住所 | 〒782-0034 高知県香美市土佐山田町宝町2-2-27 香美市商工会内 |
3-14.肥後象がん
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肥後象がんとは熊本県(熊本市)で主に生産される金工品で、伝統的工芸品にも指定されています。
肥後象がんは17世紀、林又七という人物によって始められたといわれています。
鉄地に切目を入れ、金や銀を打ち込んで作られ、美術工芸品としての評価も高いです。
産地情報
名称 | 肥後象がん振興会 |
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住所 | 〒860-0001 熊本県熊本市千葉城町3-35 熊本県伝統工芸館内 |
3-15.東京アンチモニー工芸品
「仙台箪笥」「江戸鼈甲」「東京アンチモニー工芸品」を伝統的工芸品として指定しました(METI/経済産業省) https://t.co/l7Zj9EkUUS pic.twitter.com/VFMfXrafeB
— matiere* (@matiere) June 18, 2015
東京アンチモニー工芸品とは東京都で主に生産される工芸品で、伝統的工芸品にも指定されています。
東京アンチモニー工芸品は19世紀の初め頃から作られており、海外にも輸出されています。
合金で作られており、銀が多く含まれます。
現在では小物やアクセサリーなど、装飾品としても人気となっています。
産地情報
名称 | 東京アンチモニー工芸協同組合 |
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住所 | 〒111-0051 東京都台東区蔵前4-3-1 |
3-16.千葉工匠具
「千葉工匠具」、伝統的工芸品に指定 https://t.co/SkEXrYceSa pic.twitter.com/cSmqEtTGL5
— 将軍 (@syogunin) December 2, 2017
千葉工匠具(ちばこうしょうぐ)は千葉県で作られる刃物や手道具類の総称で、古くから鎌や包丁、ハサミなどが作られてきました。
酪農が盛んな千葉県で、牧場で使う為の鋏や包丁、鎌などを生産しています。
2017年に国の伝統的工芸品にも指定されました。
産地情報
名称 | 千葉県打刃物連絡会 |
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住所 | 〒277-0931 千葉県柏市藤ヶ谷369-10㈱五香刃物製作所内 |
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は金工品についてご紹介しました。
その他については下記の関連記事をご覧下さい。
関連記事:日本全国の伝統的工芸品一覧(都道府県別)